はじめて牧田先生にお会いしたときに「なんて綺麗な人なんだろう……」と驚いたほど。お肌がつやつやで、とてもすてきな和服を着こなしていました。そんな牧田先生が実践している、いつまでも認知症に脅かされることなく若々しく老後を送るための方法が詰まった1冊です。
POSTED BY美馬
糖尿病専門医が教える
アルツハイマー病予防の指南書が登場!
高齢者の5人に1人が認知症になる時代、そのうちのおよそ7割が
「アルツハイマー型認知症」
に苦しめられている現状にあります。
これまで、一般人に向けたアルツハイマー病に関する本は、
星の数ほど出版されてきました。
しかし、そこには発症のメカニズムや
症状について詳しく書かれていても、
その予防法と進行の食い止め方に対する答えはありませんでした。
「そもそもグレーゾーンとはどういうものなのか」
「そこで何をすれば良いのか」
「日頃の生活でどんなことに気をつけるべきなのか」
「何かサインが出ているとしたら、どうキャッチしたらいいのか」
本書は、そんな読者の皆さんの切なる願いに答える唯一の本です。
アルツハイマー病は「糖尿病」と深くリンクしており、
専門家の間では、アルツハイマー病は「3型糖尿病」
という認識が広まりつつあります。
つまり、アルツハイマー病を予防する上では、
糖尿病に関する深い知見が必要不可欠ということです。
著者は、糖尿病専門医として、
これまでに20万人以上の患者にアドバイスを行ない、
実際にアルツハイマー病の進行を食い止めた実績があります。
年齢も置かれている状況も問わず、
アルツハイマー病に不安を抱く人なら誰でも活用できる
「一生アルツハイマー病とは無縁の生活」
を送るための1冊です。
本書の目次
はじめに がんより怖い不治の病に勝つ方法◎高齢者の5人に1人が認知症という衝撃
◎アルツハイマー病で苦しむ人が激増する
◎アルツハイマー病を予防する方法はある!
第1章 アルツハイマー病が治るという真っ赤な嘘
◎がんより深刻なアルツハイマー病
◎認知症のなかで最も多いアルツハイマー病
◎アルツハイマー病は20年も前から始まっている
◎アルツハイマー病はどうして起きる?
◎世界一、アルツハイマー病に罹りやすい日本人
◎誰でも罹る、若くても罹る
◎「グレーゾーン」と呼ばれる軽度認知障害
◎アルツハイマー病はとにかく予防がすべて
第2章 アルツハイマー病は「脳の糖尿病」
◎世界中で証明された糖代謝とアルツハイマー病の密接な関係
◎高血圧もアルツハイマー病を誘発する
◎糖尿病の原因は肥満ではない
◎糖尿病で恐いのはその裏にあるもの
◎2型糖尿病は発症するずっと前から進行していた
◎酷似する膵臓と脳のはたらき
◎血糖値のコントロールが効かなくなる「インスリン抵抗性」
◎アルツハイマー病が「3型糖尿病」と呼ばれるわけ
◎インスリン抵抗性がアミロイドβを蓄積させる
◎老人斑をつくる物質の正体
◎老化物質AGEはなぜできるのか?
◎アルツハイマー病予防で最も重要なこと
第3章 脳を萎縮させる12の原因
◎日常生活上の認知症リスクの数々
◎何歳になっても認知症のリスクは変わらない
◎1.教育──すべては「正しい知識」から
◎2.難聴──騒音が脳に与える大きな影響
◎3.頭部外傷──頭を打って「記憶障害」はホントに起きる
◎4.高血圧──中高年に血圧管理が必要なもう1つの理由
◎5.過度の飲酒──知らない人が多すぎる「過度の飲酒」の過度の意味
◎6.喫煙──脳の酸欠を引き起こす悪魔の物質「ニコチン」
◎7.うつ──気分の落ち込みが認知力低下の皮切りに
◎8.社会的孤立──定年退職後に陥りやすい孤独感の正体
◎9.運動不足──頭の体操を加えて、単純な運動から複雑な運動へ
◎10.大気汚染――他人事ではいられない! 脳のゴミを蓄積する環境問題
◎11.肥満――太っている人は脳のバリア機能が弱くなっている?
◎12.糖尿病――「糖尿病性認知症」という言葉があってもおかしくない
第4章 今からでも間に合うアルツハイマー病予防対策
◎20代でも早すぎず、70代でも遅くない
◎心配なら遺伝子検査を受けてもOK
◎健康的に見えて実はアルツハイマー病を量産する食事
◎カロリー制限不要、必要なのは糖質制限
◎炭水化物の摂取がアルツハイマー病の進行を早める
◎隠れ糖質にはご用心
◎AGEを溜めない調理法
◎地中海式ダイエットはアルツハイマー病にもよく効く?
◎良い野菜には「ファイトケミカル」栄養素が詰まっている
◎認知機能を向上させるシナモンの力
◎日光もAGEを増やす原因になる
◎ホルモン補充療法で全身が若返る
◎男性も更年期障害と無関係ではいられない!
◎アミロイドβから脳を守る補酵素「コエンザイムQ10」
◎脳の萎縮を軽減させるDHA・EPA
◎ストレスホルモンはアルツハイマー病にも関与していた
第5章 事例多数! アルツハイマー病予防治療の劇的効果
◎MRIは万能な検査ではない
◎アルツハイマー病を早期発見できる唯一の方法
◎アルツハイマー病が怪しくなったら飲む特効サプリ
◎なぜ、「イチョウ葉エキス」が選ばれるのか?
◎安心安全なサプリメントを選ぶときの指標
◎【事例1】明らかなアルツハイマー病から正常範囲内へ脱した男性
◎【事例2】運動併用でアルツハイマー病の予兆をコントロールした女性
◎【事例3】若年性アルツハイマー病を絶対阻止する強い意志を持った女性
◎【事例4】正常範囲でも予防治療で安心を得た女性
◎【事例5】MCIから悪化させることなく健康を維持し続けた男性
◎【事例6】透析を回避し、アルツハイマー病とも無縁の生活を送る男性
◎【事例7】介護経験から自分事として早々に予防治療を始めた女性
◎手先を動かす「作業療法」に取り組む
◎【薬物治療の可能性1】経鼻インスリン
◎【薬物治療の可能性2】DPP─4
◎【薬物治療の可能性3】メトホルミン
おわりに 夢を持って楽しくアルツハイマー病を予防する
著者について
-
1979年、北海道大学医学部卒業。地域医療に従事した後、ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されているAGEの研究を約5年間行なう。この間、血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、「The New England Journal of Medicine」「Science」「THE LANCET」等のトップジャーナルにAGEに関する論文を筆頭著者として発表。1996年より北海道大学医学部講師、2000年より久留米大学医学部教授を歴任。2003年より、糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業。世界アンチエイジング学会に所属し、エイジングケアやダイエットの分野でも活躍、これまでに延べ20万人以上の患者を診ている。
View More
著書に『医者が教える食事術 最強の教科書』(ダイヤモンド社)、『糖質オフのやせる作りおき』(新星出版社)、『糖尿病専門医にまかせなさい』(文春文庫)、『日本人の9割が誤解している糖質制限』(ベスト新書)、『人間ドックの9割は間違い』(幻冬舎新書)、『20万人を診た老化物質「AGE」の専門医が教える 老化をとめる本』(フォレスト出版)ほか、多数。