2011年3月11日の東日本大震災を受けて、翌年に刊行された『「イヤな気持ち」を消す技術』は、苫米地博士の名著のひとつ。刊行後もロングセラーとなって累計5万部を超えます。そんななか、新型コロナウイルスによる世界的パンデミック、それに伴うさまざまな社会的混乱は人々の心に不安と恐怖を植えつけました。今こそ、この本の出番。そう考えて、ポケット版の刊行に至った次第です。
POSTED BY寺崎
ネガティブな思いに囚われた、
すべての人の処方箋。
本書は2012年に刊行され、東日本大震災(2011年3月11日)で傷ついた多くの人々の心を救った5万部超のロングセラー『「イヤな気持ち」を消す技術』のポケット版です。現在、新型コロナウイルスが引き起こした世界規模のパンデミックによる社会不安、それに伴う経済的な不況、社会の混乱、人心の分断、フェイクニュース、陰謀論……われわれを取り巻く世界はさまざまなネガティブな事象によって、日々不安が絶えません。
そんな今こそ求められているのが、科学的エビデンスに基づいた冷静な判断、過去の記憶に囚われることのない自由な生き方です。
本書『「イヤな記憶」を消す技術』はそんな生き方を実現するための最強のガイドといえます。
本書は、最先端の科学的知見をもとに、「悩み・不安の正体」を記憶と脳の関係で解き明かします。さらには、脳の仕組みとその特性を利用して、「どうすればイヤな記憶を忘れることが出来るのか」について具体的に示した画期的な書です。
これを読めば、ネガティブな情動に囚われずに生きていくことができるようになります。
本書の内容
再版にあたってはじめに
序章 満たされない心、傷ついた心とは何か。
独りよがりの〝信念〞が強い怒りを生み出す
あなたの考えている〝思い〞はただの「考え違い」かもしれない
人間の脳はマイナスの出来事こそ記憶する
「心」は鍛えられるものではない
第1章 なぜイヤな記憶ばかりが甦るのか。
同じ失敗をしないために「記憶」はある
記憶の中の痛みを取り除くための努力は無駄
海馬と扁桃体がイヤな記憶を増幅させる
海馬はすでに知っていることは記憶しない
失敗の記憶によって人は成長する
予期せぬ出来事を記憶するメカニズム
ブリーフシステムで未来を予測する
感傷の記憶も失敗の記憶に分類される
小さな失敗を増幅させ、脳に刻み込む
登校拒否が起こるメカニズム
登校拒否は「信念」にまでなってしまう
人の特性はブリーフシステムで決まる
誤解されやすいPTSDとは何か
ゴキブリにも慣れるトラウマ回避の方法
どうやって登校拒否を治すのか
記憶を引っぱり出せなければ忘れたのと同じ
記憶のインデックスをなくせば、二度と引き出せなくなる
第2章 記憶とは何か。それとどうつき合っていくか。
過去が未来を制約することはない
記憶力は統合する能力で決まる
サヴァン症候群は、なぜ統合力がズバ抜けているのか
ゲシュタルトに戻す統合力が記憶の鍵
記憶がウソをつく仕組みとは?
統合失調症は統合が上手すぎる
現在は過去にベストの選択を積み重ねてきた結果
怒りを鎮めるには一つ上のゲシュタルトをつくる
IQを高めれば怒りを鎮めることができる
なぜ、「自分から望んで選択したこと」には後悔がないのか
どんな結果もプラスでとらえる考え方
人は必要のないことを不安に思っている
過去の記憶を「娯楽」にする6つの方法
第3章 その「自我」があなたを不幸にする。
希薄な人間関係がイライラの原因になる理由
情報過多がイライラの原因ではない
目の前の世界はあなたの「重要度」で成り立っている
果てしない煩悩が満たされない気持ちをつくる
他人の煩悩を自分の煩悩と錯覚する
マスメディアが人のエフィカシーを狂わせる
他者による「重要だ」という情報があなたをイライラさせる
他人の刷り込みでつくられる自我
自我を変えるにはテレビを捨てろ
第4章 悲惨な体験をトラウマにしない。
クライシスサイコロジーがイヤな記憶を消す
緊急時に平常心を保つ4つの方法
生命の危機は「ファイト・オア・フライト」で凌ぐ
「最悪の事態」を知ることが心を安定させる
夢が恐怖を増幅させる仕組み
トラウマをとるには高度な脱洗脳テクニックが必要
第5章 うつ病は一瞬で治る。
不満が精神をむしばむ
うつ症状やうつ病は一瞬で治ってもおかしくない
うつ病診断で安堵する人
うつ病の人は、好きでうつ病になっている
自分を責めているようで、責めていないうつ病患者
自己責任という考え方がうつ病の特効薬
なぜ、「自分はスゴい!」と思っている人にうつ病はいないのか
ミッドエイジクライシスもエフィカシーの高さで克服できる
21世紀、「苦しい」「辛い」「怖い」「悲しい」は娯楽になる
必要ないものも娯楽にして楽しむ
情動も娯楽としてコントロールする
第6章 イヤな気持ちから自分を解放するために。
情動を消し去る3つの方法
抽象度を上げれば、情動はなくなる
抽象度を上げれば善悪さえもない
時間、空間を俯瞰してみる
情動的記憶が長期にわたるとイヤな記憶に囚われる
どんな時にもプラスの情動を出す
「嬉しい、楽しい」をアンカリングしておく
自己発火をすれば、幸せになれる
アファメーションで自己発火する
リラックスして趣味に取り組めば前頭前野が活発になる
前頭前野が働けば「イヤな出来事の記憶」は消えてなくなる
読者特典について
【購入者限定無料プレゼント】本書をお読みくださったみなさんに、スペシャル動画をプレゼント!
『クライシスサイコロジー【ダイジェスト版動画】』
過去のイヤな記憶を消し去り、
将来のあらゆる危機を乗り越える力をつけ、
一生続く幸せを手に入れる!
✓アメリカ医療研究の中心機関CDCガイドラインに基づく
21世紀の危機の乗り越え方と心をコントロールする技術
✓どんな危機的な状況でも自分と大切な人を守る鉄壁メソッド
※無料プレゼントは、お客様ご自身で別途お申し込みが必要です。
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あらかじめご了承ください。
著者について
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認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
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カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同CyLabフェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、早稲田大学研究院客員教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO会長兼基礎研究所長。
マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験。三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイエール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。
同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現Language Technology Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究。全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員などを歴任。
また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「TPIE」「PX2」「TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及後継者として全世界で活動中。苫米地式コーチング代表。
サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとしてPX2と並行して普及活動中。
苫米地英人 公式サイト http://www.hidetotomabechi.com/
ドクター苫米地ブログ http://www.tomabechi.jp/
Twitter http://twitter.com/drtomabechi (@DrTomabechi)
PX2 については http://bwf.or.jp/
TPIE については http://tpijapan.co.jp/