この厳しい時代、決算書が読めないと生き残れない!
不景気が長引いています。あまりにも長引いているため、ちょっとずつ慣れてきたかもしれませんが、
それにしても不景気です。
不景気が長引くとなると、心配なのがリストラです。
日本型経営、終身雇用型を採用してきた日本企業も
さすがにここ数年は欧米諸国の例にならって、
従業員に対して本当の意味での実力を要求し、
会社への貢献を強く求めるようになってきました。
会社に貢献する「できる人」は必ず数字や決算書に強い!
では、「会社への貢献」とはいったい何を指しているのでしょうか?その答えはズバリ「業績」です。
そこで「会計」の出番となります。
会計とは、企業活動を「利益を獲得する活動」と割り切って、
それを財産量の計算という手法で具体的に実現しようとする仕組みです。
「会社への貢献」という漠然とした代物も、
会計の世界ではズバリ数字として客観的に示されてしまいます。
これからの時代は、サラリーマンも会社経営者も個人事業主も、
「会計」というものと無縁ではいられません。
自分たちの努力や日々の仕事の成果を
「利益」という基準でクールにとらえ、
どうすればより多くの成果を得られるのか、
思いっきり頭を使わなければならない時代となってきているのです。
会計でもっとも重要なのは「決算書を読む能力」です!
会計の世界でまっさきに身に付けておかなければまずいのは貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書といった
いわゆる決算書を読む能力です。
もっと言えば、単に「今年は儲かったね」「ここ数年、調子悪いね」
といった未熟な読み方では「できる人」とはいえません。
決算書に記載されたさまざまな経営数値から企業の実態を知り、
未来に向けた重要な判断の材料とするような
高度な読み方が求められています。
つまり「決算書をどれだけ読み倒すか」がキモなのです。
小学生や中学生でも理解できる入門書!
書店へ行くと、決算書を解説した本がそれこそたくさんあります。しかし、本当の意味で、一から説明して
「高度な読み方」ができるようになるまできちんと書かれている本は
少ないような気がします。
「入門書」は、ごく簡単な説明で終わってしまいますし、
「専門書」は頭っから難しく、敷居も高くなっています。
そこで、本書は
「ごく簡単な話から出発して、気がついたらいい線までたどり着いちゃった」
をコンセプトとしています。
ですから、「学園祭で屋台の焼きソバ屋をする」
「子供が縁日に行く」といった簡単な例から始めています。
あなたのお役に立つことだけを考えて作った本です。
どうぞ、気楽な気持ちでお読みください。
気になる本書の内容
本書の内容は以下のとおりです。決算書ってどんなもの?
貸借対照表の基本の「き」
損益計算書の基本の「き」
損益計算書の読み方の基本
貸借対照表の読み方の基本
決算書を読むときに知っておきたいルール
決算書の具体的な読み方
キャッシュフロー計算書の基本
著者について
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慶應義塾大学経済学部卒。公認会計士、税理士。
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税理士法人ゼニックス・コンサルティング社員税理士兼CEO。
大手監査法人にて銀行、証券会社、専門商社、製造業、ホテル業、建設業、ゴルフ場など幅広い分野にわたる会計監査に従事するかたわら、株式公開支援業務として様々な業種に対するコンサルティング業務にも従事。
1995年に独立。「会社を元気にする税理士」として税理士業務を主軸としながら、ベンチャー企業の経営コンサルティング業務、M&A支援コンサルティング、企業のターン・アラウンドに関するコンサルティング業務、最近ではマーケティングに関するコンサルティングにも力を注いでいる。
現在の顧問先企業数は400社超であり、中小企業の経営者の強い味方となっている。
講演依頼も多数あり、これまでの参加者は1万人超にのぼる。
おもな著書に『会社の数字を読みこなすための基本とルール』『小さな会社の税金と節税』『スラスラ読める簿記』『スラスラ読める決算書』『個人事業の経理』『小さな会社の資金繰り・資金調達のすべてがわかる事典』(いずれも新星出版社)、『ポイント図解式会計 財務諸表と経営分析』(アスキーメディアワークス)、『日本一やさしい会社の設立と運営の学校』(ナツメ社)など多数がある。