本書は2014年刊行の好評ロングセラー書の改訂版です。40年ぶりの民法改正で相続・贈与は大きく変わりました。相続に関して、贈与について気になりだしたら、まっさきに手に取るべき1冊として情報をコンパクトにまとめて整理しています。座右の書として、ぜひ一家に1冊常備しておくことをおすすめまします。
POSTED BY寺崎
絶対に損をしたくない!トラブルも避けたい!
絶対に損しない、トラブルにならない、ベストな相続・贈与対策を
税金も法律もみんなまとめて解説した
ロングセラー入門書の改訂版です。
相続税・贈与税について定めている法律は相続税法ですが、
そもそもの相続のしかたや決まりについて定めているのは、
民法を中心とする法律です。
その民法などの相続に関する定めが、
約40年ぶりに大きく改正されました。
改正の内容は本文で詳しく説明していますが、
遺された配偶者の長寿化、
介護等に貢献する長男の妻などの増加、パソコンの一般化など、
いずれも社会の変化に応じたものです。
この改訂版ではそれらの改正に加え、
最新の相続について説明しています。
ちょっとした遺産があれば相続税はかかってくる!
「相続税は誰にかかるのか?」「どれくらいの財産があると税金がかかるのか?」
「今度の改正で相続税はどれくらい払うことになるの?」
「そもそも自分はどれくらい財産をもらえるの?」
「相続ってどんなしくみになっているの?」
「遺言の効果はどこまであるの?」
「トラブルのない相続を進めるには?」
「相続の段取りとは?」
……などなど、相続に関する不安は尽きないものです。
毎年課税される所得税などと違って、
相続税を払うのは一生のうちに一度か二度しかありません。
しかし、上手に納税しないと多くの相続税がかかり、
ごっそり納税することになったり、
相続税にからんださまざまなトラブルに巻き込まれてしまいます。
その意味で相続税は、非常に恐い税金ともいえるでしょう。
しかし、恐がってばかりいてはダメです。
財産を残す側も受け取る側も、
相続に関する正しい知識を持つことが
「相続争い」や「税金の払い過ぎ」を防ぐのです。
“資産家以外は「相続税」なんて関係ない”
こう思っている人も多いでしょう。
しかし、相続税はすべての財産の総額に対してかかります。
土地建物だけでなく、貯金、株券など、
合計すると意外と遺産が多かったというケースは多いのです。
相続税を払うために先祖代々の土地を処分したケースもあります。
相続税は高額になることが多く、しかも
10か月以内にまとまったお金を用意しなくてはなりません。
したがって「土地建物を処分して現金を用意する」
という事態にもなりかねないのです。
財産が少なくても「相続争い」は起こる!
相続・贈与の「節税対策」は大切ですが、同じぐらい大切なのが「もめない対策」です。
なぜなら、たとえ財産が少なくても
「相続争い」は起こるからです。
「うちにはたいした財産もないから相続なんて関係ない」
Cさんが残した財産は自宅のみ。
ところがいざ亡くなると
「どうして兄貴は家がもらえるのに
俺たちは一銭ももらえないんだ!」
と次男と三男から不満が噴出し泥沼の争いが……。
このように、たいした財産がなくても起こるのが
「相続争い」です。Cさんの場合
「相続なんて関係ない」と思っていたのが大間違いでした。
遺された家族がもめないよう対策をしておけば、
こんなトラブルは起こらなかったはずです。
スムーズな相続には「もめない対策」が大切なのです。
そこで、本書では、読者の方々が抱いている
相続に関する不安を解消するために、
「相続・贈与の基本」から「相続税・贈与税のしくみ」、
そして「節税対策」までを、わかりやすく解説しました。
著者は累計相続実績件数が日本一の
相続ナンバーワンの税理士法人レガシィ。
相続に特化した専門家として蓄積してきた、
多くの相談・申告事例をもとにする豊富なデータとノウハウを
惜しみなく詰め込みました。
どうか、本書で的確な対策を立ててください。