「365日24時間、気の休まらない仕事」
現役オーナーが告白する、
コンビニ経営、その光と影
――お客さまは何さまですか?
近隣にコンビニが増え、店舗の乱立で売上げは激減。
お客の取り合いばかりでなく、従業員も奪い合いとなり、今では時給を上げても応募者はゼロ。人手も足りなきゃ、人件費も削らなきゃで、オーナーである私たち夫婦は休んでなどいられない。
――本書に書かれているのはすべて、コンビニオーナーとしての30年間で実際に私が体験したことである。
もくじ
まえがき――本日で1057連勤
第1章コンビニ経営、その最前線
某月某日 夏の苦労:暗くじめじめしたところで生まれて
某月某日 年中無休:葬式に出るときの作法
某月某日 クリスマスの注意事項:孤独が身に染みる日
某月某日 大晦日にだけ使える言葉:私の大好きな魔法
某月某日 ヤクザの忘れ物:助けて、駐在さん
某月某日 コンビニの長い長い一日:仕事は続くよ、どこまでも
某月某日 万引き:警察はまだ来ない
某月某日 金曜のお客:それぞれの事情
某月某日 引きこもりの子:学生をバイトに雇うワケ
第2章 コンビニオーナー、始めました
某月某日 ペンション、温泉、遊園地、コンビニ:夫の夢物語
某月某日 阿漕すぎない?:ロイヤリティーは65%
某月某日 いよいよオープン:「オープンセール」は本部の利益
某月某日 心が汚れていく:人間不信と罪悪感
某月某日 関節リウマチ:たまにはこんな日も
某月某日 職場体験学習:生徒たちの熱い眼差し
某月某日 10年経ちました:改装費用は800万円
某月某日 「働かせてください」:ロスジェネ世代の厳しさ
某月某日 コンビニバイトくらい…:「ラルク、どう取る?」
某月某日 「コンビニ会計」の仕組み:廃棄ロスはつらいよ
某月某日 立てこもり事件:総勢10名のてんやわんや
某月某日 なくてはならない存在:SV大奮闘
某月某日 いつのまにやら監視員:変わりゆくSV
某月某日 新聞投稿するときは…:思わぬ注意
某月某日 サラリーマンか、番頭さんか:SVたちの将来設計
某月某日 武勇伝:顔面蒼白店長のカタキ
某月某日 ライバル店、乱立:うちの店のバリケード
第3章 お客さまは何さまですか?
某月某日 カスタマーハラスメント:長く長く悩まされて
某月某日 金髪青年の「はい」:心に染みた言葉
某月某日 義憤にかられて:嬉しいトラブル
某月某日 「店長」昇格:一生の記念の品
某月某日 末広がり:コンビニがひしめいている
某月某日 大洪水:頼りになるのは…
某月某日 「辞めさせてください」:店長の裏の顔
某月某日 2つの笑顔:仲良しのつもり
第4章 もう少し頑張ってみます
某月某日 ピンクの前髪:還暦記念にやってやる
某月某日 おかしなお客さま:千客万来の悲劇
某月某日 次から次へ変わってく:行き着く先は…
某月某日 経費削減:もう引き留められない
某月某日 ワンオペ:消し去られた事故
某月某日 つながっている:「コロナのせいで」
某月某日 過去最悪:2023年現在の売上げは…
某月某日 生かさず、殺さず:ついに契約満了
某月某日 「愛」か、「憎」か:日本社会の縮図
あとがき――「宿題」の答え
【発行】三五館シンシャ/【発売】フォレスト出版