在庫管理におけるDXは「デジタル化」ではなく「データ化」。つまり「データ・トランスフォーメーション」であると著者は説きます。本書では在庫DXの実現に向けて、倉庫ができることや今ある課題に対してどのような管理が適切なのか、どのような選択肢があるのかをお伝えしていきます。
POSTED BY寺崎
DXといえば、一般的には「デジタル・トランスフォーメーション」を思い浮かべるでしょう。しかし、 本書では、在庫管理におけるDXは「デジタル化」ではなく「データ化」。つまり「データ・トランスフォーメーション」であると提案します。
デジタル化と仮想空間を組み合わせた技術を「デジタルツイン」とよび、あらゆる業界における「DXの最終着地点」といわれています。
本書では、リアルな物流倉庫内の在庫や動きをすべてデータ化して仮想空間上に置き、いままでブラックボックス化していた倉庫内を管理・オペレーションする方法をステップ・バイ・ステップで解説しています。
最初の一歩は、リアルな現場での「7つの『ない』」の追求から。
1「持たない」
2「貯めない」
3「待たない」
4「歩かない」
5「考えない」
6「探さない」
7「書かない」
これらを実現するために、本書では、現場の実作業レベルでのイロハから倉庫内総デジタル化へのプロセスの構築についてご紹介いたします。
「生産性を最大限に向上させるための在庫管理」
これこそが物流現場における在庫管理の本質です。
そのためにも本書で紹介する倉庫DXが急務とされています。
著者について
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株式会社ダイアログ執行役員 LogiX事業部事業部長長野県出身。慶應義塾大学メディアデザイン研究家卒(メディアデザイン学修士)・最大手宅配会社、トランコム、ミスミ等物流に加え、コンサルティングファーム、SIでの経験も有し、業務とシステムを俯瞰的に見た上で、現実的かつ未来を見据えた全体最適な仕組み(システム)を構築することが得意とする。
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特に、ITを深く理解している上で物流のメカニズムも理解しているため、物流の分野において最短距離で効果を最大化したソリューション設計及び実行が強み。現在は上記経験を踏まえ、株式会社ダイアログにおいて、物流xITの最適化を実現する様々なサービス提供を行っているLogiX事業部をリードしている。次世代クラウド型在庫・倉庫管理システム「W3 SIRIUS」「W3 mimosa」を軸に、物流センター内業務/システム改革を多数実施。