この本を学生時代に手にしていたら、もっと違う人生があったのではないかと思いながら企画、編集をしました。音は耳で聞くものと思いがちですが、耳だけでなく、骨、水(体液)、皮膚など、体全体で聞くことができる。そのほうが、脳に効くのだという川崎さんの研究に基づいた主張がとても刺激的で納得感があります。本書の中でも触れていますが、耳が不自由だったベートーベンがなぜ音を感知することができたのかも理解できます。実際に体感をすれば、誰もが納得できるはずです。付録の特別音源で、あなたもこの驚きと感動を体感してみてください。
POSTED BY森上
耳はもちろん、骨、水(体液)、皮膚など、
体でこの音を聞けば、「集中力」がグングン上がる!
基本的に、集中力がないという人はいません。差があるとすれば、その持続性と安定性、
そして疲労を感じるかどうかです。
その差は、何が原因なのか?
ずばり、その差は、
「脳内環境」で決まります。
つまり、脳内環境が整っていれば、
あなたの集中力は、持続し、安定し、疲労感を感じにくくなるのです。
では、「脳内環境」は、どのような形で整えることができるのか?
さまざまな方法がありますが、
本書でおすすめする方法が「音」です。
さらに言えば、音という「振動」です。
音という振動が脳細胞に刺激を与え、
脳内環境が整い、集中力が持続し、安定し、
疲労感を感じにくくなるのです。
ただ、「音」と言っても、
単なる音では、残念ながらその効果は大きく望めません。
脳細胞をより良い方向に刺激する音、振動が存在します。
本書の付録にある
CD-ROMに収録している音は、
集中力を発揮させるために
最適な脳内環境を整える特別音源となっています。
著者は、
米国ハーバード大学医学大学院に
特別研究員として在籍していた医学博士で、
専門は神経生理学。
本書では、
医学的な視点から、
集中力が高まるメカニズムとその効果の解説とともに、
脳に効く「特別音源」をご提供します。
気になる本書の内容
本書の内容は以下のとおりです。はじめに
第1章 「集中力」とは何か?
◎集中力が5つの脳力を最大化させる
◎「集中力」と「スーパー集中力」
◎集中力が途切れるサイン
◎ストレスと集中力
◎脳のコンディンションが集中力の質を決める
◎集中ホルモンの正体
◎スーパー集中状態のとき、脳細胞はどうなっているか?
◎音の振動が、脳を活性化する
第2章 音が脳に伝える効果
◎音はどうやって脳に届くのか?
◎音を骨で聞く、水で聞く
◎人間も生き物も、振動の中で生きている
◎聴力が低下しても、音は楽しめる
◎音の大きさ
◎音を「骨」で聞く効用
◎音を「水」で聞く効用
◎音を「皮膚」で聞く効用
◎脳内環境を整える音
◎脳内環境を整える楽器たち
第3章 スーパー集中力で、脳内環境に革命を起こす
◎リラックスと集中を同時に起こす
◎音で脳波は変わる
◎従来の集中は、ベータ波が中心
◎スーパー集中力を起こす「アルファ波」
◎スーパー集中力を生み出す環境のつくり方
◎スーパー集中力で、脳内環境に革命を起こす
第4章 ハイパーソニックエフェクト
◎「ハイパーソニックエフェクト」とは何か?
◎効果を最大化するためには、音を耳と体で感じる
◎集中力活性化ルート――A10神経群と前頭前野
◎「倍音」とは何か?
◎サンプリング周波数とビットレート
◎ハイレゾリューションオーディオの可能性
第5章 この音源の効果的な使い方
◎音を習慣化して、スーパー集中力を自然に発揮させる
◎より効果を高めるポイント①――音と瞑想のドッキング
◎より効果を高めるポイント②――音と香りを併用する
◎集中力を高める以外に有効な音の使い方
おわりに
著者について
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米国ハーバード大学医学大学院フェロー。医学博士(専門:神経生理学)。中国医科大学(旧満州医科大学)医学部卒業。佐賀大学医学部大学院神経生理学博士課程卒業。豊富な海外での留学経験を持ち、理学療法学、神経生理学、マッサージ学など、臨床医療を多方面からの知識でアプローチしている。神経生理学を専門とする医学博士でもあり、ボストンのハーバード大学医学大学院に招致された際には論文がネイチャー関連誌にも掲載される。
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7カ国語を話せるマルチリンガルである他、7つの職業を経験、7つの資格を取得するなど、残した実績や経験は多岐にわたる。現在は日本国内でセラピスト、セミナー講師として活躍中。著書に『ハーバードで学んだ脳を鍛える55の方法』などがある。