人生100年時代、健康寿命への関心が高まっています。では、脳の健康寿命について考えたことがありますか? 昔に比べて私たち現代人は、アルツハイマー病やパーキンソン病など、脳に関する病気の発症率が増えていると言います。「人の名前がすぐに出てこない」という場合も「年のせいだ」とそのままにしておくと、脳の老化がどんどん進行していくそうです。ちょっとでも気になったら、本書で書かれている習慣を、1つでもいいので1日でも早く実践してみてください。いずれも意識すれば簡単にできるものばかり。私は、取り急ぎ非利き手を意識的に使うようにしています。
POSTED BY森上
人の名前が出てこなくなったら要注意!
脳波研究の第一人者による脳のアンチエイジング術
「最近、物忘れがひどくなった」「人の名前がすぐに出てこない」
「昨夜食べたメニューが思い出せない」
そんな体験をしたことはありませんか?
もし、
「年をとってきたから、しょうがない」
と思っているとしたら、
あなたは要注意です。
脳の老化が始まっているかもしれません。
そのままにしておくと、
あなたの脳の老化はどんどん進んでいきます。
早い人だと、
40代からその兆候が出てきます。
では、
脳の老化の進行を防ぐ方法がないのか?
いや、あるんです!
脳の老化の進行を抑えるだけでなく、
脳を活性化させて若返らせる画期的な方法が!
画期的な方法といっても、
特別な薬や医療機器は必要ありません。
あなたの毎日の行動や習慣を
ちょっと変えるだけ。
◎スマホを「非利き手」でいじる
◎運動のテンポに合わせて、かけ声をかける
◎モノは、親指と、人指し指以外の指でつまむ
◎脳科学者もやっている「ボケない食事法」
など、
本書では
脳を若返らせる
ちょっとした日常習慣術を厳選して
15項目を取り上げています。
いずれも脳波研究の第一人者である
著者が実践しているものばかり。
15のうち、
どれか1つでも実践するだけで、
効果があります。
人生100年時代を迎えるのに、
脳の健康寿命を延ばす必要があります。
本書では
科学的根拠に基づいた、
脳のスマートエイジング術を完全公開します。
気になる本書の内容
本書の内容は以下のとおりです。はじめに
【第1の習慣】スマホを「非利き手」でいじる
◎「利き手」と脳の関係
◎脳の指令で手を動かすメカニズム
◎「非利き手」を使うと、脳が活性化する
【第2の習慣】運動のテンポに合わせて、かけ声をかける
◎パーキンソン病患者のリハビリからのヒント
◎自己ペースを助ける方法
◎ウォーキングは「1、2」のテンポ
【第3の習慣】モノは、親指と、人指し指以外の指でつまむ
◎赤ちゃんの発達を診る部位
◎指の動きと脳の関係
◎指を動かせば、脳の中の広い領域を刺激できる
◎普段あまり使わない中指、薬指、小指をあえて使う
【第4の習慣】楽器を弾く──50の手習いでも遅くない
◎なぜ若い人に比べて、楽器の上達が遅いのか?
◎手先を使う反復訓練の大きな効用
【第5の習慣】メモをとるときは、できるだけ手書きで
◎手書きの効能
◎日本人と欧米人で、脳の働く場所が違う!?
◎手っ取り早く脳を活性化させる方法
【第6の習慣】俳句と川柳で「連想記憶」を鍛える
◎記憶のメカニズム
◎物忘れのとき、脳では何が起こっているのか?
◎俳句という連想ゲーム
【第7の習慣】日曜大工が脳を変える
◎「体で覚える」という脳への効用
◎認知症にも負けない、体で覚えた「手続き記憶」
◎複数の情報を組み立てて、問題を解決する「作業記憶」も一緒に鍛える方法
【第8の習慣】義務感をできるだけ避ける
◎刺激で生じたひずみを元に戻そうとする防御反応
◎ストレスをコントロールする脳内物質「セロトニン」を増やす方法
◎「セロトニン」を増やす、もう1つの方法
【第9の習慣】ストレッチより週3回の有酸素運動
◎学会が認める、薬を使わずに認知症に効く治療法
◎1日あたりの歩行距離400m以下で、アルツハイマー病の危険度が2倍以上
◎有酸素運動で、海馬が1~2歳若返る
◎「脳トレ」は、効果がない!?
◎脳が喜ぶ運動の時間と強度、運動方法
【第10の習慣】脳科学者もやっている「ボケない食事法」
◎アルツハイマー病は、脳の糖尿病
◎アルツハイマー病とインスリンの深い関係
◎「HbA1c値7.0%未満」を目指して、血糖コントロール
◎国際アルツハイマー病協会も認めるアルツハイマー病を予防する食材
【第11の習慣】ダラダラしながら仕事をしない
◎選択と集中
◎脳における「注意」の2つの種類
◎「日間スケジュール」で、脳のエネルギーを省エネ化
【第12の習慣】スマホを使う時間を決める
◎映像が脳に与える影響
◎「ポケモンショック」事件
◎けいれん発作を引き起こした画像の真相
◎眼と脳の視覚野の関係と、けいれん発作のメカニズム
◎画面から遠ざかっても、明るくしても、刺激を受けるものだから、「時間」を制限する
【第13の習慣】毎朝決まった時間に起きる
◎脳には「2つの時計」がある
◎脳は、時間情報を正確に検出する
◎ブルーライトでリズムが狂っているから、毎日決まった時刻に起きてリズムを整える
【第14の習慣】脳が喜ぶ迷路パズル
◎なぜ認知症患者は迷子になるのか?
◎空間認知を鍛える
【第15の習慣】脳を鍛える「こころ」のエクササイズ
◎安静状態でも、脳は働き続けている
◎マインドフルネスで、脳のアイドリング状態を活発化
おわりに
著者について
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九州大学大学院医学研究院臨床神経生理学 教授。
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1973年鹿児島ラ・サール高校卒業。1979年九州大学医学部卒。1983年九州大学医学部脳研神経内科助手。1985年医学博士(九州大学)、シカゴ・ロヨラ大学医学部神経内科客員研究員。1987年九州大学医学部脳研生理助手。1991年同脳研臨床神経生理講師。1999年同大大学院医学系研究科脳研臨床神経生理教授。2000年より現職。ヒトの脳の不思議に興味をもち、脳波、誘発脳波、脳磁図などの最先端の脳機能計測装置で研究を行なっている。脳の神経ネットワークの仕組みを解明し、病気の診断や治療、予防に役立てるために、心理学や工学分野と協力しながら脳研究を進めている。臨床脳波の第一人者。著書に『ここに目をつける! 脳波判読ナビ』『ここからはじめる! 神経伝導検査・筋電図ナビ』『ベッドサイドの臨床神経生理学』などがある。英文専門誌に研究論文が160編以上掲載されている。医学研究院副研究院長(2006年~2014年)。医学研究院生命科学科長(2013年~2014年)。日本臨床神経生理学会理事長(2013年~2017年)。国際複合医学会理事長。認知神経科学会理事。日本てんかん学会理事。日本神経学会代議員。