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物心ついた時からSNSが当たり前にあった自分にとって、幼少期からSNSを介しての友人との繋がりを何よりも大切にしていたように思います。その歪んだ世界のなかで、他人からどう思われているのか、こうあるべきではないか、なんていう誰が決めたかもわからない「常識」にとらわれていました。もちろん、大人になった今だってそうです。本書では、どうしたら“自分基準”ののびのびとした心地よい生き方ができるようになるのか、著者の実体験のエピソードとともに、優しく伝えてくれています。決して難しい方法ではありません。自分に「魔法」をかけるかのように、とても穏やかに自分と向き合っていくことができます。いつ始めても遅くはありません。今日から“自分らしく”生きていきましょう。
POSTED BY美馬
View More「自分らしく生きる」って意外とかんたん。
他人の目を気にして、「……であるべき」だとか「ふつうは……」とか、自分でもよくわかっていない世間の常識に振り回されていないですか?
そして、自分が本当にしたいことや、感じている本当の気持ちを押し殺していないですか?
本書は、台湾をはじめ中華圏でマルチに活躍している著者が、さまざまなエピソードを交えながら自分らしく生きるためのすべを伝えてくれています。
大事なのは、
「物事を偏りなくありのままに認識すること」
ひとことで言えば、
「見る力をつける」
ということです。
見る力がつくと、人生における一番大切なことに気付くことができて、本来は気にしなくてもいいことに振り回されなくなります。
つまりそれは、
「人生を楽しむことができるようになる」
ということです。
たとえば、世間の常識、親や先生や友だちなどの他人から言われたこと、ネットやSNSで言われていることに対して、あえてあげ足をとってみたり、ツッコミを入れてみます。
これを続けていくと、「そうありたい」「そういうふうに生きたい」と願う、あなた本来の姿が浮かび上がってきて、あなたが本当に認識したいことは何か、あなたは本当は何が好きなのか、どんな状態を望んでいるのか、全部明らかになっていくと言います。
「自分を変えたい! でも今さら……」
なんて、思わなくて大丈夫。
誰でも、あなたも、私も、変えられるところがたくさんあります。
性格、気分、物事の捉え方、考え方……。
本書は、いつ始めても遅くない「心」を勉強するための本と言っても過言ではありません。決して難しいものではなく、自分に「魔法」をかけていくように穏やかな気持ちになるでしょう。
あなたを変えるのは、あなただけ。
あなたを救うのも、あなただけ。
本当の自分を見つける冒険に出ましょう——。
本書の目次
日本版まえがき——三年のときを経て
まえがき
◎あなたの世界に、あなたはいるのか?
◎あなたを惑わすピントのずれた言葉
◎あなたらしく生きるための方法
◎人生における一番大切なことに気付かせてくれる力
第1章 ありのままの自分と対峙する「分身」の存在
◎ラベルで覆われた心の鎧を身にまとっている
◎心が戦闘モードになってしまう理由
◎あげ足をとってラベルの取捨選択をする
◎「自分らしい」自分って何?
◎自分と向き合うことが「自分らしく」生きるための第一歩
◎心のドアを閉めるスキルを身に付ける
◎自分と向き合う最高のチャンスはこうして生まれる
◎最強の助っ人は自分の中にいる
◎自分を見失いそうになった時、感情を打ち明けられる唯一の人
◎感情の絶対的な傍観者「分身」
◎分身が未来の自分を教えてくれる
◎分身に使わせたい魔法の言葉「どうして?」
◎思考と心の状態をごちゃまぜにしない
◎自分思いの分身は、むやみに慰めてはくれない
第2章 感情に振り回されないために「心」を知る
◎感情を感じ分けて、心の引き出しに収納する
◎感情にはあなただけの名前がある
◎人生に後悔がなかったとしたら?
◎「後悔」は「希望」に変わっていく
◎感情を表現する言葉がなかったとしたら?
◎自分とは何か? 自分だってわからないもの
◎抽象的なものこそが「自分」をかたち作る
◎感情が入り乱れる現代で、あなたを救うとある知恵
◎子どもを惑わせる「いい子」という呪い
◎大人が押し付けてきた理不尽なレッテル
◎ある感情が芽生えたら「触れて」みる
◎感情に「触れる」ための3つの問いかけ
◎本当の誠実さは、自分に誠実かどうかで決まる
第3章 どんな感情も味方にする「魔法」みたいな生き方
◎人生が、嫌われ役の登場しないドラマだったら?
◎「怒り」に隠されている防衛本能とは?
◎感情を操る最強の魔法の力
◎怒りの支配から抜け出す、とっておきの魔法を見つけよう
◎言葉は祝福にも呪いにもなる
◎ネガティブな感情の本当の役割
◎「死」と向き合うことは、ポジティブかネガティブか?
◎映画になくてはならない感情とは?
◎「喪失」に直面した時に頭の中で起こっていること
◎赤ちゃんが涙を流して泣く理由
◎背中を押してくれる最強の問いかけ
◎自称「普通」の人たちも、見えない「決まりごと」に侵されている
第4章 「生」を全うするために人生の在り方を考える
◎誰かと比べてしまう、自己嫌悪の原因とは?
◎コンプレックスは「理想の自分像」から生まれる
◎「理想の自分像」基準から「自分らしく生きる」基準へ
◎つまらないから退屈するのか? 退屈しているからつまらないのか?
◎生きていることを実感するために必要な感情
◎「むなしさ」が人生に与える影響とは?
◎いつも主役でなくていい、脇役になっても大丈夫
◎人生の過程を面白がることが「むなしさ」を埋めてくれる
◎心と体はいつだってあなたを応援している
◎「休憩してもいい」という心からのシグナル
◎キッチュな感情は、キッチュな自分を生み出す
◎キッチュが引き起こす、面白くも恐ろしい状況
◎突然現れるよく知らない自分の正体
◎植物も人間も、鉢の大きさ以上には成長できない
◎広い世界を感じる力を身に付ける
第5章 自分らしく生きるための「幸せ」の考え方
◎子どもの人生を縛りつける、歪んだ親の正義感
◎自分が幸せかどうかの判断基準の見つけ方
◎「成功」と「幸せ」のどちらかを選ぶとしたら?
◎幸せを感じる感覚は、誰にでも平等に与えられている
◎偽りの自分を認めると失ってしまうもの
◎自分を騙す「心のゲーム」の勝者になる
◎何かのせいにした時、自分らしさは消えてしまう
◎感情を実況中継する「自分チャンネル」を開設する
◎人が変わっていくのはいたって自然な現象
◎過去に執着するのは、川の水を塞き止めているのと同じこと
◎人が変化を受け入れられない理由とその対処法
◎思い通りにいかないから人生には味がある
◎あなたを変えるのは、あなただけ。あなたを救うのも、あなただけ。
訳者あとがき
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