著者の越水遥さんは、東大に現役合格、在学中に司法試験一発合格という方ということもあり、よくまわりから「勉強がお好きなんですね」とか、「もともと地頭がいい、いわゆる天才なんですね」と言われるそうです。その際、越水さんは真っ向から否定し、「勉強はあまり好きではないし、天才でも秀才でもないですが、『試験の天才』ではあると思います」と回答するとのこと。越水さんいわく、「勉強がいくらできても合格できるとは限らない。試験合格に満点はいらない。つまり、試験には頭の良さは不要で、必要なのは対象の試験に対して、徹底的にムダを排除し、ピンポイントで完全攻略できるかどうか」。今回の本で完全公開してくださった、合格から徹底的に逆算した勉強法こそが、一発合格の秘訣だったのです。勉強が好きだろうと嫌いだろうと、得意だろうと不得意だろうと、まったく関係なし。誰でもできることを、具体的にわかりやすく解説してくださいました。私も「学生時代に知りたかった……」と本気で思った次第です。中・高・大の受験生はもちろん、資格試験を目指す社会人にも使える内容になっています。
POSTED BY森上
ムダを完全排除し、ピンポイントで完全攻略!
あらゆる試験に使える、
絶対合格から逆算した最強の勉強法
あなたは、目標とする資格や志望校の
「過去問」をいつやりますか?
試験日の1~2カ月前に
本番さながらの状況で
手をつける人が多いようです。
それだと、
とても非効率で、
ムダの多い勉強になってしまう――。
そう訴えるのが、
東大&司法試験に現役一発合格を実現した
本書の著者、越水遥さんです。
「過去問」は勉強計画の中で、
とにかく最初に手をつけるべきだと言います。
もちろん、解けなくても全く問題なしとのこと。
なぜか?
過去問は、
誰もが平等に与えられる唯一の教材であり、
その過去問に出ている問題や分野から
すべて逆算して勉強すれば、
最短で合格することができるから。
つまり、
志望する資格や学校の試験問題から
逆算して勉強すれば、
ムダを完全排除し、
ピンポイントで完全攻略することができるのです。
言うのは簡単だけど、
実際にどうすればいいのか?
その具体的な方法を
徹底解説したのが本書です。
「学習計画の立て方」から
「時間の使い方」「記憶法」
「メンタルマネジメント」
「合格のマル秘テクニック」。
に至るまで、
絶対合格から逆算した勉強法を
完全公開しています。
この「逆算式勉強法」は、
地頭や才能は関係ありません。
本書に書かれている内容に沿って
勉強計画を立てて、勉強するだけ。
「天才」にはなれなくても、
「試験の天才」には誰でもなれます。
あなたを「試験の天才」にする
重要エッセンスが詰まった1冊です。
気になる本書の内容
本書の内容は以下のとおりです。はじめに──合格したいなら、過去問から始めなさい
第1章 勉強を始める前に知っておきたいこと――メンタルマネジメント
◆勉強はいわばゲームです
採点者は何を求めているか?
試験攻略は、「暗記」が10割
勉強もレベルは飛ばせない
長期記憶を短期記憶に変換する方法
◆合格するのに、100点は目指さなくていい
試験勉強の最終目的は何か?
広く浅くの勉強は「逆効果」
◆不安や焦りは、試験に真剣に向き合っている証
その焦る気持ちは、合格への第一歩
勉強の痕跡の「見える化」が最強の不安対策
◆不安撃退ルーティンをつくる
自分だけのルーティンを確立する
ルーティンによる成功体験の積み重ねで効果アップ
◆勉強中は自分がビリ、本番中は自分が1位
やる気がなかなか湧かない人へ
本番で「自分が1位」と思い込む方法
◆そこは、本当に勉強できる環境ですか?
人間はサボる生き物だから、あえて「監視の目」をつくる
勉強スペースを複数持つべき理由
◆勉強に集中できる机の環境づくり
机の上を片付けたくなる心理の真相
机は汚くてもいい
勉強しやすい机の整え方
◆勉強仲間は必要か、不要か
試験が終わるまで孤独になったほうがいい理由
メンタル面でも「友だちと勉強」はマイナス
◆合格するまでのスマホとの付き合い方
スマホに振り回されないシンプルな工夫
◆無駄と思える「学校の授業」を有意義にする「予習」法
無駄か有益かは、使い方次第
無駄と思える要因
授業を有意義にするコツ──予習のすすめ
◆無駄と思える「学校の授業」を有意義にする「復習」法
先生がまとめた要点をフル活用
「ノート暗記」こそ有効な復習方法
◆苦手科目との上手な向き合い方
苦手科目があるのは当たり前
苦手科目は克服する必要がない
◆自分にとっての「得意科目」と決める判断基準
他人と比べて決めるものではない
「得意科目」と呼べる科目がなかったら
得意科目、苦手科目を見極める重要性
◆趣味との上手な向き合い方
趣味は付き合い方次第で、プラスに働く
試験が終わるまで続けていい趣味、我慢したほうがいい趣味
とある趣味を封印したワケ
◆始める前に勉強の目的を意識しよう
勉強で力を発揮できる目的設定とは?
勉強の目的は、俗っぽいくらいがちょうどいい
◆最初は質より量
質を追求しすぎる弊害
最初から完全理解を目指さない
◆試験勉強にスタートダッシュはない
試験勉強は長距離マラソン
試験勉強はフライングOK
第2章 最短で最高の結果が出る「学習計画」の立て方――逆算式勉強法の基本
◆逆算式勉強法とは何か?
「勉強ができる人間」になれても、合格できるとは限らない
目標を決めるコツ
将来のビジョンに合った大学を見つける方法
◆「逆算式勉強法」の3つのポイント
ポイント1 過去問をとりあえず1年分解いてみる
ポイント2 すごく大雑把な計画を立てる
ポイント3 勉強時間を記録する
◆【ポイント1】過去問をとりあえず1年分解いてみる
最初は「詳細分析」は不要、意識すべきポイントは?
◆【ポイント2】すごく大雑把な計画を立てる
なぜがっちりと計画をつくってはいけないのか?
「大雑把な計画の立て方」のポイント
あえて無茶な計画を立てる
◆【ポイント3】勉強時間を記録する
記録を取ることの重要性
勉強時間の記録で、自分のクセがわかる
◆参考書&問題集は、「半逆算式」で活用する
半逆算式が最も効率的
問題集をやる意味
◆合格率を上げる「参考書」の使い方
知識すべてを参考書に一本化する──ノートとの違い
参考書にマーカーを引くタイミング
参考書は最低でも3周する
◆合格率を上げる「問題集」の使い方
問題集もまず1周やって、最低3周はやる
間違った理由は問題集に書き込む
◆「問題集」を選ぶポイント
自分に「合う・合わない」が判断基準
問題集は実物を必ず確認
第3章 過去問で傾向とパターンをつかむ方法――無駄にしないための過去問活用術
◆過去問を早めにやってしまうのは、もったいない?
そんなにギリギリにやって、未勉強の箇所があったらどうするの?
過去問は唯一の「平等に与えられる教材」
◆いつ過去問をやるべきか
いつ始めて、どれくらいやればいい?
過去問3年分やることで見えてくるもの
◆過去問を解くにあたっての心構え
模試と過去問、どっちが重要
過去問を最大限に生かす使い方
過去問は、緊迫感を持って本気で取り組む
◆志望校・志望資格の過去3年分でわかること
1年分でわかること、3年分でわかること
足りないのは、時間か、知識か
◆出題傾向とパターンのつかみ方
「どの分野がいつ出たのか」をメモする
出題傾向やパターンの把握は「チート」級
◆つかんだ出題傾向とパターンを活用する方法――ノート術
「過去問まとめノート」で出題者の視点を「見える化」する
過去問から出題者の意図を汲み取る
◆志望校以外の学校の過去問は必要か
ノータッチが原則
第1志望以外の過去問の使い方
◆「模試」との上手な付き合い方
模試の結果が悪かったときの向き合い方
模試のメリット
模試はどれくらい受ければいい?
第4章 絶対合格にコミットする「時間」の使い方
◆ストップウォッチ学習法――自信と効率化の両立
ストップウォッチで時間を正確に計測する効用
3時間勉強しても集中できるのは2時間30分
自分の集中力や1日のスケジュールの限界を知る
◆やっぱり「早起きは三文の徳」
記憶力が高まる時間帯
夜に集中できないときは、無理せず早めに寝る
朝ご飯を食べるまでが勝負の時間
最大のパフォーマンスを出すために、必要な睡眠時間
◆朝起きてから10分でやるべきこと
脳の試運転に合った勉強
今一番やらなければいけないことを日替わりでやる
◆休憩を入れるベストタイミング
科学的根拠に基づいたタイミング
休憩時間のSNS閲覧は危ない
◆休憩時間は終わりを決める
休憩時間の設定法
休憩時間の目安と区切るコツ──ストップウォッチの活用
◆効率のいい休憩時間の過ごし方
おすすめは、明確な区切りがあるもの
受験生が絶対に我慢すべきもの
◆仮眠は取っていい!?
昼食後20分間の仮眠は効果的
「パワーナップ」で勉強効率を上げる
◆なぜ「ルーティン化」は大切なのか?
脳に癖をつける
集中力は才能ではなく、訓練で身につく
◆「集中できない時間」を知る
自分の「集中できない時間」を把握する
集中できない時間の使い方
◆寝る前の「集中できない時間帯」にやるべきこと
暗記もの、数学はNG、おすすめは読み物系
寝る前に絶対やってはいけないこと
◆「宙づりの時間」をつくらない
「宙づりの時間」をなくすコツ
ゴールを明確にすることの重要性
「宙づりの時間」と「スキマ時間」の違い
◆「何もやりたくない日」の時間の使い方
強制的に自分を追い込むコツ
やることは「模擬試験」一択
◆通勤・通学時間に期待しない
通勤・通学時間を過大評価していない?
通勤・通学時間の有効な活用法
◆「時間が経つのを待つ」勉強にしない
時間にこだわりすぎるデメリット
「○時までやる」ではなく、ストップウォッチで計る効用
◆苦手科目に対する勉強時間対策
苦手科目に費やす時間を決めておく
「伸びしろのある科目」に時間を注ぎ込む
◆試験までの残り時間がないときにやるべきこと
応用は捨てる
基礎に時間とコストを全振りする
第5章 超効率的記憶法
◆勉強はなぜつまらないのか?
集中力や記憶力は、興味関心の度合いで変わる
勉強を実生活の楽しさと関連付ける
◆試験勉強は、暗記が10割
試験勉強の合格に「頭のよさ」は不要
試験は暗記ですべて対応できる
◆マークシート式と記述式は、対策が違うのか?
対策は異なるが……
マークシート式と記述式の対策
◆勉強において「理解」は不要?
全体を見ないと、部分はわからない
暗記すれば自然と理解できる
◆伏線は置いていけ
伏線で立ち止まらず、前に進め
まじめな人ほど伏線の罠にはまる
◆小学生に説明できますか?
自分の理解度がわかるバロメーター
どうやって小学生に説明するか
◆見ているだけでは覚えられない
「勉強したつもり」で終わっていないか?
暗記の必勝法は「関連付け」
◆関連付けの簡単な方法
「辞書」を活用して関連付ける
英語でも辞書の活用は有効
「場所」と関連付ける
嘘でもいいので、自分の好きなものと関連付ける
◆暗記は「覚えてから進む」を徹底する
少しずつ記憶を追加する
暗唱は、次に進むための「呪文」
◆五感活用記憶術
五感の記憶と関連付ける
「書いて覚える」ときの注意点
暗記の必須アイテム「ボールペン」
◆ノートに書くとき、カラフルはNG
基本は黒1色
色分けするなら2色まで
◆お絵描き記憶術
文字のみの記憶の限界をビジュアルでカバーする
◆単語帳はつくるな
「点」で覚えるのではなく、「面」で覚える
◆一流の作詞家になってみよう
脳科学が証明する、歌で覚える効用
◆寝ながら覚える、「夢の中勉強法」
夜に暗記できないときの切り札
◆覚えられないところは、とにかく「見える化」
「セルフリマインド」で接触回数を増やす
◆前日覚えたことは翌朝に絶対復習
暗記したことを定着させる秘策
復習のタイミングは朝がベスト
◆持ち歩く参考書は1つに決める
できる限り、選択の迷いをなくす
◆一発合格者がやっている「付箋」活用術
情報追加、補足の必須アイテム
◆エピソード記憶の効力
単語やビジュアル以上の効果
◆「覚える→解く」の繰り返し
暗記を深めるには「解く」こと
おわりに――これから受験を迎えるあなたへ
著者について
-
弁護士。越水法律事務所代表。
View More
1998年生まれ。東京大学法学部卒。中学1年生で英検1級を取得し、高校3年生でTOEIC満点の990点、駿台模試で英語全国1位(偏差値94)を獲得。2017年、東京大学文科一類学部に現役合格。その後、東大成績優秀者として表彰される(法学部の約500名のうち15名)。東京大学在学中に司法試験に合格し、大学卒業後は、大手法律事務所にて主に企業のトラブル等に対応する弁護士として活動。現在は独立して法律事務所を運営し、少しでも法律が身近なものに、そして弁護士が親しみやすい存在になるよう弁護士という職業の実態を広めたいと思い活動している。今回、東大&司法試験に現役一発合格できた背後にある、オリジナル勉強法「逆算式勉強法」を体系化し、そのノウハウを完全公開したのが本書である。あらゆる試験勉強に対するモットーは「天才にはなれなくても、試験の天才にはなれる」。