内容紹介
世界最大規模のECプラットフォーム「Shopify」日本初の解説書
『商品売るならShopify』特設ページにお越しいただき、ありがとうございます。
日本ではまだあまり知られていないものの、すでに世界ではスタンダードとなっているサービスをご存じでしょうか。
それが・・・2004年創業のカナダ発ベンチャー「Shopify(ショッピファイ)」です。
ShopifyはECサイト構築・運用における機能拡張ができるレンタル型の通販カートシステムが売りのプラットフォーム支援サービス。特別な専門知識がなくても簡単にネットショップが始められる利便性から、ヨーロッパ、アメリカなど世界中に勢力をグングンと急速に伸ばしています。
コロナ禍による外出自粛の影響で需要はさらに拡大、2020年末現在のShopifyの株式時価総額はなんと約10兆円!
(Yahoo!ファイナンスより)
「商品とは、消費者が店に足を運び直接手に取って購入するもの」
そんな常識がコロナ禍で一気に塗り替わりました。
EC(電子商取引)の量もこの10年どんどん増えています。
これまでは実店舗を中心にオンラインは二次的なものでした。
しかし、これからは「オンラインを中心にリアル店舗を設計する」という考え方が主流となってきます。
アマゾンを破壊する「アマゾンキラー」としての存在感
一方、アマゾンや楽天を代表とする大手ECプラットフォームから離脱する動きがあります。
いったい何が起きているのでしょうか?
その理由は「顧客の消費行動が大きく変化した」からです。
コロナがさらに拍車をかけました。
こうした消費行動の変化に伴い、ナイキをはじめ、ディズニー、ワークマンなどの企業が
アマゾンへの出店を打ち切り、自社の公式サイトでのネット販売を強化しています。
そんななかで注目を浴びているのが「Shopify」なのです。
D2C時代はShopifyを制する者が勝つ!
自社商品をリアルな店舗に流通させず、ブランドを独自にコントロールしながら、自社ECサイトで販売する「D2C(DtoC=Direct to Consumer)」がECビジネスの新たな潮流として脚光を浴びています。
D2Cにおいて主役となるのは世界最大規模のECプラットフォーム「Shopify」です。
アマゾンキラー「Shopify」とは?
- □グローバルシェアNo.1
- □世界175カ国に普及
- □利用者100万人以上
- □50言語に対応(同様の国内サービスは英語のみ対応)
- □130ヵ国以上の通貨に対応
2018年に日本語対応が進んでからは国内でも利用者が急増しています。
このビジネスの潮流に乗らない手はありません。
手間なく低コストで優良なショップが構築・運営できる
Shopifyはあらゆる外部サービスと連携しており、カード決済、在庫管理、販売データ分析、顧客管理、集客……など、とにかく、ありとあらゆることがワンストップで行えるのが最大の特徴です。
Shopifyの強み
- □サーバー管理のための費用も手間も不要!
- □注文に応じて自動発送できる倉庫とも連携できる!
- □パソコンと商品画像さえあれば商売を始めることができる!
- □楽天市場との連携もスタート!
英語以外の多言語への対応、多通貨対応も対応アプリを入れるだけで簡単に導入できるため、全世界78億人が潜在顧客になるというわけです。
つまり、全世界を相手にあなたの商品やサービスを売ることができるようになります。
Shopify Japan設立時から関わってきた著者による現場レベルの実践的内容
- 「ネットショップをこれから作るなら、どのプラットフォームがいいのか?」
- 「Shopifyって話題だけど、楽天市場やBASEと何が違うの?」
本書はこのようにお考えのあなたに、「Shopify のどこが画期的なのか」について深く知っていただき、Shopify を活用してビジネスを成功に導くための本です。
著者はShopify Japan創設当時から関わり、数々のストアを成功に導いてきた現場のプロ。Shopifyのどこがすごくて、何が優れているのか。実際にストアを成功させるためのノウハウを惜しむことなくまとめたのが本書『商品売るならShopify』です。
Shopify運用の国内成功事例も徹底解剖!
本書で紹介される事例
- □独創的なデザインでファッション感度の高い顧客に支持されるスニーカーブランド「grounds」
- □伝統工芸品をセレクトして販売する「日本工芸」
- □D2Cの先駆者として知られる「ゴーゴーカレー」
- □ネット通販家具の老舗「タンスのゲン」
- □実店舗との巧みな組み合わせで展開する「amirisu」
- □世界初の完全栄養の主食をD2C展開する「ベースフード」
groundsと日本工芸についてはロングインタビューを試み、Shopifyをどのように活用してビジネスを軌道に乗せていったか、徹底解剖しました。
ShopifyでECサイトを構築するにあたり、つまずきがちな「トラブルあるある解決集」も詳しくまとめてありますので、これからShopifyを活用してビジネスを始める人にとって座右の書となるでしょう。
本書まえがき
本書刊行に寄せて
Shopify の日本での認知度はまだまだこれからという2017年に角間さんにお会いしました。
これから日本でどれくらい伸びるかも分からないShopifyにリソースを投下することを躊躇する方々も多いなか、角間さんは迷いなく小さな案件も丁寧にこなし、オンラインでのShopify についての情報コンテンツもコツコツと発信されていました。
当時何もなかったShopify と私の言葉を信じてくださり、ともに走り抜けた日々を経て、それぞれの企業が何倍にも成長している今、本書の出版をともに祝福できることを大変嬉しく思います。
元Shopify 日本第一号社員
上野チェルシー有彩
はじめに
「ネットショップをこれから作るなら、どのプラットフォームがいいのか?」
「Shopify って話題だけど、楽天市場やBASEと何が違うの?」
このようにお考えのあなたに、本書は「Shopify のどこが画期的なのか」について知っていただき、そしてShopifyを活用してビジネスを成功に導くための本です。
Shopifyが急成長している理由
インターネットでShopify について検索すると、「世界ナンバーワン」「アマゾンキラー」「越境EC(電子商取引)に向いている」「アプリが多機能」「決済が豊富」など、おすすめとされるポイントがたくさん見つかります。
しかし結局のところ「なんだかいろいろすごそうだけど、ほかと比べて何が優れているのかよくわからない」と感じたことはありませんか。
Shopify を一言で表すと「機能拡張ができるレンタル型の通販カートシステム」です。レンタル型なのに機能拡張が追加できる。この一点により、ネットショップ運営者にあった、さまざまな課題を解決し、「アマゾンキラー」とまで呼ばれるほどに成長しました。
ネット通販の代表格といえば、これまでは楽天、アマゾンでしたが、いまや有名なモールに出店しておけば売れるという時代ではありません。
消費者の購買行動におけるリテラシーは年々高まり、買い物はただモノを買う行為から、新しい「体験」や「経験」のための手段に変わりました。このように変化を続けるECビジネス市場で、最先端のニーズに合致しているのがShopify なのです。
ひとつの「新しい思想」がネットショップのゲームそのものを変えた
これまで多くのネット通販システムは「利用者(購入者)」のほうを向いてシステムが構築されてきました。そのなかで、店舗運営者(マーチャント)の使いやすさや利益がどこか後回しにされてきたところもあります。
Shopify が大きく違ったのは、利用者をもちろん大切にするのは大前提で、さらに店舗運営者の使いやすさ、利益の優先度を非常に高く設定したことです。
ECビジネスを始めるには、これまで時間も手間もコストも多くかかりました。新規事業として始めるには高いハードルがありました。
一方、Shopifyならサーバー管理も不要で低コスト、デザインも簡単かつ基本機能のみで運営をスタートできる仕組みになっています。
運営後に発生する数々の課題に対しても、その都度、最適解を探すことのできる、多様な機能が備わっており、まずはストアを小さく作り、運営するうちに大きく育てていく思想性が特徴です。
日本上陸時はほぼ英語だったサービスも日本語対応が進み、急速にローカライズされ、日本独自のサービス(楽天市場との連携や決済など)も日々リリースされています。
こうした、Shopify だからこそできるビジネスのヒントについても解説しました。
Shopifyを使って成功している国内事例も多数紹介
Shopifyはブランドに共感するファンを創造し、ファンとともにブランドを発展させていく、いま話題を集めている「D2C(DtoC=Direct to Consumer)」との親和性が非常に高いことをご存じでしょうか。
SNSや付随する広告との連携が簡単なので、顧客とコミュニケーションを取りやすく、拡張機能も顧客の反応を見ながら随時変更していける柔軟さがあるためです。
とはいえ、何か特別なことをするのが「D2C」ではなく、自社サイトで自社のブランドをお客様に直接伝え、お客様の反応を見ながら改善し続けることそのものが「D2C」のキーコンセプトともいえます。
ともすると、海外の成功事例ばかりが取り上げられがちなジャンルですが、本書では第3〜4章でShopify でECサイトを構築してビジネスを成功させている国内企業の事例を挙げて、使ったからこそわかるShopify の魅力やビジネスへの活かし方を深堀りしてご紹介しています。
Shopify の魅力の一つに、専門知識がなくても扱えることがあります。
そこで、第5章ではアカウント開設〜サイト公開までを実際の画面を使ってご案内しています。ぜひ本書を片手にECサイトを作ってみてください。「思ったより簡単だ」ときっと感じていただけるはずです。
作業中に専門用語でお困りの際には、ぜひ第6章にまとめたトラブル解決集や、巻末付録の用語解説をお役立てください。
ソフトウェアエンジニアである著者が一目で惚れこんだShopify
私はソフトウェア開発業を20年近く行っております。Shopify が最初に壊したのが「スクラッチ開発」だとすると、まさにこれらを今も稼業としており、本来「反Shopify」の急先鋒的な立場にいるべきかもしれません。
そんな著者が2017年、まだ日本でほとんど誰もShopify を知らなかった時に「こんなに利用者のメリットを追求したシステムが実現できるのか」と、あたかも「嫌よ嫌よも好きのうち」といった具合で、悔しさとは裏腹に一目惚れをしてしまったのを今でも覚えています。
2020年のコロナ禍のいま、自社ネットストア構築はこれまで以上に注目されており、その中心にShopify があります。
この本を通して、「やっぱりShopify ってすごいな」「これなら自分も始められるかもしれない」と感じ、Shopify が持つ、「小さくはじめて、大きく育てる」の入り口に立っていただけると嬉しいです。
株式会社フルバランス代表
角間 実
著書プロフィール
角間 実(かくま・みのる)
デザインエンジニア/IT 事業創造コンサルタント
株式会社フルバランス代表取締役
Shopify 公認エキスパート
滋賀県出身。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科卒(メディアデザイン学修士)。20代より、IoTの先駆けとなったセンサー技術を活用したインタラクティブなコミュニケーション技法を提唱。現在のFinTechの予兆を捉えた金融システムサービスや、OS向けドライバー開発などの技術開発に携わるなど、インターネットの黎明期から頭角を現す。2002年、公共放送系のテレビ制作会社にて最高技術責任者に就任。同社にて、デジタル放送コンテンツ、テレビ番組連動型コミュニティサイト、大手飲食店チェーンのシステム開発やサーバー設計に携わった。現在は自社にてシステムインテグレーション事業を拡大。ECサイト構築ほかEコマース事業を推進するとともに、早稲田大学政治経済学術院招聘研究員を兼務。データサイエンティストとしてソーシャルメディアから得られるビッグデータ解析をもとに社会動向を分析する研究に参画。次世代ECを推進するD2C企業へのサポート業務として中小企業から大手企業まで、幅広くコンサルティングなどに尽力。Shopifyエキスパートとして、各種講演、ネットストアの企画・制作事業、Shopify独自・公式アプリ開発を進めている。日本ルエダ協会理事。
株式会社フルバランス
https://fbl.jp/
『商品売るならShopify』
角間 実 著
目次
- 第1章 なぜ、今Shopifyが選ばれるのか?
- 第2章 Shopifyだからこそできること
- 第3章 Shopify活用事例(ロングインタビュー編)
- 第4章 Shopify活用事例(回答編)
- 第5章 さっそくShopifyでストアを作ろう!――超簡単ECサイト構築法
- 第6章 Shopifyサイト構築におけるトラブル“あるある”解決集
- 巻末付録 Shopify とECサイト制作用語集
価格 1,760円(税込)
2020年12月発売