突然会社をクビになっても、あなたは食べていけるか?
給料ダウン、出向、左遷、解雇圧力、整理解雇、うつ……。今の世の中、何があっても不思議ではなくなった。
あなたは会社を突然クビになっても、明日から食べていけるだろうか?
「家族を食べさせていかなければならないのに……」
「私には何のスキルもない、アルバイトで凌ぐしか……」
「次の就職先なんて見つからない……」
さまざまな不安がよぎるはずだ。
そうならないためにも、今から準備しておかなければならない。
それが、自力で稼ぐ力をつけておく
“辞めて生きる技術”である。
「でも、会社を辞めたら稼ぐことなんてできない」
そう思っているあなた。
大丈夫。
あなたにも必ず稼ぐ力があるのだ。
とはいえ、その日に備えて準備しておく必要がある。
それが「会社にいながらにして稼ぐ力をつける」
新週末起業である。
週末起業から新・週末起業へ
10年前、著者が提唱して一世を風靡した「週末起業」。当時は「趣味や好きなことをして、稼ぐ力がついたら独立する」というものだった。
しかし、この10年で時代は大きく変わった。
もう、趣味や好きなことなど悠長なことを言っていられなくなったのだ。
新・週末起業とは、
「今すぐ食べられるように、本業を活かして稼ぐ力をつけておく」というもの。
では、独立しても稼げる力はあるのか?
この本で、そのサバイバル・ツールを紹介する。
日本もフリーエージェント社会になる
今から10年前、アメリカでは労働人口の4分の1、3300万人の人がフリーとして登場した。その背景には、80年代の日本の隆盛があり、トコロテン式に労働にあぶれた人たちが、正社員にならない生き方を選んだ。
翻って日本の状況を考えると、当時のアメリカと同じである。
そう、日本も好き嫌いかかわらず、フリーエージェント社会が到来するのである。
しかし、アメリカのお父さんたちは家で仕事をし、家族との時間を満喫し、正直、自分らしい楽しい生き方をしている。
ならば、この状況を悲観することなく、来たるべき社会に向けて、ひと足先にFA宣言をしてしまおうではないか。
準備しておいたものが最後に笑う。
“辞めて生きる”とは、
会社に縛られない、自由で、自分らしい生き方を提示する
新しいライフスタイルなのだ。
目次
あの日、誰もが「働く意味」を考えたあなたは「雇われて働く」のか、「辞めて生きる」のか
大波に見舞われても揺るがない地盤をつくる
第1章 10年目の「週末起業」――会社という船と一緒に沈まないために
「週末起業」から10年。世の中、何が変わったのか?
「夢」や「やりがい」から、とにかく食べていくことが先決に
「週末起業」から「新しい週末起業」へ。その3つの特徴
「生きていく手段」が1つでは危ない
いきなり何を始めていいのかわからないから会社を辞めずに準備をしておく
すでに時代は変わっているのに変化への嗅覚が鈍くなってしまったサラリーマン
給料減少、消費税アップ、社会保険料アップ……すべてのしわ寄せはサラリーマンに向かう
出発するためのレールを敷くよりも、とりあえず出発してみる
自分の手元にある材料を「ブリコラージュ」してみる発想
会社という船と一緒に沈むか、それとも沈む前に泳ぎ方を覚えておくか
第2章 会社を辞めてフリーで生きる道――「フリーエージェント時代」がやってきた!
ついに日本にも「フリーエージェント社会」がやってきた
もうすでにプロジェクトベースで「フリーの仕事人」が活躍している
思えばアメリカのお父さんは、いつも家にいて家族を大切にしている
アメリカでフリーが増えたのは、80年代の「日本」がきっかけ
グローバル化とIT化が日本の「フリー化」を後押しする
もはや避けることのできないフリーエージェント化の「3つのパターン」
サラリーマンとフリー、あなたの「幸せ年収」はどれくらい?
自分にあった身の丈サイズのお金と自由が手に入ればそれでいい
フリーというライフスタイルに「道具」も「場所」も「環境」もすでに整っている
あなたもカッコよくFA宣言して巣立っていこう
第3章 カッコよくFA宣言するための準備――これで、いつ辞めても生きていける
あなたはスピーディかつ効率的な「稼ぐ力」を持っているか
サラリーマンからフリーエージェントへ。最小のリスクで最大の効果を上げる安全戦略
会社を辞めずに始める「週末起業」の5つの基本姿勢
あなたもいますぐ始められる「新しい週末起業」の7つのステップ
ステップ1 本業の専門分野を生かして何ができるかを考える
【事例1】生保アドバイザーのSさん(46歳)の場合
ステップ2 「自分の棚卸し」をして事業内容を決める
【事例2】翻訳仲介業のTさん(56歳)の場合
ステップ3 肩書を決め、名刺をつくる
【事例3】収納アドバイザーのMさんの場合
ステップ4 あなたの専門分野に関する情報を発信する
ステップ5 見込み客リストをつくる
【事例4】不動産コンサルタントのHさん(44歳)の場合
ステップ5 タダ働きをして実力をつけ、実績をつくる
【事例5】ウェブデザイナーのNさん(35歳)の場合
ステップ7 受注する
安定的な収入を得るまでは「スモール・ステップ」を繰り返す
【事例6】出版エージェントのKさん(40歳)の場合
FA宣言する前の「辞めどきを見きわめるための3つの心得」
第4章 「辞めて生きる」ための心得――「会社を辞めたらどうなる?」の不安に備えよ
フリーの“味”を知ったら、もうサラリーマンには戻れない
「稼げない自分の影」に怯えてはいませんか? 誰もが必ず抱く「3つの不安」
期限を決めた目標を設定して、とにかく前へ進むことしかない
自分が何者でもなくなってしまう「肩書喪失」という不安
行くところがなくなってしまう「居場所喪失」という不安
「会社に行かないほうがエライ」と思える意識改革をしよう
会社の定年ではなく「自主定年」をして「第二の人生」を前倒ししよう
第5章 日本フリーエージェント社会の到来――10年後の幸せのかたち。働き方はこう変わる!
フリーエージェント時代のキーワード「地に足をつけて働き、たくましく生きていく」
「仕事=苦痛」の囚われをはずし仕事を楽しむ姿勢が大事
「既製服」から「カスタムメイド」に変える自分らしい働き方
10年後、「正社員」はいなくなるという働くかたちの劇的変化
「定年制」が完全になくなって、生涯現役期間がグッと伸びる
フリーエージェント社会では「自分自身が歩く付加価値」となる
「働きバチ」を卒業する日がやってきて、日本人に「家族との時間」が増える
平日の昼間に、子供とキャッチボールができる幸せ
「あなたの大切なもの」を見守りながら、フリーとして仕事をしていくという意味
著者について
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経営コンサルタント(中小企業診断士)、
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週末起業フォーラム代表、(株)アンテレクト代表取締役。
1966年生まれ。慶応義塾大学文学部を卒業後、
大手金融系の会社でマーケティングを担当、
その間5年間の米国駐在を経て独立。
中小企業の経営コンサルティングを始める。
また「ビジネスパーソンの応援団長」を自任、
ビジネスパーソンが会社から自立するためのノウハウについて、
執筆、講演などの活動を行う。
なかでも、自らの起業体験を生かして考案した
「会社を辞めずに、お金をかけずに、低リスクで起業」する、
まったく新しい起業スタイルを「週末起業」と名付け提唱、
一世を風靡する。
この起業スタイルを全国のビジネスパーソンに
普及させることをライフワークとして、
2002年6月「NPO法人週末起業フォーラム」を設立、
現在も全国各地を東奔西走中。
また、ビジネス書をこよなく愛し、
ビジネス書の魅力を広めるため、
その要約と書評のメールマガジン『ビジネス選書&サマリー』を
毎日発刊、現在5万人以上のビジネスパーソンに読まれている。
著書には、ベストセラーとなった代表作『週末起業』のほか
『週末起業チュートリアル』『週末起業サバイバル』(以上、筑摩書房)、
『お金を稼ぐ勉強法』(三笠書房)、『収入複線化戦略』(光文社)
など30冊を超える。