第三の恐慌は日本か中国から勃発する!
日経平均4000円、1ドル60円、
1ユーロ90円。
こんな時代が2012年以降にやってくる。
これは著者・大竹愼一が、
日本のバブルが崩壊し、失われた20年を過ぎた今も
一貫して変わらない主張である。
しかし、日本が焼け野原になった後に、
必ずや日本経済はランディングするというもの氏の主張である。
本書は、焼け野原になる前に
逃げ道を作っておくことを提案する、
いわば賢い資産防衛、恐慌でも儲けられる方法を説いた指南の書である。
しかし、多くの日本人はマーケットの不文律を無視し、
何も手を打たずに資産を失っていく。
経済新聞や、証券会社の情報に頼らず、
マーケットを読み解き方がわかる1冊。
投資の目的を見失っている日本人
「円はいつごろ80円を割るのか?」「ゴールドはまだ値上がりするのか?」
日本人の多くが、氏にこのような質問する。
そのたびに大竹愼一が逆に質問することがある。
「何のために時期が知りたいのか?」
「ゴールドを買って何をしたいのか?」
つまり、投資の先にはそれをすることによって、
自分はどうしたいかというビジョンがなければならないという。
つまり、円キャリやゴールドで抜いて儲けようという発想が、
そもそも投資の失敗の元凶だとする。
そうではなく、不景気でも着実な経営をしている企業に投資すること、
たとえ恐慌でも上がる株を見つけること、
ドルやユーロを持っている意味、ゴールドの資産の位置づけなど、
マーケットを見る目を養えば、
たとえ恐慌が来ても怖くはないということなのである。
本書では、長引くデフレの宿命、中国脅威論のウソ、
欧米の経済などのトレンドを読み解きながら、
日本企業、経営者が生き残るための要諦、
投資における世界の常識、なぜ日本人は投資に向かないかなど、
大竹愼一の投資観を開陳するとともに、
来たる恐慌に備えるためのヒントを提言していく。
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