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本書の制作がスタートしたのは2019年。取材を重ねていくと、未来に対してなんとも言えない胸騒ぎがしました。どうまとめるべきか途方にくれているうちにコロナ、戦争、AI、災害と、世界が一変しました。「地球に生きている限りさまざまなことに遭遇する。では、どんな時代になっても通用する生き方とは?」。そんなメッセージが根底に流れている、お守りのような本に仕上がりました。
POSTED BY水原
View More運の良し悪しを超えて
テクノロジーはほんの十年前とまったく別物となり、若い頃と比べると異世界と言っていいほどです。
このまま何とか突っ走れるのではないかと期待したものの、世界は思ったより早く価値観が崩壊し、どう生きていけばいいのかという悩みは日増しに濃くなっています。
しかし、どういう時代になっても変わらないものがあります。それを考察し掘り下げることができれば、これから生きていくためにも遅いということはありません。
では、考察し掘り下げるとはどういうことか。それは、頭であれこれ考えることでもなければ、状況をただ眺めているだけとも違います。どんなに大変なときでも、しっかり「奥底」に入っていけるかということです。
人生とは「生まれてから死ぬまでのあいだ」。死がいつ訪れるかはわかりませんが、生まれてきた以上死ぬことは決まっています。
魂がこのボディを離れるときに気づくのは、この人生が価値あるものだったかどうかです。
周りの人の気に入られることに労力と時間を費やしても、息を引き取るとき、「本当にこの
人生に納得したか」と突きつけられます。
誰かに教わったように生き方を変えるのではなく、自分が納得する生き方を探究し続けるほうがはるかに重要なのです。
本書は、自分が納得する生き方、人生と世界を考察し掘り下げるポイントを、タオのマスターがお伝えします。
本書の目次
第1章 ブラックホールと「時間と空間のないところ
もしタイムスリップができるとしたら
意識とは何か
ブラックホールの撮影が意味するもの
もし電気という動力源がない時代になったら
地球上ではすべてのものに賞味期限がある
私たちは少ししか見えていない
第2章 みぞおちと呼吸 かつて世界から称賛された日本の秘密
近代文化を支えた「みぞおち」
みぞおちは程よい弾力が望ましい
心を映す水面の月
窮地に陥ったら目を閉じて息を吐く
日常をリセットする「基本の呼吸」
三回の呼吸で仕切り直しをする
「両親」「出会う人々」「自分」に捧げる呼吸
メンテナンスを促す呼吸
人生は待合室のようなもの
吸う息と吐く息のあわいに意識を向ける
第3章 バランスの崩し方を覚える
バランスをとり続けることが生きること
瞑想とは自分の中にある修正力を見ること
思考と感情のバランスが整うと人間関係は面白くなる
私たちの中に潜む「戻る力」
足首のケアがバランスの取り方を思い出させる
宇宙から降り注いでくるものに支えられている
自分に潜む偏りを体験すること
第4章 運に翻弄されてみる
運のいい人を見てうらやましい時は
調子が良いとき悪いときは何が起こっているのか
朝日を見ると手を合わせたくなる
誰かのために手を合わせる
タオのヒントは真逆のことが出会うこと
勝ちもせず負けもしないことが今を超えていく
三つのセンターの調和をはかる
第5章 条件付きの人生を生きる
百点を目指して頑張る人になるよう調教されている
ハートと魂は個人に属さない
条件付きの人生を精一杯生きろ
私たちはどうやっても条件付け人生の外には出られない
親というルーツに戻る
私たちは気づいてないことに気づくゲームのただなかに居る
ハートは誰かと分かち合う時に現れる
第6章 タオが教える「ツキ」の作り方
私たちは見過ぎゆえに五感が偏っている
一日にせめて十五分でもいいから自然界を眺める
仕事ができる人は「その瞬間」を待つ
自然界と呼吸が合うと縁も結ばれる
天運と地運
自分と相談して決めることで地運を作り上げていく
物事はアンバランスから生まれる
ビジネスを支える人運の正体
不満が時代を壊していく
第7章 源泉から来たものを源泉に返す
バッハに降りてきた音をカザルスが返す
私たちが「待合室」でやることは源泉に返すこと
私たちは今、宇宙から生まれた
言葉以前に戻る
恩寵に委ね続けることで源泉に到達する
内なる太陽があって外なる太陽が見える
もはや言霊な失われている
失われた言霊を取り戻す「言葉の恩返し」
第8章 この世には「太刀打ちできるもの」と「太刀打ちできないもの」がある
太刀打ちできるものと太刀打ちできないもの
「ただいま」と「おかげさま」の感覚
自分の中にある「おかげさま」の本質
太刀打ちできないものは委ねて太刀打ちできるものは克服する
自殺と病死に価値の違いはない
身体があることがありがたい
ポテンシャルの探求
きょう寝るまでは責任を持とう
明治29年6月15日を巡る三つの寓話
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天地一切を包含する宇宙の真理「タオ(道)」。現在、日本でタオの第一人者といえばこの人と言われるKan.氏。セミナーや講座はキャンセル待ち必至の人気です。Kan.氏の魅力は、壮大であまりにも真っ当な真理の話。にわかには理解できない部分もあるかもしれませんが、数年後に「Kan.さんのあの話はこういうことだったのか」と腑に落ちる瞬間が必ず来ます。待望のタオ入門書を、再び書籍として蘇らせました。
POSTED BY水原
View More「なりたい自分」を目指さない。
毎日あらゆる場面でさまざまな問題が果てしなく起こり続けています。
自分探しなど時間の無駄。
そしてあなたは、こう考えるかもしれません。
「自分に起こっている問題を解決しなければならない」
それは錯覚です。まず、その錯覚から覚める必要があります。
問題を解決しようとすることは、実は無駄なことなのです。やめて良いことです。
一時的に問題が解決したかのように見えても、必ずまた問題は起こります。
なぜでしょうか。
それは、問題は起こるべくして起こっているからです。
問題は、人が解決するのではありません。
では何をすれば良いのでしょうか。
目を覚まして、日々起きてくる出来事とただ出会っていくことです。
自分の中にある罪悪感や無価値感、怒り、恐れ、悲しみを、そのまま見てあげることです。
そうすると、問題をそのまま受け止めて、解決せずに生きることを選べるようになります。
こうして生きていくと、毎日を幸せに過ごせる種が見つかり、芽吹くかもしれません。
その種が見つかると、「これでいいんだ」と、まったく新しい生き方が花開いていきます。
「誰かから教えられたから」ではなく、自分自身で「道」を歩けるようになります。
だから、矛盾は矛盾のままでいい。
この本は、あなたが生まれ持った力に気づき、この瞬間をハートで感じながら生きることを選べるように構成されています。
読み進めるうちにうまく理解できないと感じる部分は保留にしておいてください。
そのまま持ち続け、時が来ればきっと腑に落ちる瞬間が訪れます。
その時まで、折に触れてこの本を手に取ってください。
そんなふうに呼んでもらうための本です。
本書は2013年6月にヴォイスより刊行された同タイトルに、再編集、加筆修正したものです。
本書の目次
序章 「私」と出会う旅
脊髄損傷の治癒から、探究の旅へ
人生を変えたスペシャルな出会い
「私」という存在は、思考でも感情でも身体でもない
第1章 問題は「問題」ではない
問題にエネルギーを注ぐと、燃え上がるだけ
いやなら、逃げる
本当に困るまでは解決ゲームに参加しない
人生の醍醐味は、未知に遭遇したところにある
痛い時は、痛がればいい
波のないサーフィンはおもしろくない
あきらめると、新しいことが始まる
「瞬間完結」で生きていく
事実と思い込みをきっちり分ける
「習ったこと」から「備わっていること」へ
問題に取り組まないことに、真剣に取り組む
人には解決する能力が備わっていない
「なりたい自分」を目指さない
自分の願望を検証してみる
地球は、せつない星だと知る
第2章 人は、矛盾した地球に生きる矛盾した存在
本当の「今、ここにいる」とは?
人間には真逆のものが同居している
人は愛を説きながら、「軍事システム」を作動させている
「頭」「ハート」「体」の三つのセンター
昆虫は人間よりも「宇宙に敵う生き方」をしている
三つのセンターのバランスを取る
宇宙で生きることは、既知と未知とのせめぎ合い
隠された情報を持つジャンクDNA
人は、脈を打っているだけで生きている価値がある
鼓動に耳を澄ます
自分の鼓動とひとつになって宇宙と調和していく
記憶や他人に頼るより自分で自分のドアを開ける
共振は、いつでも起こっている
共振は時空を超えて伝承される
第3章 「メイド・イン・地球」の自分で生きる
自分探しなど、時間の無駄
自分の循環が整うと、お金の循環も整う
「自分」「相手」「宇宙」エネルギーの三つの循環
歩くことには、大きな秘密が隠されている
歩くと、本当に立つことができるようになる
自分という神殿
ただ「立つ」とは、「ゼロ」であること
世界はどこまでも自分自身の延長
息を吐ける奇跡、吸える奇跡に気づく
中和の力が問題を解決していく
第4章 「今」と出会い、共振を起こす身体をはぐくむ
我々は、太陽を食べて生きている
朝日を浴びる
一本の木と交流する
くるぶしを撫でる
すべてを手放して寝る
五感を信用しすぎない
人は、フォーカスした世界に振り回されている
スプーンの中に宇宙の法則がある
現象の正体は「凪」と「波」
「断片」から世界を知る
第5章 感情という天気とつきあう
感情は、頭と体をつないでいる
喜怒哀楽は「瞬間」だと気づく
「感情もどき」にだまされない
言葉に心を乗っ取られない
感情をきちんと感じ切る
「24時間後に怒る」と決める
感情に溺れるのは、快感を求めているから
喜怒哀楽のバランスが取れると「楽」になる
「知っている」のは「誰?」
ユニークで、不完全な自分でいい
第6章 ハートはすべてを超える
どの時間も、自分にギフトされた大切な時間
ハートを見つけるということ
自分のリアリティがすべて
人生の使命は「生きること」
「目標」は、付箋のようなもの
自分に起こった出来事に、本当に出会っていく
名画を「所有」できるのは誰か
水平移動をやめて垂直方向へ離陸する
せつない誰かのそばに、そっといる
「ベールの自分」を本当の自分だと思わない
星々の「ミネラル」と同期する
遠い約束を果たすために
瞬間を味わい、ハートで生きる
第7章 ただ見る。真実は向こうからやってくる
私たちはすぐに解決するよう反応させられている
取り組まないでただ見る
自分に起こることをただ受け入れればいい
来たものはまずやってみる
「ただ見ること」とはやることとやらないこととの中間
過去の教訓が役に立たない時代に生きている
「今ここ」とは過去のものは何も役に立たないということ
本当のスピリチュアルに目を向けるとき
「日本はいい国だ」と感じられる日本を残す
「道」に生きると正中線が生まれる
「道」に息づくものは真に人の心を打つ
ジェベの寓話
P.ティライの物語
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