本書を担当して最も印象深かったのが、ビジネスの現場では「自分たちがお客様のためと思ってやっていることが、実は自分都合でお客様にとって何のメリットもない、むしろ迷惑」ということがたくさんあるという事実。たとえば自分の仕事に当てはめてみると、「読者が知りたい/読みたいのはこんな話だ」というのが、実はまったくそんなことはなかったということがある可能性が高いということです。あるいは、飲食店であれば「この味つけにしたほうが絶対においしい」と作り手が思っても、お客様はそうは思わないというケースですね。こうした事実は知らされた瞬間はとても心が痛みますが、勘違いしたままでいるほうが不幸です。お客様の声(例えばネットのレビューなど)には真摯に耳を傾ける、これがどんなビジネスにも重要なのだと改めて思いました。胸に刻み、日々実践していく所存です。
POSTED BY貝瀬