27年ぶりの12連騰で日経平均3万円も見えてきた!
「株価もそろそろ天井ではないか?」今の相場に、そんな見方をする方もいると思います。
しかし2015年以降、
日本にとっては株買いの好材料がそろっています。
金融相場の様相を呈していますが、
企業向上の芽がいくつも出ています。
産業そのものも円安で国内回帰し、
雇用増加や賃金上昇も視野に入ってきました。
外国人投資家も日本の市場を評価し、
長期スパンで株式参入してきました。
12連騰の上昇相場は、
これからの相場の明るい未来を象徴しているのです。
日本は原油価格暴落という危機でツキを呼び込みました。
原油安は円安を加速化し、
さらに株式相場を上昇させました。
また、公的資金のクジラ買いも日本株を押し上げています。
ヘッジファンドの勢力も弱まり、
経済の景気サイクルも上昇カーブに入ります。
著者はこうしたさまざまな材料から、
日経平均2万5000円を打ち出しています。
さらに、この上昇は2017年まで続き、
3万円台も視野にあると言います。
その理由は、現地の情報を仕入れ、
ヘッジファンド仲間との情報交換をし、
「伝説の当たり屋」と称される、
著者にしか知り得ない情報を持っているからなのです。
今からなら、迷っていた方も間に合います。
本書の巻末には、著者の推奨する銘柄も掲載しています。
まさに、日本の投資家の方の背中を押してくれるはずです。
ブラックスワンの羽ばたく音は必ず聞こえてくる
ギリシャ危機における株価の暴落とユーロ危機、中近東、イスラム国のテロ問題や中国のバブル崩壊のリスク、
新興国のデフォルトの可能性など、
カントリーリスクは株購入を足止めさせる原因の1つです。
これらの問題が、いつ何時ブラックスワンとして現れるか、
実はこれは誰にも予想できません。
しかし、ブラックスワンがいつ現れていいように、
起こりうる可能性のシナリオを描いておくことは、
投資にとって重要です。
本書では、こうしたカントリーリスクについても細かに解説しています。
しかも、著者の持つあらゆる情報筋から入手されたシナリオは、
知っておくべき重要なファクターです。
「相場にはおっかないことが付き物です。
その昔、日本が高度経済成長期を迎え、
日経平均が急激に水準を切り上げていった時期にも、
『まかり間違えば恐ろしいことになりそうだ』という問題は
世界中にごろごろありました。
怖いからといって様子見をしていた人たちは、
けっして儲もうけることはできなかったわけです。
―中略―
世界のほうぼうで問題が山積みにされている現状ですから、
私たちが引き受けなければならないリスクについても入念に解説し
何に注意をすればいいかということに
も重点を置きました。
本書をお読みになったみなさんが
自信を持って投資を行なってくださることを、
私は今回ほど切に願ったことはありません」(本書より)
相場のウラまで解説した慧眼の1冊です。
目次
はじめに 空前の強気相場に投資の一大チャンスがやってきた第1章 原油価格暴落でツキを拾った日本経済
戦後70年、世界で枠組みを超えた挑戦が行なわれる
大転換期にツキを味方にした安倍政権
原油価格の暴落から日本のツキは始まった
OPECがシェールガス潰しをしても、原油価格は上昇しない
技術革新が眠っている油田をよみがえらせる
原油価格をコントロールする時代は終焉した
原油のあり余るアメリカが、さらにOPECに打撃を与えた
原油価格下落は自給率の低い日本に恩恵をもたらせた
原油安はGDP成長率を試算以上に押し上げる
原油安・円安から個人消費の増加へ。そして、日本のムードは一気に変わる
エネルギー自給国アメリカに与える逆オイルショックの影響
原油安でもアメリカ経済にブレーキがかかるのは一時的
逆オイルショックで、ロシアとブラジルが金融危機の火種となりうる
FRBの金利正常化が産油国、新興国をさらに苦しめる
日本経済が強気になれる、4つの好循環の加速化
黒田日銀が市中にマネーを回すための奥の手
黒田バズーカが必要ないほどの安倍政権のリーダーシップ
安倍首相が言った「アベノミクス67点」の真意
第2章 ドル高に突き進むアメリカ、円安が安定する日本
ドル高・円安で悩むオバマのかじ取り
本国投資法第2弾でアメリカはドル高に振れる
行き過ぎたドル高は、第2のプラザ合意となるのか?
貿易収支の黒字と企業の国内回帰は円高要因を誘発する
結果的に、経済的に一番理想的な状態で円安はつづく
ECBがユーロ安を助長するマイナス金利のドイツ国債を買いつづける理由
ユーロ安を止めるシナリオにも、おそらくリスクは避けられない
金融引き締めがアメリカ経済のブレーキ
シェール関連企業にもサブプライム危機レベルのリスクがある
さらなる円安を握るGPIFのドル資産シフト
第3章 米欧中、中東、南米──ブラックスワン化する世界
いまの相場の中にはブラックスワンが存在する
オバマが真実を隠蔽したベンガジ事件
ベンガジ事件の証拠を消し去ったヒラリーのEメールゲート
ヒラリーのEメールゲートでちらつく、クリントン財団の影
暗躍するアメリカ政府がニューヨーク株式を押し下げる
アメリカ国民に見放されたオバマから、ブラックスワンが現れる可能性
歪んだバブルが中国の終わりを告げる
アジアインフラ銀行設立は中国の在庫一掃セール
ブラックスワンは中国の不動産バブルの中にいる
ヨーロッパの火種、ギリシャと第1次世界大戦後のドイツとの類似
債務カットがなければ、社会主義化するしかないギリシャ
鍵を握るドイツ、ギリシャのEU離脱でブラックスワンが現れる
ギリシャ問題は結末を迎える!? ある意外なシナリオ
核問題をめぐり、イランに急接近するアメリカ
イスラエルの立場を無視したオバマの稚拙外交
イスラム国の掃討作戦もうまくいかないアメリカ
中東のブラックスワンは第3次オイルショックの出現か?
もしブラジルがデフォルトすれば、金融危機の連鎖が起こる
ブラックスワンが羽ばたく音は必ず聞こえてくる
第4章 日本の株式相場が強気である、これだけの好材料
ヘッジファンドは冬の時代を迎えた
ヘッジファンドが日本の株式市場で賭けに出た、日経平均2万円の次のターゲット
ヘッジファンドの仕掛けは、日本の市場を大切にしている証拠
日本企業の株主還元を引き出したヘッジファンド
ヘッジファンドはキャッシュリッチ企業に目をつけ始めた
外国人投資家が日本の相場を押し上げる
日銀政策の時間軸から、あと2年が株の買い場
国債の危険度を測る指標で見れば、日本のデフォルトはありえない
日本の国民性までもが国債の信用性を保証している
超長期円安、運用自由化、外国人投資家マネー流入などで日経平均3万円も見えてくる
日本の景気サイクルは、ゴールデンサイクルに突入している
第5章 伝説の人物テンプルトンの教えから、相場を読み解く
20年以上、年率15%以上の運用をつづけたテンプルトンという人物
額面割れの株を一気に100銘柄以上買うテンプルトンの手腕
日本の経済成長を誰よりも先読みしていた先見の明
当時、日本人アナリストにはなかった4つの視点
テンプルトンはバブル全盛期に日本株をすべて手放していた
テンプルトンの教訓から、私はリーマン・ショック直後から株のポジションを上げた
日本株購入は、株価水準、市場状況、世界動向をしっかり検証する時代に入った
日本株に「暴落」はありえない。進撃あるのみ!
1億総投資化時代は、すぐそこまできている
巻末付録 私の注目銘柄10──これで殖やしましょう!
著者について
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国際エコノミスト。マネードクター。
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1935年東京生まれ。浦和高校、慶應義塾大学経済学部卒業後、山一證券入社。山一證券経済研究所、山一投資顧問を経て、日本債券信用銀行顧問に転職。「証券から銀行へのめずらしい転職」として脚光を浴びると、英国との合併会社である日債銀ガートモア会長、日債銀投資顧問専務、慶應義塾大学商学部講師、白鷗大学経営学部教授などを歴任。証券と銀行の両業務を経験、一貫して「情報」と「市場の資産運用」をつなげる仕事に携わる。
また、世界で初のヘッジファンドについての書籍を執筆、日本で初めてヘッジファンドを買った人物としても知られる。
TBS「サンデーモーニング」、テレビ朝日「サンデープロジェクト」、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」などの番組で活躍、自身の名を冠した「今井澂の美女とヤジ馬」は好評を博し長寿番組に。現在も、講演を年間50回以上行うなど、活発に活動。公益財団法人年金シニアプラン総合研究機構理事、NPO法人金融知力普及協会理事を務める。
著書は『経済大動乱下!定年後の生活を守る方法』(中経出版)、『日本株「超」強気論』(毎日新聞社)、『米中の新冷戦時代漁夫の利を得る日本株』『2020の危機勝つ株・負ける株』『2021コロナ危機にチャンスをつかむ日本株』『日経平均4万円時代 最強株に投資せよ!』『2022 日本のゆくえ』(フォレスト出版)など多数。