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書籍

ときに「言葉」は不便さを生み出すものではないだろうか?

言葉で伝えない

溝部 達司 著

1,870円(税込)
自己啓発/ビジネススキル BOOK KindleiBookskobokinoppy新着
言葉で伝えない
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世界中の人と繋がれるようになった社会とは言いつつも、言語と文字においては、コミュニケーション手段として共通認識することはまだまだ困難です。一方、人間の視覚による感知機能、とくにヴィジュアルから認知できる割合は、約80%以上と言われています。誰かに何かを〝伝える″とき、ヴィジュアル表現で伝えることがどれだけ重要なのかということがわかります。「すべてのヴィジュアルは言語を越える」という信念のもと活動されている、概念アーティスト・溝部達司氏の思考・発想法を参考にしてみてください。〝伝える″ことを生業にしている人すべての方におすすめです。

美馬

POSTED BY美馬

「言葉」では伝えられない感性がある。

「見てわかる」「見て感じる」サインで、世界中の人たちが共有できるモノやコトをより多く生み出せる世の中になってほしい。そんな思いから本書は生まれました。

仕事で新しいアイデアを生み出せない、取引先が求めている企画がつくれない、自分にしかつくれないものがない……。そんな悩みを持っているならば、ぜひ本書で紹介する〝言葉で伝えない″考え方を参考にしてみてください。

本書では、〝言葉で伝えない″の根拠になるデザインやロゴマーク、サイン、モノ、コトをいくつも提案します。そして、そのために必要な感性や思考などについて、著者自身の経験を踏まえて紹介していきます。

どんな学問をしていても、どんな仕事をしていても、どんなプライベートのときを過ごしていても、一番に必要なことは、分析したり説明したりする言葉ではない。大切なのは、「感性」を原点にさまざまな発想をすることだ。
——はじめにより



本書の目次

はじめに

第1部 デザインの本質
第1章 言語表現とヴィジュアル表現
「文化」の言語表現と「文明」のヴィジュアル表現
伝達の本質に迫った「TOKYO 1964」
枠をつくらない思考が自由な発想を生み出す
教育の本質は自ら学び考えること
デザインにサインを取り入れる「De/Sign」思考
ヴィジュアルだけで表現するピクトグラムの力
現代ピクトグラムが生まれたきっかけ
すべてのヴィジュアルは言語を越える

第2章 言葉がなくてもデザインは語る
安全な方向を直感させる世界標準の「非常口」サイン
生き物としての人間に共通する感性
グラフィックで表現する日本人のアイデンティティー
国旗に歴史や文化は表現される
世界の潤滑油になれる日本人の感性
国際的に統一しなければならないモノ
見るだけで味をイメージできるロゴマーク
世界で一番シンプルな企業ロゴマーク
ティファニーブルーはどんな色?
名前を聞くだけで脳裏に浮かぶあの写真
日本を言語不要で表現できる唯一の山


第2部 感性を磨く
第3章 デザインは「1」ではなく「0」から始まる
枠を取り去る0ベースの発想
「0」とは何か?
「コップ」を取り去ったら何が残る?
「0」から「1」を生み出す力を養う
発想を実現させるために必要なモノ
時代の変化を読み取る力が新しさを生む
吉田松陰や高杉晋作らに学ぶ「志」
決してあきらめることのない強い思考

第4章 発想は五感を磨くことで生まれる
目から鱗が落ちたときに自由になれる
小学生が時間の概念を感じた瞬間
始まりはスケール感のイメージから
言葉では表せない感性がある
人が亡くなった瞬間に何を思うか?
自然からの発信に気づいてみる
戦略・戦術・戦闘の感性
夢の中で発想したモノを生み出す
誰しも自分を壊さなければならないときが来る
建築における時間軸の感覚

第5章 本物との出会いが本物の感性をつくる
努力できる感性、努力の方向性を見極める感性
その人は「その人の音」を追い続ける
ソプラノ歌手が響かせる音の裏側
ISOはなくてもいい
動物と自然と人間の知恵の共存
必要のないモノを捨て去る思考形態
記憶と知識から独自の感性を磨く
将棋と相撲に見る日本独特の「間」
無駄・余白・余韻の空間としての「間」
「日本人にしかできない」は曖昧さがつくり出す
曖昧な色彩が感性に働きかけること


第3部 人が想像できるモノは必ず創造できる
第6章 言葉の枠を越えた産物の数々
やわらかく光る「面光源」
環境にもやさしい「ECO時計」
音の概念を変えた紙の「フィルムスピーカー」
手巻き寿司のイメージが世界を変えるきっかけに
いつまでも心に残る親しみやすいロゴマーク
誰が見ても安心できるロゴマーク
日本文化を世界に運ぶフランチャイズ展開
「想像」が未来につながる「創造」になる

第7章 言葉を越える表現へ挑戦を続ける
イメージができればロジックは後からついてくる
ひと言で物事の本質を表すコンセプトワーク
その言葉にたどり着くために必要なコト
コンセプトワークの手順とスキルの磨き方
比較論でコンセプトワークのコツをつかむ
訓練で感性は高められる
「人間」と「アナログ」と「デジタル」
人間が唯一つくれないモノ
あらゆるモノの寿命を見据える
なかったモノを生み出すよろこびを知る
答えが出るまではイメージを持ち続ける

おわりに

Author著者について

  • 概念アーティスト/Miz-Design代表/溝部塾塾長
    1971年に多摩美術大学立体デザインインテリアデザイン科を卒業。同年日本航空(株)関連会社のディスプレイジャパン(株)に入社。企画・デザイン室にて日本航空の国内外支店設計、海外向けディスプレイ及び販売促進物のデザイン業務を行なう。VI(ヴィジュアルアイデンティティー・企業理念に基づく視覚的統合)の企画開発、企業の新業務開発・商品開発、ブランド戦略等コンサルティングを行ない、ニッポンレンタカーのCI(コーポレートアイデンティティー)店舗デザイン制作に携わった。1977年に株式会社ヨンマルゴを設立、代表取締役就任。1995年に株式会社ミザックス代表取締役就任。2001年にMiz-Designミズ・デザインオフィス代表就任。2017年から「情報の入り口をデザインする」VisualCodeの確立を目指す株式会社VICode代表取締役就任。2024年8月に同社を辞任。2011年からは子どもから大人まで発想力を鍛える溝部塾の講師としても活動中。現在はPICTLOGOの概念の確立を目指す「すべてのヴィジュアルは言語を越える」というコンセプトで、世界の人々がヴィジュアルデザインを通じて一目でわかるコミュニケーションツールを構築する仲間づくりを精力的に行なっている。

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