曖昧模糊とした「正解のない時代」を生き抜くグローバル人材の育成を目的に立ち上がった国家プロジェクト「トビタテ!留学JPAN」。
「成績・英語力不問」「情熱・好奇心・独自性」重視で選考した1万人の高校生・大学生を海外に送り出すプロジェクトは、「自立心が身についた」「自分の使命がわかった」と学生の人間的成長をもたらし、教育関係者や企業関係者から高い評価を得ています。
本書では革新的な留学プロジェクトが生まれた軌跡と海外で活躍ができる人材を育てるノウハウについてお伝えします。
著者は、「トビタテ!留学JAPAN」を立ち上げたプロジェクトディレクター。
商社マンや起業家として活躍し、ダボス会議のヤング・グローバル・リーダーズとして世界のトップ人材らとも交流。その経験から、「留学=越境体験」が飛躍的に若者を成長させると確信し、本書では「『世界』と『日本』、そして『自分』を知る」をキーワードに留学の魅力や意義をつづっています。
「トビタテ!留学JAPAN」には有名企業240社が構想に共感し、約120億円を寄附。これらの企業が留学経験を採用で重視しているデータもあるなど留学は人生を成功させるための強力なツールになっています。
本書には海外留学の修羅場を乗り越えた高校生・大学生の体験談、ソフトバンクグループ孫正義氏の留学体験スピーチをはじめ、プロジェクトの立ち上げに関わった第一線で活躍する政治家や起業家らの逸話や彼らが海外へ旅立つ学生たちに語ったアドバイスも収録されています。
本書の一部をご紹介
・憧れの本田圭佑選手に事業計画をプレゼン、出資を決めさせた大学生のパッション
・中国系留学生に圧倒されて実力不足を痛感、
100本以上の論文を読みあさったストイック留学
・発展途上国の現実を肌感覚で実感、高校生が身に付つけた「自分を信じる力」
・日本人の強みと傾聴力とチーム力
・留学先で「Who are you?」と問われたら……
・「タグ付け」で自分を印象づけよう
・日本を理解することが「自分軸」のベースになる
・なぜ「日本発信プロジェクトをミッションにしたのか」
・「大人を信用するな」
・心の中にある「違和感」を大切に
・Think Globally、Act Locally
目次
第1章 世界に飛び立ってトビタテ留学生たち第2章 衝撃的だった世界のリーダーたちの実力
第3章 「トビタテ!留学」プロジェクトの始動
第4章 トビタテ流人材育成の仕組み
第5章 これから海外へ飛び立つ君たちへ
第6章 私の「越境体験」とトビタテに込めた思い
【発行】リテル/【発売】フォレスト出版
著者について
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1970年、神奈川県生まれ。幼少期をアルゼンチン、高校時代をブラジルで過ごす。上智大学卒業後、伊藤忠商事株式会社に入社し、アジアで空港·地下鉄等のインフラプロジェクトに携わる。2000年に同社を退社後、株式会社ウィル·シードを設立し、350社を超える企業および60の自治体、600の学校に体験型·参加型の教育プログラムを提供。世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング·グローバル·リーダーズ2009」に選出。2012年、特定非営利活動法人「TABLE FOR TWO International」理事に就任。2014年、日本のグローバル人材育成を目的とした官民協働留学創出プロジェクト「トビタテ! 留学JAPAN」プロジェクトディレクターに就任。独自の留学プログラムを発案し、約1万人の高校生、大学生を海外に送り出す。2015年、文部科学省中央審議会委員に任命される。一般財団法人教育支援グローバル基金「ビヨンドトゥモロー」創業者代表、公益社団法人「MORIUMIUS」理事を務める。
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