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読まずにぼんやり死んでいくなら、
読んでもがいて生きていきたい!
『ソクラテスの弁明』『君主論』『人間不平等起源論』『死に至る病』
『悲劇の誕生』『エロティシズム』『人間の条件』『悲しき熱帯』……
タイトルだけは知っているという人は多いはず。
そして、のほほんと生きていたら、ほとんどの人は死ぬまで読むことがないでしょう。
しかし、それって人生においてとんでもない損失なのでは……!?
歴史に試されながら今なお読み継がれているこれらの著作は、まさに人類の叡智の結晶。
読んで少しでも血肉するか、しないかで、人生の密度は大きく違ってくるはずです。
「満足した豚であるより、不満足な人間であるほうがよく、
満足した馬鹿であるより不満足なソクラテスであるほうがよい」
――『功利主義論』J・S・ミル
本書は、そうしたコンセプトのもと、社会を、
そして人生を豊かにする50冊の名著を厳選、解説しています。
知識がなくてもどんどん読める!哲学入門の決定版!
「哲学書は難しい」と敬遠する人も多いでしょう。
事実、哲学書には本当に難しい作品がたくさんあります。
そもそも哲学者=文章の達人ではないし、
独善・独断で書き散らす哲学者も少なくないというのも理由の一つです。
だから、「読んで理解できないのは自分がバカなのでは!?」と自信喪失する必要はありません。
とはいえ、本書では歴史的な背景や専門用語を徹底的にフォロー、
高校生レベルの知識でも理解できるように内容を噛み砕き、
哲学名著50冊の要点を的確に紹介します。
プラトンからデリダまで、「そうだったのか!」と膝を打つ解説の連続です!
目次
まえがき
参考:哲学歴史チャート
哲学書を読む前に知っておきたい5つの心得
第一部 古代ギリシア――宗教から概念による世界説明へ
01『ソクラテスの弁明』プラトン/02『饗宴』プラトン/
03『パイドロス』プラトン/04『国家』プラトン/
05『形而上学』アリストテレス/06『政治学』アリストテレス
第二部 中 世――キリスト教神学に取り込まれた哲学
07『人生の短さについて』セネカ/08『告白』アウグスティヌス/
09『神学大全』アクィナス/10『君主論』マキャヴェリ
第三部 近 代――普遍性を探求する
11『方法序説』デカルト/12『情念論』デカルト/
13『リヴァイアサン』ホッブズ/14『エチカ』スピノザ/
15『モナドロジー』ライプニッツ/16『人間知性論』ロック/
17『市民政府論』ロック/18『人性論』ヒューム/
19『人間不平等起源論』ルソー/20『社会契約論』ルソー/
21『純粋理性批判』カント/22『実践理性批判』カント/
23『道徳および立法の諸原理序説』ベンサム/24『法の哲学』ヘーゲル/
25『死に至る病』キルケゴール/26『功利主義論』ミル/
27『自由論』ミル
第四部 現 代〈Ⅰ〉――ニーチェ~ハイデガー
28『悲劇の誕生』ニーチェ/29『道徳の系譜』ニーチェ/
30『権力への意志』ニーチェ/31『空想より科学へ』エンゲルス/
32『時間と自由』ベルクソン/33『プラグマティズム』ジェイムズ/
34『現象学の理念』フッサール/35『イデーン』フッサール/
36『一般言語学講義』ソシュール/37『論理哲学論考』ヴィトゲンシュタイン/
38『哲学探究』ヴィトゲンシュタイン/39『存在と時間』ハイデガー/
40『形而上学入門』ハイデガー
第五部 現 代〈Ⅱ〉――メルロ=ポンティ~デリダ
41『行動の構造』メルロ=ポンティ/42『知覚の現象学』メルロ=ポンティ/
43『存在と無』サルトル/44『悲しき熱帯』レヴィ=ストロース/
45『エロティシズム』バタイユ/46『人間の条件』アーレント/
47『革命について』アーレント/48『全体性と無限』レヴィナス/
49『言葉と物』フーコー/50『声と現象』デリダ
あとがき
索 引