言葉が人を救う
「負に対する免疫を作るためにはどん底を恐れてはいけない。いやむしろどん底をともにすべきだ」(室伏広治)「怪我はチャンス」(本田圭佑)
「苦しい時や、怒りがこみ上げてきた時に、あえて笑顔を見せたらどうなるかな」(岡崎慎司)
一流アスリートの言葉をもとに、メンタルを育てる具体的方法を徹底解説。
挫けそうな時、つらい時、落ち込んだ時、人は言葉によって救われる。
特に一流アスリートたちの言葉の中には、落ち込んだ人をふるいたたせるだけではなく、その人生にさえ影響を与えるものが数多くある。弱った心に寄り添う言葉をピックアップしながら、著者独自の逆境を乗り越えるメンタル術を公開。
著者からのメッセージ
私は多くのアスリートの言葉に触れる中で、ポジティブな言葉を聞くよりも、ネガティブな状態から抜け出す術を学ぶことのほうが大事だと思っています。著名アスリートの言動から、私は3つの法則を見いだしました。
1つ目が、弱気であること。
2つ目が、自分流を見つけだそうとすること。
3つ目が、挫折を経験していること。
彼ら、彼女らの言動を調べてみて、私はポジティブに振る舞いつづけることを疑うようになりました。
多くの方々が世の中にあふれる「ポジティブに生きよう」というメッセージに同意しながらも、なかなかそれを実践できずにいるのではないでしょうか。
そんなとき必要になるのが、弱い自分に向き合う覚悟です。
本書では、アスリートの言葉を解説しながら、読者の皆さんのメンタルをサポートしつつ、自分と向き合っていただくことを目的としました。
気になる目次
はじめに――弱いメンタルに成長のチャンスが眠っているChapter1 スタートの不安を励ます言葉
負けをどう受け止めるか?
不安があるから前に進める
アドバイスに迷ったときに
どうしたら軸が持てるのか?
「感謝」の持つパワー
“ダメな自分”とどう向き合うか?
努力は必ず報われるか?
Chapter2 挫けそうな心に効く言葉
どん底を歓迎しよう
退路を断つ勇気が、前に進む力になる
イメージトレーニングの本質
挫折の乗り越え方
勝つことより大切なもの
何のために競技をするのか?
楽しみながら、自分を知る
今すぐワクワクしよう
Chapter3 生まれ変わるための言葉
目標設定で生まれ変わる
どうすれば成長しやすくなるのか?
自分の人生を生きる
努力の質を疑え! 目標を変えろ!
夢は公言するか、しないか?
どんなシーンで笑顔を見せるか?
プレッシャー&ストレスをどうするか?
Chapter4 夢は続く、終わらない
夢を叶えたあとで
人生の目的ってなんですか?
自利と利他
変化を楽しめ
勝利のあとで
夢を加速させる仕掛け
厳しさを楽しむ工夫
おわりに――結果を出すこと以上に大切なこと
【発行】三五館シンシャ/【発売】フォレスト出版
著者について
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1983年、イギリス生まれの東京育ち。中学までは野球部のピッチャーとして活躍し、強豪校にスポーツ推薦で入学するものの結果を出せず挫折。そうした経験をもとに、脳と心の仕組みを学びながら、勝負所で力を発揮させるメソッドを構築する。野球、サッカー、水泳、柔道、サーフィン、競輪、卓球など、競技・プロアマ・有名無名を問わず、そのコーチングによってパフォーマンスを激変させるアスリートが続出中。自らのコーチングに活かすため、日々、一流アスリートたちの言動を研究。本書ではその親たちの言葉にスポットを当て、才能を伸ばす子育ての本質に迫る。一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会代表理事。著書に『弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉』など。
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