菊池良とは何者なのか?
2013年2月2日、全世界のネットユーザーに衝撃が走った。変な顔、変なプロフィールの男が、本名をさらけ出し、
不遜な態度で雇ってくれる企業を募集する逆就活サイト
「世界一即戦力な男・菊池良から新卒採用担当のキミへ」が公開されたのだ。
瞬く間にソーシャルメディアで話題になり、
Facebookで2万、ツイートは2000、PVは100万を超えた。
さらにNHK、朝日新聞に取り上げられ、フジテレビ制作でドラマ化もされるなど、
一気に就活戦線の先頭へと駆け上がる――。
そんな即戦力な男・菊池良とは一体何者なのか?
なぜ彼は、6年間引きこもりながらも優良企業から内定をゲットできたのか?
閉塞した社会に風穴を空けた時代の寵児が、
人生の壁にぶち当たっているすべての人たちに向けて
「即戦力」をつかむまでの生き様をさらけ出す!
世界一即戦力な著者・菊池良から本書の読者になるキミへ
この本は高校中退の元ひきこもりがどうやって就活を乗り越えて内定を得たかを書いたものです。
「夜、眠くなってきたから電気を消そうと立ち上がったら、目が覚めた」
「明日が返却期限だから、急いでDVDを見た」
「評判のレストランに行ったら行列ができていたから、隣の店に入った」
そんな読書体験を届けたいと思って書きました。
TMネットワークを聴きながら、友人に手紙を出すような気持ちで。
主要登場人物一覧
・菊池良/本書の主人公、書き手。16歳で高校中退し、インターネットの暗黒面に落ちた
・ダニエル/アメリカからの留学生。SUSHI バーの経営を夢見ている。
・水野敬也/作家。
作品に『ウケる技術』(新潮文庫)、『LO V E理論』(文響社)、
『夢をかなえるゾウ』(飛鳥新社)など。
・古谷雄作/演出家。
作品に「温厚な上司の怒らせ方」(ビクターエンタテインメント)、
「シルバー・フィクション」(ポニーキャニオン)、
「神話戦士ギガゼウス」(ポニーキャニオン)など。
・西島大介/漫画家。
作品に『凹村戦争』(早川書房)、
『ディエンビエンフー』(小学館)、
『Young, Alive,in Love』(集英社)など。
・川田十夢/開発者。AR三兄弟長男。
テレビ・音楽・演劇・映画・アート・お笑い・アイドル・
書籍・玩具・ファッションなどを拡張。
・大谷能生/批評家。
作品に『憂鬱と官能を教えた学校』(河出書房新社、菊地成孔との共著)、
『東京大学のアルバート・アイラー』(文藝春秋、菊地成孔との共著)、
『植草甚一の勉強』(本の雑誌社)など。
・岡田紘樹/イベントプロデューサー。
「うまい棒祭」「無職説明会」「性人式」などのイベントを手がける。
目次
第1章 「引きこもり」というアイデンティティ第2章 憧れの人物からの拒絶
第3章 22歳の大学1年生へ
第4章 挫折から得られるもの
第5章 狂ったような挑戦の日々
第6章 自己PRサイト「世界一即戦力な男」の軌跡
第7章 音速で内定をゲットした話
著者について
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1987年9月生まれ。表現者。二代目水嶋ヒロ(自称)。
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「即戦力」で検索すると、全世界で1番目にヒットする男。
2003年、『美味しんぼ』の山岡士郎に触発されて料理人を目指し、調理科がある高校に入学するも間もなく中退。その後、大検を取得するが進学せずに6年間の引きこもり生活に従事する。
しかし、人生の目標であるベストセラー作家・水野敬也氏の助言から、2010年に22歳で東洋大学文学部に進学。在学中、さまざまな表現活動にチャレンジし、「即戦力」としての感性を磨くと同時に、個性的な仲間たちを得る。
そして就職活動期が迫った大学3年時、自身のネガティブ要素満載な経歴では普通の就職活動は無理と判断、2013年2月2日、一か八かの賭けで就活用の自己PRサイト「世界一即戦力な男・菊池良から新卒採用担当のキミへ」を公開。どう考えても「即戦力」には見えない顔や経歴とのギャップ、独特のネタを盛り込んだ面白さがネット上で話題となりFacebookの「いいね!」が2万、ツイートは2000、動画の再生は100万回を超えるなど、一気に就職戦線の先頭へ躍り出る。
真偽は不確かなもののマイクロソフトやグーグル、神様などの名だたる企業や人物も含め、面接への申し込みが殺到、最終的に株式会社LIGに内定し、2014年4月に入社する。
同年、無料動画サイト「フジテレビ+」にて自身の半生がドラマ化、150万回再生され、地上波でも放映されるなど話題を集めている。