〝叱らない〟コーチングスタイルをついに確立‼
なんで掛かってきた電話に出ないんだ!〝新人〟君無気力で営業成績がまったく上がらないですね〝先輩〟部下さん
新人いじめをしてストレッス発散かい!?〝お局〟さん
仕事はデキるが、整理整頓はデキないな〝エース〟君
昔も今も変わらず、会社には色んなタイプの困った人達がいます。
「リーダー」と呼ばれるようになると、
そんな彼ら・彼女らを、時に〝叱って〟時に〝褒めて〟と、
様々な手段を用いてマネジメントしなければなりませんが、
それはとてもストレスが溜まります。
さらに、古き良き時代にはあった
「年功序列」「終身雇用」というバックボーンが崩れ去った今、
リーダーを取り巻く環境は過去最悪と呼べるでしょう。
すぐ「辞める」という根性なしの新入社員を丁重に扱い、
何事も納得しないと動こうとしない反抗的な中堅社員を粘り強く説得し、
逆転人事で誕生した年上の部下に気を使う……
「もう部下への指導なんかで煩わしい思いをしたくない」と思ったら……
「ちょっとフィードバックしてもいいかな?」と言って、
〝叱る〟でも〝褒める〟でもなく、
そのままニュートラルにあるがままの現状を相手に伝えてみてください。
この一言は部下の指導に悩む人達にとって〝救いの一言〟になります。
この言葉を自分のものにして使いこなせるようになれば、
部下への指導の際のストレスが減り、
双方にとって必ずや良い影響をもたらすことでしょう。
その具体的な方法は?
それは本書を読んでのお楽しみです。
【目次】
プロローグ部下の指導に戸惑ってませんか?
上司が部下を叱れない三つの要因
「叱れない」人たちを救う魔法の言葉
第1章 叱れないとき、「魔法のひと言」が効く!
~「フィードバックしてもいいですか?」が救いのひと言に~
・叱れないときには、このセリフをまず言おう
・相手の行動改善を促すニュートラル・フィードバック なぜあなたは部下を叱れないのか
・叱るのは意外に難しい
・陥りがちな「叱り下手」なパターン
第2章 あなたの生活を一変させるフィードバックの秘密
~フィードバックは行動を劇的に改善する!~
・フィードバックとは何か?
・他者の存在やツールによって事実・現状が分かる
・フィードバックには「気づき」を促す効果がある
・気づくことから行動の改善がスタートする
・現状把握の際は、上司と部下のギャップに注意
ニュートラル・フィードバックでコミュニケーションをより潤滑にする
・フィードバックの三つの種類
・ニュートラル・フィードバックとは何か?
・「指示しない」名コーチ
・ニュートラル・フィードバックは誰にでも使える
・ニュートラル・フィードバックの4つの効果
効果1 価値観を抜くと受けとめやすくなる
効果2 相手に聞く耳を持たせる
効果3 相手に考えさせることができる
効果4 部下を追い込まない
・客観的に伝える技を持つと、コミュニケーションが広がる
・現状認識度の低い人には、ニュートラル・フィードバックがとくに効く
ニュートラル・フィードバックは3ステップでOK
・ステップ1「フィードバックしてもいいですか?」と前置きする
・ステップ2 改善すべきポイントの、「事実関係」だけを指摘する
・ステップ3 励まして送り出す
第3章 フィードバックの基本的な進め方
~三つのプロセスを押さえて的確なフィードバックをしよう~
・「観察」「絞る」「伝える」プロセスが重要 プロセス1 観察する(インプット)
プロセス2 絞る
プロセス3 伝える(アウトプット)
伝え方によって、印象はガラリと変わる
・伝え方のコツ1…声の響きや視線に注意
・伝え方のコツ2…受け取る側の心情にも配慮を忘れずに
・伝え方のコツ3…「フィードバックしてもいいですか?」のあとは
状況に応じて変化をフィードバック力を磨いてステップアップするために
・自分のニュートラリティを高めるトレーニングを
・段階を追ってフィードバックの技術を高めよう
第4章 ケースで学ぶ効果的なフィードバック
【ケース1】営業成績がなかなか上がらない部下にどう指導する?
【ケース2】業務評価の良くない部下にどう指導する?
【ケース3】やる気の見られない年上の部下にどう指導する?
【ケース4】新人いじめをする先輩女性にどう指導する?
【ケース5】整理整頓がよくできない部下に、どう指導する?
【ケース6】感情的な年上の美容部員にどう指導する?
【ケース7】会議で居眠りしていた部下に、どう指導する?
【ケース8】しゃべりすぎの部下に、どう指導する?
エピローグ
息を吐き、肩の力を抜いて、ニュートラルに伝えよう
ニュートラル・フィードバックが効かない人には別の方法も使おう
部下の育ちをサポートしながら、自らも成長しよう
フィードバックのある組織作りを目指そう