著者はトランプ当選後に米国へ取材に行くほど精力的に現地の情報を仕入れています。2017年、日本経済にとってすごい話が満載です。
POSTED BY稲川
「世界VS.日本」の構図のなかで、日本があらゆる分野で牽引する
世界情勢はこれから混沌を迎える。新大統領トランプの誕生で孤立主義へ向かう米国、
イギリスのEU離脱で離脱派が台頭する欧州、
大手百貨店が軒並み閉店する中国、
サウジ王室が崩壊の危機に瀕する中東、
北方2島返還を持ちかける貧国ロシア……。
そして、リーマンショック以降、出口戦略を終えていない世界は、
これまで日本が経験した「失われた20年」を迎えることとなる。
銀行の大再編、長期デフレ、高齢化社会を経験してきた日本が、
今後、あらゆる分野で世界をリードしていく状況は整っている。
これをさらに後押しするのが、日本の長期政権である。
安倍内閣は外交でもイニシアティブをとり、日本の技術を売り込む。
内政では、岩盤規制に風穴を開け、次なる経済成長へ向かっている。
世界が恐慌化するなかで、日本が一人抜け出す時代がやってくる。
2020年までに日経平均3万円時代へ!
日本がすでに出口戦略を終え、新たなステージへ向かうなか、世界の恐慌を乗り越えて2020年には日経平均3万円時代に突入する。
これは単なる絵空事ではない。
安倍外交のイニシアティブに加え、アベノミクスが掲げる成長戦略が動き出すからだ。
その主要な要因となるは、日本国内に眠っている400兆の金が動き出すかどうか。
現在、日本では企業の内部留保360兆円、いわゆるタンス預金40兆円が、
流動しない金として眠っている。
この一部でも動き出せば、日本経済は飛躍の一途をたどる。
マイナス金利政策も400兆円を動かす施策の1つである。
また、日本が新しいステージを迎える要因はまだまだある。
高齢化社会の克服、長期資金でのインフラ需要、
日本海に眠るメタンハイドレードと金、
ロボット・人工知能やバイオテクノロジーなど、
未来を変えるステージにいち早く漕ぎ出すのは、日本しかないのだ。
目次
序 章 あらゆる分野で世界を牽引していく日本─私は慎重な楽観主義者である─
第1章 経済に不透明感がぬぐえない米国
─新大統領誕生で問われる手腕
第2章 負のループから抜け出せない欧州、中国、中東、ロシア
─恐慌化する世界で日本はどう進むべきなのか?─
第3章 安倍政権が国内外に風穴を開ける
─日本経済が動き出し、世界が変わる─
第4章 日本金融の底力が世界に認められる日
─日経平均は2020年までに3万円へと向かう─
第5章 日本一人勝ちの世界がやってくる
─未来を変える相場の行方─
特別付録 未来を見据えた注目の推奨株
著者について
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国際エコノミスト。マネードクター。
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1935年東京生まれ。浦和高校、慶應義塾大学経済学部卒業後、山一證券入社。山一證券経済研究所、山一投資顧問を経て、日本債券信用銀行顧問に転職。「証券から銀行へのめずらしい転職」として脚光を浴びると、英国との合併会社である日債銀ガートモア会長、日債銀投資顧問専務、慶應義塾大学商学部講師、白鷗大学経営学部教授などを歴任。証券と銀行の両業務を経験、一貫して「情報」と「市場の資産運用」をつなげる仕事に携わる。
また、世界で初のヘッジファンドについての書籍を執筆、日本で初めてヘッジファンドを買った人物としても知られる。
TBS「サンデーモーニング」、テレビ朝日「サンデープロジェクト」、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」などの番組で活躍、自身の名を冠した「今井澂の美女とヤジ馬」は好評を博し長寿番組に。現在も、講演を年間50回以上行うなど、活発に活動。公益財団法人年金シニアプラン総合研究機構理事、NPO法人金融知力普及協会理事を務める。
著書は『経済大動乱下!定年後の生活を守る方法』(中経出版)、『日本株「超」強気論』(毎日新聞社)、『米中の新冷戦時代漁夫の利を得る日本株』『2020の危機勝つ株・負ける株』『2021コロナ危機にチャンスをつかむ日本株』『日経平均4万円時代 最強株に投資せよ!』『2022 日本のゆくえ』(フォレスト出版)など多数。