多かれ少なかれ、社内には理不尽・不条理なことがあります。「会社とはそういうものだ」という前提を受け入れたうえで、ではどうするか? それが「社内政治力」です。エピソードも満載で、かなり具体的なテクニックが書かれた「使える」本です。悪用は絶対にしないでください。
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社内政治力はミドルリーダー必須のスキル
社会でも社内でも「何を言ったか」よりも「誰が言ったか」のほうが重視されます。たとえ正論であろうが、理路整然としていようが、有力役員や社長に近い人の「俺の経験では……」の一言で敗北します。
そうした権力者や彼らに一目置かれているような人の前では、
正攻法とは違う戦略を考えなければなりません。
また、「関係部門に反対され、協力してもらえない」「部下が自分の思うように動かない」
「上司と相性が悪い、支援してもらえない」「社内に敵が多く(味方が少なく)、支援してもらえない」「社内権力者との関係が弱く、話を通すことができない」……
といった、ミドルリーダーならではの悩みもあるでしょう。
これらを改善し、仕事の自由度を上げるには何が必要か?
それが以下の6つの社内政治力であり、本書ではその力を手に入れる方法を解説しています。
【6つの社内政治力】
1.社内調整力:関係部門に反対されず、協力してもらえる力
2.部下掌握力:部下が自分の思うように動く力
3.上司懐柔力:上司との関係を良好に保ち、支援してもらえる力
4.社内人脈力:社内に敵を少なくし(味方を多くし)、支援してもらえる力
5.権力操り力:社内・社外権力者との関係を強くし、話を通すことができる力
6.社外人脈力:社外での活動力、社外人脈を持つことで、社内発言力を強める力
結果を出すリーダーは裏で何をしているのか?
社内政治力を手に入れ、それを使うには、「何が何でも部下に言うことを聞かせる」「必ず上司に自分を認めさせる」
「周囲に圧倒的に自分の力を認めさせる」など、手段を選ばず、
使える手は何でも使う多少荒っぽく人を動かすようなスキルが必要になります。
本書ではそうした手法を「ダーク・マネジメント」とし、5つのスキルにまとめています。
もちろん、悪用厳禁です。
自分の利益はもちろんですが、チームの利益のため、
さらにそれが会社の利益のためになる平和利用に限定して使ってください。
【5つのダーク・マネジメント】
1.同盟作戦:多数派工作
2.諜報作戦:情報を使っての誘導
3.囲み攻め:会議において数で押す
4.兵糧攻め:相手のリソース供給停止
5.水攻め:権力者から高い圧力を加える
目次
まえがき ストレスなく働くための社内政治の研究第1章 7つの社内政治と5つのダーク・マネジメント 社内政治家力
第2章 利害を見極め、パラーバランスを掌握する 社内調整力
第3章 戦える部下になるように思考を改造する 部下掌握力
第4章 やっかいな上司を丸め込み、時に失脚させる方法
第5章 情報が勝手に集まる社内ネットワークのつくり方 社内人脈力
第6章 権力者の向きをちょいと変えさせるコツ 権力操り力
第7章 社内世論を一変させる社外からの飛び道具 社外人脈力