チームづくりにおいてリーダーが忘れてはならない大原則とその実践法を、「人間とは何か」に焦点を当てて考えた、本当に役立つマネジメント本。
「ワクワク系マーケティング」を提唱する小阪裕司が、あなたの会社をもっと楽しく、もっとすばらしくする方法を大公開!
●もくじ
オープニング第1章 会社に何が起こったか
苦境の自転車メーカーが一年足らずで……
目の輝きが違っていた
酒井博・七三歳
「人間ってすばらしい」?
人を思い通りに動かせるか
「パートさんには逆らうな」
「小阪さんのためなら一肌脱ぐ」
一三%以上を組織づくりにかけてはいけない
しかしつらいんだ
社員を殴りたくなるとき
笑顔のない会社
親父との激突
「もうあきらめています」
いろいろ手法を試したけれど……。
三日経つと元に戻る人々
集団全体を高める
第2章 人の心にスイッチを入れる
人間心理の3大原則
第一原則 「快」と結びつける
伝説となるサービスも「快」から生まれる
「快」と結びつけるための最強の方法
お客から「ありがとう」と言われたとき
「小阪! よくやった!」
「ほめる」ではなく「ねぎらう」
鬼になるか仏になるか
魂のごちそうジャンキー
第二原則 「意味」を与える
「どんな動物もなしえなかったはずだ」
存在の「意味」を感じる瞬間
「意味」を失ったとき、人は死ぬ
「何をやるか」ではなく「なぜやるか」
「意味」を失うと「能力のない人」になる
精神健康度を底上げする
第三原則 「演じさせる」
ギャラクシー・クエスト
人はあなたが期待した通りの人間になる
期待を態度にする
事実は揺るがない
第3章 「抵抗」と「離反」を越えて
人はなぜ「抵抗」するのか
人は恐れているから抵抗する
「売り上げなんか上げんでいい!」
楽しさは伝染する
大事な人が去っていく……つらさ
金魚鉢の金魚のように
集団プラナリアの法則
誰が次の抵抗者になるのか
第4章「神話となるチーム」の土壌は
こうしてつくる
きれいな花が咲く土壌づくり
「信頼」と「ねぎらい」
あなたの自己中心的な欲求に人が集う
共感軸を明確にする
ビジョンがズレている
五分間でビジョンを明確するには
ビジョンは一回では伝わらない
第5章 誰もがヒーローになれる
驚異のメカニズム
『プロジェクトX』
普通の人をヒーローに変えるメカニズムの存在
水戸黄門とウルトラマン
感動するドラマのかたちにカギがある
ヒーロー変身メカニズムを導入する
旅立ちの儀式を必ずやる
最初の試練を越えるとき
魂のごちそうがその後の試練も越えさせる
「ルーク、フォースを使え」
助言者は修行中のヒーローに不可欠
助言者が与えるべき二つのもの
もし、わかったとしたら?
帰還の儀式=打ち上げでねぎらう
「自分打ち上げ」をやっているか
彼らの中にはヒーローがいる
第6章 ヒーロー化を加速させる
驚異のメカニズム
5つの方法
1 環境を「快」にする
BGMで劇的に変わる
衣装を着る――コスチューム
2 肩書きをもって演じる
ニックネームで距離を縮める
3 シンボルで燃える
4 「お客様の声」を貼る
熱い「声」をもらうには
5 合宿効果を活用する
合宿にはどういう環境がふさわしいか
終章
●編集担当者より一言
小阪裕司の「ワクワク系」第3弾の本書のテーマは、意表をついて「チームづくり」です。著者の本領発揮ともいえる人間探求の面白さが満載。相変わらず深く、そして楽しい小阪ワールドをご堪能ください。
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著者について
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オラクルひと・しくみ研究所代表/博士(情報学) 山口大学卒業(専攻は美学)後、大手小売業、広告代理店を経て、1992 年オラクルひと・しくみ研究所を設立。人の「感性」と「行動」を軸にした独自のビジネスマネジメント理論を研究・開発し、2000 年からは、その実践企業の会「ワクワク系マーケティング実践会」を主宰。現在、全都道府県から千数百社が集う。近年は研究にも注力し、工学院大学大学 院博士後期課程修了。学術研究と現場実践を合わせ持った独自の活動は、多方面から高い評価を得ている。
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「日経MJ」(日本経済新聞社)での400 回を超える人気コラム「招客招福の法則」をはじめ、連載・執筆多数。著書は、『価値創造の思考法』(東洋経済新報社)、『「心 の時代」にモノを売る方法』(角川書店)、『「惚れるしくみ」がお店を変える!』(フォレスト出版)など30 冊を超える。産官学にまたがり講義・講演多数。九州大学客員教授、静 岡大学客員教授、中部大学客員教授、日本感性工学会理事。