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書籍

お金のDX化で世界のルールと私たちの生活はどう変わるのか?

デジタルマネー戦争

房 広治 著/徳岡 晃一郎 著

1,210円(税込)
自己啓発/ビジネススキル BOOK KindleiBookskobokinoppy
デジタルマネー戦争
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昨年、ある書籍を担当したことをきっかけに、スマホのバーコード決済を使いはじめ、今でもほとんどの買い物に使うようになりました。あまりに快適で、ほとんど現金を使わずに生活をしています。ですから、今回、徳岡先生から本書の企画をご提案いただいたとき、「もっと多くの人にキャッシュレス決済のことを知って、使ってもらいたい」と思い、二つ返事でお引き受けしました。ところが、フィンテックの最前線にいる房社長に、「お金のデジタル化」に関する詳しいレクチャーを受け、実は「世界経済のルール策定をめぐるテクノロジー戦争」であるという知りました。「お金のデジタル化」はビジネスの世界のみならず、私たちの生活全般を大きく変えることは間違いありません。本書をお読みいただき、「未来の世界がどうなるのか?」をいち早く知っていただけると幸いです。

貝瀬

POSTED BY貝瀬

未来のビジネスと生活は「お金のデジタル化」で一変する!
世界の最新動向と新しい世界で生き残るためのヒントを大公開!

最近、新聞でたびたび取り上げられている「お金のデジタル化」。
これが実現すると
私たちのビジネスや生活はどんな変化が起きるでしょうか?

ざっと挙げるだけでも次のような変化があります。

◎ビジネスにおける決済の速度が上がりコストが激減する
◎リスクマネーが完全に見える化されるため、金融ショックが起きにくくなる
◎現金を流通させるためのコスト(窓口、ATM)がなくなる
◎現金輸送車がなくなり、CO2排出削減につながる
◎クレジットカードがなくなり、海洋プラチック汚染が緩和される
◎現金の手渡しがなくなることで、感染リスクが激減する
◎銀行口座を持てない人たちも金融サービスを利用できるようになる
◎セキュリティ技術を医療などほかの分野に転用できる

ただし、実現までには乗り越えるべき
さまざまなハードルがあります。

その中でも特に重要なことが、
絶対にハッキングされないセキュリティ技術の確立と
デジタルマネーの運用に関する国際的な「ルール形成」の2つです。

どこかの国が、この2つの分野で主導権を握ったら
その国は間違いなく世界最強の国家になるでしょう。

まだどの国も決定打を打ち出していない今
日本が主導権を握ることも夢ではありません。
そのためには何をしなければならないのか?

まず、国家レベルの戦略と日本人全員の意識改革が必要です。

□文系教育重視から脱却し、STEM人材の育成を強化する
□作戦・戦術レベルではなく、戦略・ルール形成の視点を持つ
□短期的な成果を追わず、壮大な理想を描き長期的な視野を持つ
□政府・民間を問わず、意思決定・決断のスピードを上げる
□能力の高い人材・起業に積極的に投資してイノベーションを促進する

本書では、
世界最強レベルのセキュリティ技術を誇る
フィンテックベンチャーのCEOである房広治さんと
日本で唯一のルール形成戦略機関の研究者で大学教授の徳岡晃一郎さんが
今の世界で起きている「お金のデジタル化」をめぐるテクノロジーの最新動向と
日本企業・ビジネスパーソンがグローバルなビジネス環境で戦うために必要な
考え方ととるべき戦略を大公開しています。

完全にデジタルマネー化した未来のビジネスで生き残るための
最新情報とヒントがいっぱいに詰まった1冊です。



気になる本書の内容

本書の内容は以下のとおりです。

はじめに
――「お金のデジタル化」は世界のルールを書き換えるビッグチャンス 房広治
――今こそ日本企業のイノベーション・パワーを解き放て 徳岡晃一郎

第1章 人類史上の最大の変化「お金のデジタル化」
◎「お金のデジタル化」はデジタルトランスフォーメーションの本丸 ◎DX社会を実現するために欠かせない2つの要素
◎パンデミックが世界のDX化を加速させた
◎「お金のデジタル化」はすべての分野のデジタル化につながる
◎今はまだあいまいな「お金のデジタル化」
◎「デジタル化」の定義が不透明な今こそ日本のチャンス
◎キャッシュレスのルーツは日本の技術
◎世界初のモバイル決済は「おサイフケータイ」
◎スウェーデンとケニアの「お金のデジタル化」
◎世界最先端のキャッシュレス国家、中国のビジョン
◎お金がデジタル化すると、社会はどう変わるのか?
◎お金が見える化されて、リスクが限りなく下がる
◎果たして日本は先進国として生き残れるのか?

第2章 次世代の世界覇権の主戦場は「お金の新ルール」
◎「デジタルマネー戦争」はリーダーシップの争い
◎アメリカの覇権を支えるドル本位制
◎ドル本位制に挑戦した円とユーロ
◎着々と進む「人民元経済圏」構築の動き
◎デジタル人民元が世界経済の覇権を握る日
◎イノベーションにお金をまわせる国が勝ち残る
◎イノベーションの芽を摘み取る日本の体質
◎お金をめぐる技術開発競争のカギはセキュリティにあり
◎ハッカーが量子コンピュータを手に入れたら?
◎セキュリティはテクノロジーだけでは成立しない
◎デジタルIDがハッカーを駆逐する
◎「IT監視社会」を回避しつつ個人情報を保護するには

第3章 今すぐに解決すべき日本のウィークポイント
◎「専門家」が本来の役割を果たしていない日
◎なぜキャッシュレス化を進める必要があるのか
◎世界最強のフィンテックサービス「アリペイ」
◎ビジネスの目利きができない日本の金融マン
◎ビットコイン、ブロックチェーンのセキュリティレベルは、実は高くない
◎量子コンピュータの登場で現在のセキュリティ技術が通用しなくなる
◎世界的な技術トレンドはもはやスパコンではない
◎安全保障は軍事から経済・バイオに軸足を移している
◎ワクチン開発競争に乗り遅れたうえ、接種ももたつく
◎日本のウィークポイントの根本原因は何か?
◎〈コラム〉GVEが開発したグローバルID化をベースにしたデジタルプラットフォーム

第4章 日本が生き残るためにグローバル企業の発想法を知る
◎4つのS ――シナリオ思考、スピード、セキュリティ、サイエンス
◎シナリオ思考 ――理想を描き長期的な視野を持つ
・MBA思考だけでは生き残れない
・テスラが電気自動車で目指す未来
・イーロン・マスク氏の宇宙戦略
・ウォークマン、iモードの進化形を実現したアップル
・アマゾンにあって楽天にはないものは?
・後発のAWSが日本企業のクラウドサービスを駆逐した理由
◎スピード ――意思決定と責任
・テレビにしがみついた電通、ネットに集中したグーグル
・なぜトヨタはテスラとの提携を解消したのか?
◎セキュリティ ――スケール感や自分と相手の立ち位置の認識
・なぜアップルはセキュリティに膨大な投資をするのか?
◎サイエンス ――STEMから生まれる世界の流れに対する認
・「いい車づくり」にこだわるトヨタ、利用状況を追求するテスラ
・STEM教育がイノベーションに直結する
◎「4つのS」の成功例 ――新型コロナウイルスのワクチン開発
・ワクチン承認がわずか11カ月に短縮された理由
・「4つのS」を持たない日本
・お金のデジタル化における「4つのS」とは?

第5章 日本の未来は「イノベーターシップ」にかかっている
◎ルール形成「4つのS」を通じて新しい世界を創るためのツール
新たな未来を創っていく力量 ――イノベーターシップ
イノベーターシップとルール形成
イノベーター型リーダーシップの輩出 ――オックスフォード大学の例
教育学びつづけることと文理の融合
日本の未来は「イノベーターシップ」にかかっている

おわりに ――デジタルマネー世界到来前夜のルール形成を主導するために

Author著者について

  • GVE株式会社 CEO
    オックスフォード大学 特別戦略アドバイザー(小児学部)
    Aston大学 サイバーセキュリティイノベーションセンター 客員教授
    Ecma-International(ITの国際規格化団体)理事
    1959年生まれ、兵庫県出身。
    白洲次郎が初代日本人アドバイザーとなった英系インベストメントバンクS.G.Warburg社の元M&Aバンカー。1997年には、当時花形であったインベストメントバンキング部門(M&Aと株式引受業務)において、日本でナンバーワンになった、外資系ブームの火付け役の1人。クレデイスイスの立て直しにヘッドハンティングされ、2003年まで、DLJダイレクトSFGの取締役。FXテクノロジー会社Emcomの元オーナー。M&Aアドバイザー、ハイテクのオルタナティブ投資家として、海外で有名。設立4年目の会社GVEがユニコーン入り。有名大学での講演多数。

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  • 株式会社ライフシフトCEO
    多摩大学大学院 教授・学長特別補佐
    多摩大学 社会的投資研究所 所長
    多摩大学 ルール形成戦略研究所 副所長
    1957年生まれ、東京都出身。
    日産自動車にて人事部門、オックスフォード大学留学、欧州日産(アムステルダム)などを経て、1999年よりフライシュマンヒラード・ジャパンにてSVP/パートナー。人事、企業変革、社内コミュニケーション、リーダーシップ開発などに関するコンサルティング・研修に従事。2006年より多摩大学大学院教授を兼務し、研究科長などを歴任。知識創造理論を基にした「Management by Belief (MBB:思いのマネジメント)」を一橋大学 野中郁次郎名誉教授、一條和生教授とともに提唱している。還暦を機に、2017年ライフシフト社を創業し、ライフシフト大学を開校。『イノベーターシップ』(東洋経済新報社)、『終身知創の時代』(多摩大学出版会)など著書多数。

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