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書籍

新しいビジネスのアイデアを生み出す「思考のフレームワーク」が身につく!

クリエイティブ・マネジメント

柴田 雄一郎 著

2,200円(税込)
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クリエイティブ・マネジメント
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「デザイン思考やアート思考をビジネスに活用して、新規事業・イノベーションを生み出す」ことは、この10~20年ほど、多くの企業・ビジネスパーソンにとっての大きな「課題」となっています。実際、デザイン思考やアート思考に関する書籍は数多く出版されており、広く読まれています。
ただその一方で、この2つの思考をビジネスに活用した成功例はあまり聞きません。なぜならば、それぞれの思考を単体で使用するだけでは、アイデア創出から事業化(収益化)までの長いプロセスをカバーできないからです。
それに対して、本書で解説する「クリエイティブ・マネジメント」は、アート思考、デザイン思考、ロジカル思考という3つの思考法を掛け算することで、アイデアをリアルなビジネスに育て上げるまでの一連のプロセスを型化したフレームワークです。また、実際に成果もあげています。
「正解の見えない時代」に新しい価値を提供するために、多くのビジネスパーソンの方々にご活用いただきたいと思っています。

貝瀬

POSTED BY貝瀬

ビジネスに「創造性」が求められる時代

2022年にダボス会議が発表した「世界が求めるビジネススキルトップ10」で「創造性」が3位になったように、「正解が見えない時代」と言われる今、ビジネスの現場において創造性(クリエイティビティ)が求められています。

これまでの「良いモノ」を作れば売れた「生産性」の時代から、
「新しい価値」の提供が求められる「創造性」の時代へとシフトが始まっています。
そして実際に、今多くの企業が新規事業開発に力を入れています。

とはいえ、大半の企業が新規事業の開発に苦労しているのが現実です。

「アイデア出しの会議をしたり、社内でアイデアを公募してもアイデアが集まらない」
「そもそもどんなビジネスを開発すればよいのか、これからどんなビジネスが成功するのか、アイデアがまったく思い浮かばない」
「とりあえず社員からアイデアを集めてみたが、そもそもビジネスとして成立するか判断できない、どうビジネス化したらよいかわからない」
「“新規事業を開発するぞ!”というかけ声ばかりで、誰もが目先に仕事に忙しく、積極的に取り組んでいないので、まったく新規ビジネスが生まれる気配がない」

さまざまな理由があるでしょうが、要は「新規事業のアイデアを創出して、それをビジネスに育てるノウハウがない」ということです。

新規事業を開発するにあたっては、単に「優れたアイデア」を出すだけではなく、それを現実的なビジネスとして成立させるための多くのプロセスが求められます。

たとえば、事業化に向けたスケジュール管理、コスト調整、人材の配置・育成、アイデアを多産し、仮説を立てて検証し、事業計画を立てるところまで、幅広い業務に対応しなければなりません。

こうした新規事業開発の一連のプロセスをノウハウ化できている企業はほとんどないでしょう。

それを解決するためのフレームワークが本書で解説する「クリエイティブ・マネジメント」です。



新規事業はアート思考×デザイン思考×ロジカル思考のかけ算から生まれる

本書で解説する、新規ビジネスを開発するためのフレームワーク「クリエイティブ・マネジメント」は、次の3つの思考をマネジメントすることを意味します。

・アート思考:創造するスキルと自分起点の内発的なマインド
・デザイン思考:他人(顧客)の思いや行動に共感と洞察を重ねた課題解決
・ロジカル思考:事実にもとづき客観性を持った論理的な思考

まず、アート思考では、経験や多くの知識の蓄積から生まれる「ひらめき」や「直感」を駆使して、今までにない新しいアイデアを創造します。

次に、デザイン思考では、「そのアイデアが本当に世の中から必要とされているかどうか」を顧客の立場に寄り添って想像し、ニーズを深く観察・洞察・検証します。

そして最後に、ロジカル思考では、客観的かつ論理的な思考により、アイデアを具体的なビジネスにしていきます。

この3つの思考を行ったり来たりしながらアイデアをビジネスに育て上げるまでのプロセスが「クリエイティブ・マネジメント」です。



20年以上の現場での実践から生まれた思考のフレームワーク

「クリエイティブ・マネジメント」は、トヨタ自動車のメタバース「メタポリス」や内閣府の「地域経済分析システム(RESAS)」など、多数の新規事業のクリエイティブ・マネージャーを担当してきた著者の柴田さんが、20年以上にわたって現場で実践したきた経験を型化したフレームワークです。

具体的には、新規事業開発チームが全員で新規ビジネスのアイデアの「種」を蓄積し、アイデアを生み出すところから、ニーズ検証、経営陣の承認を得て世に出すまでの一連の流れを型化しています。
そして、それは次の5つのプロセスから成り立っています。

①情報の集積
②アイデアを妄想
③ひらめき
④ニーズ検証
⑤事業計画

①~⑤の各フェーズにおいて、アート思考、デザイン思考、ロジカル思考を駆使しながら、徐々に新規ビジネスを開発していきます。

本書では、「クリエイティブ・マネジメント」の基本的な考え方と実践方法を具体例を交えながらわかりやすく解説します。

新規事業開発に積極的に取り組みたい方、自分で新しいビジネスを立ち上げたい方、そしてビジネスをもっとクリエイティブにしたい方というは、ぜひ本書をご一読ください。



気になる本書の内容

本書の内容は以下の通りです。

第1章 原体験と3つの思考
原体験と「衰退社会の幸福」
アート思考との出合い、「新しいこと」を考え出す人の時代
思考の3つの「型(フレームワーク)」とは?
 アート思考
 デザイン思考
 ロジカル思考

第2章 生産性社会から創造性社会へ
「貧しさ」が広がる衰退社会の始まり
成長しない国
なぜ日本企業のDXは進まないのか?
インターネットの未来はどうなっていくのか?
生成AIは人の仕事を奪うのか?
AIと共創する
世界が求めるビジネススキルの3位は「創造性」
「人材」の時代から「人才」の時代へ
アマゾンの面接「あなたが発明したものは何ですか?」
能力のピラミッド
大きな変化の時代

第3章 あなたの会社で新規事業が生まれない理由
もし、あなたが新規事業部に配属されたら
社会や市場の変化に気がつかないミドル〜シニア世代
生産性組織の限界
新規事業を阻む3つの壁
 1 個人の壁
 2 組織(チーム)の壁
 3 経営者の壁
新しいことを生み出す人才に求められるスキルとマインド
 創造的思考能力(クリエイティビティ)
 創造的精神力(クリエイティブ・マインド)
 実行力(コミュニケーション・スキル)

第4章 アート思考
アート思考とは何なのか?
アート思考が注目された経緯
私にとっての「アート思考」
『The MFA(美術学修士) is the New MBA(経営学修士)』
アート思考が注目を浴びた背景と資本主義の限界
アーティストが持つ10のマインド
 1 好奇心と探究心
 2 内発的動機
 3 独創性
 4 創造性
 5 感受性
 6 リスクテイキング
 7 反骨精神
 8 持続的努力
 9 多様な影響の吸収と統合
 10 情熱
起業家精神とアーティスト・マインドの共通点
孫正義氏のアート思考
起業家・イノベーターとアーティストのマインドの共通点
経済価値、社会価値、アート思考の内発的動機との関係
アート思考を起点にした新規事業開発の事例
アート思考とモチベーション3.0
アート思考に対する誤解とアート思考の限界
日本企業にアート思考のイノベーター人才が存在しない理由

第5章 デザイン思考
デザインとデザイン思考の違い
デザイン思考とは?
デザイン思考の5つのプロセス
 1 共感(Empathize)
 2 問題定義(Define)
 3 創造(Ideate)
 4 プロトタイピング(Prototype)
 5 テスト(Test)
デザイン思考の事例①「子どもが怖がらないMRI装置」(GEヘルスケアMRI装置担当幹部ダグ・ディーツ氏)
デザイン思考の事例②「生活者研究」(花王株式会社 コンシューマーインテリジェンス室)
共感マップを使う
デザイン思考の事例③「足と目と耳を総動員する」(「いつもナビ」)
デザイン思考の事例④「顧客が欲しいというものは作らない」(キーエンス)
「モノ」から「コト」、そして「物語」の時代へ
デザイン思考の限界

第6章 ロジカル思考
ロジカル思考とは何か?
事業計画書はどう作ればよいのか?
ロジカル思考の限界
MBAは必要なのか?

第7章 クリエイティブ・マネジメント
「3つの思考」の傾向を知る
拡散思考
収束思考
アイデアを事業化するまでの流れ
 1 情報の集積
 2 アイデアを妄想(起点)
 3 ひらめき
 4 ニーズ検証
  アジャイル開発
 5 事業計画ロジカル思考とは何か?

第8章 創造性をビジネスに活かす
なぜアイデアを多産する必要があるのか?
アイデアを生み出す方程
 1 蓄積=アイデアの種 ~多くの引き出しを持つ
 2 結合=さまざまな要素を自由に結びつける妄想
 3 熟考=客観的思考
 4 4B=思考を手放す(開放)
最新の脳科学から見た創造性
どうすれば創造性は鍛えられるか?
青の晩餐
ダ・ヴィンチとGACKT氏の共通点
メモをとる習慣で創造性を広げる
瞑想やマインドフルネスをビジネスに活用する

第9章 実践のための思考ウォーミングアップ
頭を柔らかくするクイズ
思考のウォーミングアップでわかったこと

第10章 アイデアの「種」
アイデアの「種」を蓄積する
 1 トレンドレポート
 2 アセットやリソースの可視化(企業ポートフォリオの作成)
 3 なりすまし営業

第11章 アイディエーションの実践
アイデアを生むための「型」を身につける
マインドマッピング
 内発的動機の結合
 自社アセットの結合
 オープンイノベーション
リバース・アサンプション
オズボーンのチェックリスト
生成AIを使ったアイディエーション

第12章 イノベーションを生み出す組織
「新しい組織の創出」というイノベーション
組織リノベーションに必要な要素
 1 トップのコミットメント
 2 パーパスの浸透と全社員の参加
 3 外部専門家の活用
自律分散型 アジャイルアート思考組織から生まれた「RESAS」
JVCケンウッドの新規事業プロジェクト
 新規事業の「型」(フレームワーク)の習得
 オーセンティック・リーダーシップ
 心理的安全性と1on1
 メモをとる習慣:好奇心の習慣化でアイデアの「種」を集める
 競合&共創関係:2つのイントレプレナーチームのパーパスを策定
 可視化と浸透:大型の液晶ビジョンの導入、ステッカー制作
 アセットの可視化:企業ポートフォリオの作成
 事業の把握:「なりすまし営業」
 アイデアの「種」を集積:「トレンドレポート」
 客観的な評価:媒体への露出
 メタ認知の習慣:「今どこ?」の確認
コラム クリエイティブ・マネジメントを実践して得たもの
イノベーション管理プラットフォーム「IdeaScale(アイデアスケール)」
組織の幸福度がイノベーションの源泉となる

Author著者について

  • 昭和41(1966)年生まれ。
    日本大学芸術学部演劇学科卒業。
    音楽配信や動画配信ベンチャーを経て、トヨタ自動車のメタバース「メタポリス」や内閣府の「地域経済分析システム(RESAS)」など、多数の新規事業のクリエイティブ・マネージャーを担当する。
    アート思考とデザイン思考、ロジカル思考を統合した「クリエイティブ・マネジメント」を提唱し、大手企業の新規事業立ち上げや社員研修を多数支援。セミナー受講者はのべ2万人を超える。現在は一般社団法人i-ba代表理事を務めるほか、空間コンピューティング、AI、建築DXなどイノベーション分野において幅広く活動中。アーティストとしても活動しており、地域活性や文化振興にも尽力している。

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