バブル崩壊前約十年銀行にいました。その後は税理士事務所で、ずっと資金繰りの相談にのってきました。
平たく言うと、借金の相談です。
じつはほとんどの中小企業が自転車操業ではないのか?
でもそれはけして悪いことではありません。
ただ、そのコツを知って、上手に資金繰りのペダルを漕いでいきましょう!
借金だって同じことが言えます。
借金には借金の法則があります。
さあ、あなたにこの自転車操業クラブの面々を紹介しましょう。
[目次]
はじめに 上手に借金と付き合っていく極意▼プロローグ
ようこそ自転車操業クラブへ
第1章 ほとんどの会社は「自転車操業」
▼社長は今夜も眠れない 26
▼実は、ほとんどの会社が「自転車操業」 30
▼売り上げという名のペダル 34
▼「自転車操業の定義」を知っていますか? 36
▼計画的に自転車操業? 37
▼だいたい借金ってなんだ? 39
▼借入金だけが借金じゃない! 41
第2章 貸す側を理解すれば、借りられる!
▼銀行だって金融屋 46
▼銀行? マチ金? どっちが大事? 48
▼決めるのはウチら銀行 51
▼最初に「制度ありき」じゃない 53
▼貸したいから貸す 55
▼とれる(回収できる)うちにとる(回収) 59
▼回収に入る瞬間 61
▼回収は、とれるものから 63
▼回収の極意は貸すときにあり 66
第3章 実践!「借りる」
「返さない」の交渉術
▼交渉の始まり始まり 70
▼借りられるかどうかの見極め 72
▼「融資が出るか」の見極めのポイント・
融資残高が月商の三カ月 73
▼「融資が出るか」の見極めのポイント・
決算書の赤字は「本当の赤字」か? 74
▼「本当の赤字」ってなに?
▼そのための保証協会 78
▼めぐる季節の中で 80
▼眠れないお盆休み 84
▼まだまだ借りられる 86
▼資金繰り表読めない銀行員は多い? 89
▼銀行との交渉をラクにする秘訣 90
▼借りられないなら、返すのやめよう! 91
▼お嫁さんでもリスケはできる! 94
▼リスケをする目安・
償却前利益が返済額に比べて少なすぎる 95
▼リスケをする目安・
赤字が二期続いたら 96
▼リスケをする目安・
折り返し融資が遅れるようなら、減るようなら 97
▼リスケをする目安・
一年間で返すべき金額と償却前利益が一桁違ったら 97
▼リスケ交渉のスタート 98
▼入金口座はこっそり移して延滞、延滞・・・ 99
▼目指せ! U字回復 100
▼借りなくてもできること 103
▼単純じゃない! リスケ後のペダルのこぎ方 104
▼赤字を止めるときの注意点・
赤字の店を急に閉めない 106
▼赤字を止めるときの注意点・
急に宣伝費を削らない 108
▼赤字を止めるときの注意点・
成績の悪い営業マンをクビにしない! 110
▼赤字を止めるときの注意点・
掛け売りお断り 111
▼小売できるものをさがせ 113
第4章 実践!イザというときの
「自転車操業」のウラ技
▼ジャンプ! ジャンプ! ジャンプ! 118
▼スキップ! スキップ! スキップ! 122
▼融通きかせていきましょう! 124
▼これがご法度!「融通手形」 126
▼商工ローンで借りたっていいじゃん! 130
▼こんなときこそ商工ローン 133
▼このぐらいなら商工ローンで借りても平気 134
▼商工ローン返済に裏技 136
▼借り換えのローテーション 140
▼手形と小切手は取り扱い要注意 144
第5章「借りるため」の経理と決算のやり方
▼商工ローンの経理処理・手形金融の場合 150
▼商工ローンの経理処理・社長個人が
商工ローンから借りてきた場合 153
▼「借りるための」粉飾決算? 154
▼「借りるための」バランスシートの作り方 157
▼それは節税? 脱税? 161
▼税務署の取立てはキツイ! 164
▼税理士との付き合い方 166
第6章 知っておくと使える!「借金の法則」
▼負の遺産 170
▼取引銀行の倒産 173
▼このままでもいい 175
▼どうして倒産しなかったのか? 178
▼借金の「原因と対処の法則」 181
▼借金ある人は魅力的? 184
▼借金のS字カーブ 186
▼夢のあとさき 191
おわりに 196
●編集担当者より一言●
「会社経営の超ウラ技」、
「税理士は教えてくれない自転車操業の極意」を教えます!
本書は、今まで誰も教えてくれなかった借金のことを、
ホントの話をベースにして面白くお話した本です。
はっきり言って、こんな本は初めてです!
借金って悪いイメージがあるせいか、
誰も本質を言ってくれなかったからでしょうか。
借金の本質から、借り方、返し方、
経理のやり方、決算のやり方・・・などを、
「借金があってもいいんだ!」ということ感じで、
面白おかしく解説。
しかも、ウラ技!
債務超過、ペイオフ、銀行、商工ローン・・・など、
いろいろありますが、本書のノウハウがあれば
「会社は絶対潰れません!」
とくにこんな人に読んでもらいたいです。
- 経営者
- 税理士さん
- 借金のある人
- 起業を考えてる人
- 経理担当者
でも、編集担当としては、面白さに自信があるので、
いろんな人に読んでもらいたいです!
著者について
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“借りる技術・返す技術”を指南する資金繰りコンサルタントとしてのキャリアは20年以上。主に中小企業経営者の立場に立った実践的なコンサルティングが好評。相談に応じた企業数は2100社を超し、銀行から引っ張った融資総額は150億円以上。ほとんどのクライアントが債務超過の、資金繰りに悩む企業であるにもかかわらず、これまで倒産した企業はわずかに1社。
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バブル景気真っ只中の1980年代を通して金融機関の融資係を務め、1989年、日経平均株価が史上最高値をつけた日を最後に税理士事務所に転職。税理士事務所では、バブル崩壊後となる1990年代の大半を資金繰りコンサルティング業務に専任。銀行対策を得意とし、年商1000万円から40億円までの幅広い企業のコンサルティングをはじめ、M&Aなども担当。2001年末にコンサルタントとして独立した。
2006年発売の『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』(フォレスト出版)はシリーズ累計70万部を突破する大ベストセラーに。「お金」の専門家として、実例をもとにした生々しくも親しみやすい内容と文体に、税理士や銀行員といったお金のプロから、経営者、経理担当者、一般のビジネスマンから主婦まで、幅広い読者をもつ。