日本唯一の「地域を旅する大学」が実践する新しい教育スタイルとは?
個人が生き残るための学びから、みんなでより良く生きるための学びへ ―
本書では、学びに対するスタンスを
「学び1.0」正解を学び知識を増やすインプット中心の学び
「学び2.0」自分の興味をもとにデザインする主体的な学び
「学び3.0」他者と学び合いながら社会をつくる共創的な学び
と定義し、これらを行き来しながら自分ができることを拡げ、他者との関係や社会との接点を増やしていくことで、「自分は、学びによって変わることができる。みんなで共に学ぶことで、未来は自分たちの手で創っていくことができる」と思える「未来共創人材」を育成していくことを提案。
「さとのば大学」では、この考え方をもとに、先進的で特色ある地域づくりを行う15の地域と連携しながら、多彩な学びの環境づくりを進めており、本書では「学び3.0」の理論と「さとのば大学」の実践を行き来しながら、新しい学びの方向性やその試行錯誤を具体的に伝えています。
目次
―はじめに―第1章 なぜ、「地域」を巡るのか?
第2章 さとのば大学の学生たち
第3章 さとのば大学とは?
第4章 さとのば大学は、どのように生まれたのか?
第5章 「学び3.0」とは何か
第6章 各地で胎動する、教育の新しいカタチ
キーパーソンに聞く
ドルトン東京学園中等部・高等部 安居長敏校長
宮崎県立飯野高校 進路指導部長 梅北瑞輝先生
社会起業家、NPO新公益連盟代表理事 白井智子さん
Co-Innovation University(仮称) 学長予定者 宮田裕章さん
Dream Project School代表、元ミネルバ大学日本連絡事務所代表 山本秀樹さん
前・文部科学大臣補佐官 鈴木 寛さん
終章 学びの変化の先に、行きたい未来
―あとがき―
教育イノベーター4人との対談も収録!
今の学び方に疑問を持つ人に、ぜひ読んでほしい。
私たちはもう、社会で実践しながら「自分の言葉で生きる力」を育む
さとのば大学のような方法も選べるのだから。
―Dream Project School代表・元ミネルバ大学日本連絡事務所代表/山本秀樹さん
さとのば大学の誕生は日本教育史に残る出来事。
このやり方は真似されるたびに進化して、
未来には「さとのば方式」が当たり前のようになる世界がある。
―前・文部科学大臣補佐官/鈴木 寛さん
地域を旅する大学「さとのば大学」とは
https://satonova.org/全国4つの地域に1年ずつ暮らしながら自らのテーマに現地の人々と取り組む「プロジェクト学習」と、地域共創領域のトップランナーである講師陣や在校生と学び合う「オンライン学習」を行き来しながら学ぶ、新しいスタイルの大学。2019年に社会人向けの市民大学として設立し、2021年からは通信制大学とのダブルスクールで学士の取得を目指せる四年制プログラムもスタート。
著者について
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1982年生まれ。大学卒業後、東京のITベンチャー企業に就職。その後人口2400人の島根県隠岐諸島海土町に移住し、「持続可能な未来へ向けて行動する人づくり」を目的に起業。6年半の島生活を経て東京に戻り、都市と地域の新しい関係を創ることを目指して2019年に「さとのば大学」を立ち上げる。2023年Forbes JAPAN「NEXT100世界を救う希望100人」で、世界の課題解決・地域問題解決を志向する「新・起業家」の一人に選出。
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