松下幸之助、本田宗一郎、小倉昌男など、名だたる大企業を一から築き、繁栄させた伝説の創業者、経営者がいるなか、日本マクドナルド創業者・藤田田を忘れてはいけません。人まねではなく、独自の経営哲学や生き様を貫き、まさにベンチャー精神の真髄を体現した人物です。若かりし頃の孫正義さんが彼の著作を読んで感銘を受けて、藤田本人に直接会いに行ったエピソードは有名です。藤田田のこの強大なエネルギーは、私個人としては著作でしか味わえませんでしたが、日本マクドナルド創業間もないころから、部下として、ブレーンとして、藤田流の知恵と行動を教え込まれてきた人物が著者のジーンさんです。前職で本づくりをご一緒させていただいて以来、12年ぶりの1冊となりました。ジーンさんだからこそ書ける藤田田の思考法&実践法が詰まっています。いずれも時代を超えて通用するものばかりです。
POSTED BY森上
孫正義もリスペクトする
伝説の経営者の知恵と哲学を、
元ブレーンが徹底解説
藤田田(ふじた・でん)という、伝説の経営者をご存じでしょうか?
まだ日本にハンバーガーが普及していない時代、
アメリカからハンバーガーを持ち込んだ人物、
そう、日本マクドナルドの創業者です。
彼の経営哲学やベンチャー精神は、
大ベストセラー『ユダヤの商法』をはじめとした著作で伝えられ、
多くの経営者に影響を与えています。
その一人に、ソフトバンクの孫正義が若き頃、
藤田の著作を読んで感銘を受け、
藤田に直接会いに行ったエピソードはご存じの方も多いでしょう。
そんな偉大なる経営者の元ブレーンとして、
18年にわたって藤田田の経営哲学から導き出された
知恵と行動を体得してきた人物が本書の著者です。
著者が藤田田から教わってきた、
「お金」「時間」「人間関係」「ビジネス」に関する
思考法や実践法を実際の事例を交えながら、
58のルールにまとめたのが本書です。
取り上げるルールはいずれも、
どんな時代でも通用する、不変的なものを厳選。
◎78 対22の法則を活用せよ
◎すべては1からスタートする
◎ツキは能力にまさる
◎「朝礼朝改」が成功を加速させる
◎時間販売業・節約業たれ
◎カラスは白いを証明せよ
◎お金の喜ぶパーティを開け
◎先に出すことを考えよ
◎お金が好きならお金を集めろ
◎性悪説で対処せよ
◎沈黙は金を知っておけ
◎明日から今日を行動せよ
◎日本一の給与を払え
◎手柄は部下のものとせよ
◎ポジティブがポジティブを生む
◎メモは偉大な力を発揮する
などなど、全58のルールを、
元ブレーンだからこそ書けるエピソードを交えながら、
わかりやすく解説しています。
「知っていること」とバカにする人ほど、
わかっていない(行動していない)――。
そんな藤田田の声が思わず聞こえてきそうな、
珠玉のルールが詰まった
全ビジネスパーソン必読の1冊です。
気になる本書の内容
本書の内容は以下のとおりです。はじめに
第1章 成功の法則
◎法則1 78対22の法則を活用せよ
◎法則2 「すでに成功者」を自覚せよ
◎法則3 すべては1からスタートする
◎法則4 視覚化せよ
◎法則5 大ボラが現実を創る
◎法則6 ツキは能力にまさる
第2章 時間の法則
◎法則7 「朝礼朝改」が成功を加速させる
◎法則8 目覚ましは90分間単位で鳴らせ
◎法則9 制限時間でゲームが行われている
◎法則10 時間は生産的に使え
◎法則11 1分間は6時間に匹敵する
◎法則12 会議は中途半端な時間で始めよ
◎法則13 選択と集中が時間を生む
◎法則14 自分でシナリオを書いて実演せよ
◎法則15 時間販売業・節約業たれ
第3章 お金の法則
◎法則16 カラスは白いを証明せよ
◎法則17 お金持ちに尋ねてみよ
◎法則18 容器を大きくしろ
◎法則19 お金持ち宣言をせよ
◎法則20 お金持ちの友人をつくれ
◎法則21 数字を友人とせよ
◎法則22 お金の喜ぶパーティを開け
◎法則23 先に出すことを考えよ
◎法則24 水回りをきれいにせよ
◎法則25 日本一の給与を払え
◎法則26 お金は方程式にあてはめろ
◎法則27 お金は数字の羅列と看過せよ
◎法則28 「お金ノート」をつくれ
◎法則29 お金が好きならお金を集めろ
◎法則30 ギャンブルからは遠ざかれ
◎法則31 タネ銭を育てろ
◎法則32 財産3分法を学べ
◎法則33 財布でお金をおもてなしせよ
◎法則34 性悪説で対処せよ
第4章 人間力の法則
◎法則35 沈黙は金を知っておけ
◎法則36 明日から今日を行動せよ
◎法則37 病気にはとことん付き合え
◎法則38 甘さと辛さを使い分けよ
◎法則39 悪口はブーメランだと知れ
◎法則40 思いやりの言葉はタダである
◎法則41 3Sの罠にかかるな
◎法則42 他人の行動は自分の鏡である
◎法則43 断り方にも頭を使え
◎法則44 特技を磨いておけ
◎法則45 手柄は部下のものとせよ
第5章 ピンチとチャンスの法則
◎法則46 従業員を生かす方法を考えよ
◎法則47 万事塞翁が馬と知るべし
◎法則48 前進の先に成功ありと心得よ
◎法則49 転職人生を考えておけ
◎法則50 老いを追い出す方法を考え出せ
◎法則51 ポジティブがポジティブを生む
◎法則52 モノはすでに世の中にある
◎法則53 メモは偉大な力を発揮する
◎法則54 人は歴史によって創られる
◎法則55 逆転して発想せよ
◎法則56 目利きになるまで没頭せよ
◎法則57 遊びも一流を目指せ
◎法則58 義理と人情を理解せよ
おわりに
著者について
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ハピネス・サクセス・コンサルタント。
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1949年大阪生まれ。大学時代1年間休学し、自転車で米国大陸をサンフランシスコからニューヨークまでを横断。帰国後、卒業して、1973年、創業したばかりの日本マクドナルド社に入社。現場の第一線で活躍し、創業者・藤田田の元ブレーンとして、日本国内外に実力を発揮。類まれなる的確さと決断力で頭角を現す。その決断力は、第二の人生目標「海外移住」の達成にも生かされる。創業当時初期から18年間勤めた同社を去り、1990年家族とともにオーストラリア・ゴールドコーストにある新規日本レストラン支配人として移住、成功を収める。その後、拠点をシドニーに移し、米国系大手野菜製造加工工場QA(品質保証)部マネージャーおよび食品コンサルタントとして活躍した。工場経営では、年間最優秀工場(サプライヤー・オブ・ザ・イヤー)を3年間連続で各社から贈られ、その他の各種表彰も多々経験する。その後、食肉加工工場の新規立ち上げに日本から招請され、2009年より6年間日本に逆単身赴任して、取締役工場長として世界基準の工場をつくりあげた。その間、総務大臣賞(ふるさと大賞)受賞の栄誉に浴する。日本各地での講演活動も実践する。1997年には、豪州市民権を取得してオーストラリア人となる。2016年1月より、シドニーに戻り、フリーランス作家・翻訳者・通訳。主な著書に、『小さな飲食店をつくって成功する法』『藤田田の頭の中』などがある。