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HSP(繊細さん)のなかでも、一見してHSPには見えないHSS型HSPのバイブル的金字塔がいよいよ日本語訳されました。著書のトレイシー・クーパー博士は自身もHSS型HSPであり、HSS型HSP研究の第一人者です。「もしかしたら、私もHSS型HSPかも?」と思われる読者には必読のバイブル。
POSTED BY寺崎
「かくれ繊細さん」の生きづらさを解消する
HSP(Highly Sensitive Person=感受性が高いとても繊細な人)のうち、HSS型と呼ばれる人たちは一見して「繊細さん」に見えません。そんな人たちを「HSS型HSP=かくれ繊細さん」と呼ばれます。本書はそんな「HSS型HSP」を知り尽くした最高権威によるバイブルです。『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』(フォレスト出版)の著者・時田ひさ子さん監訳、HSP研究の第一人者である精神科医・長沼睦雄さんを監修に迎えた待望の日本語訳!
一見して内面がわかりにくいHSS型HSPのすべてがわかる!
本書ではHSS型HSPの性質を次のようにまとめています。
□大胆なのに繊細
□元気なのに傷つきやすい
□外交的でハイテンションなのにくよくよしやすい
□一人になると疲れて表情がなくなる
□笑いをとるが、いじられすぎると傷つく
□企画するのにプレッシャーに押しつぶされる
□のめり込んだらやめられないのに、あと一歩のところでやめてしまう
□完璧主義なのに極めたものがない
□飽きやすいのに未知への警戒心が強い
□同時進行するもやりかけのままになる
いかがでしょうか。
あなたにも当てはまりますか?
HSS型HSPは、生きづらさの原因を探ろうとして、自分の性質を「神経発達症」「躁うつ病」「パーソナリティ障害」「愛着障害」「アダルトチルドレン」「HSP」など、さまざまな精神や心理の既成の概念に当てはめようとします。それぞれにある程度は当てはまるところはあるものの、どれも何か「ぴったりこない」と感じることが多いのです。
クーパー博士は、HSS型HSPを均質化してまとめたり、HSPとHSS型HSPをまったく別のものとして区別して議論することは避けています。両者には、過剰に刺激を受けては静かな場所に引きこもったり、一人で心身を回復させる時間を必要としたり、些細なことに気づいて強い情動に突き動かされたり、豊かな内面を持ちながらも困難を経験するなど、共通点が多いからです。 そんな特徴をもつ自分を、「おかしい人」「変な人」「ズレた人」と卑下するのではなく、「そうなんだ」「生まれもっているんだ」「自分のせいではないんだ」「脳のせいなんだ」と認めることができたなら、「自分を変えよう」と努力するのではなく、「自分を大切にしよう」と思えるようになると思います。
(中略)
アーロン博士は、HSPの感覚過敏性を説明するのに、当時の最先端の脳の情報処理理論だけではなく、カール・G・ユングの潜在意識や超心理学的な視点をも取り入れた独自の概念を20年の研究の中で築き上げました。それは科学がいまだ証明できないでいる人間の感覚や意識の違いについて議論した画期的な内容でした。
その後、HSPやHSSには新たな科学的証拠や理論が登場し、新しく解釈される部分が出てきていますが、クーパー博士が書かれた本書は、アーロン博士の書かれた豊富で広範囲な内容を十分に温存しながら、新たな理論や議論を付け加えており、その内容の充実は、次世代にむけた新時代のHSP本と言っても過言ではないように私には思えます。
「監修者あとがき」より
もくじ
CHAPTER1 パーソナリティ特性とは人間を説明する「パーソナリティ特性」とは?
パーソナリティ特性の表現方法
パーソナリティ特性はどのように発展したのか?
人間性を発展させる「適応」
霊長類の時代から続くパーソナリティ特性
幅広い反応基準
人間の特性はいくつあるか?
意見の相違
人格を定義するその他の理論
「刺激追求性」という特異な特性
遺伝子やホルモンの関与
感覚処理感受性(SPS)とは?
HSPの中での刺激追求性の位置づけ
本章のキーポイント
Q&A
おすすめのHSPとHSSの関連書は?
HSS参考文献
【時田解説】
CHAPTER2 ことのはじまり──子ども時代
子ども時代のトラウマが脳の発達に与える影響
「もういい加減に乗り越えなさい!」
刺激追求性は繊細さよりも許容されるか?
さまざまな親の対応
「繊細な子」の子育て法
刺激追求性を構成する四つの因子
HSPの子どもの特性
HSS型HSPの子どもとは
理解者に恵まれた子ども時代を過ごした場合
「自由な遊び」が持つ重要性
構造化された環境が果たす役割
HSS型の二つのタイプ
HSS型HSPの子どもに対する教育
深くのめり込みやすい性質
Q&A
本章のキーポイント
【時田解説】
CHAPTER3 仕事
HSS型HSPが抱えるキャリア上の困難
諸刃の剣となる「共感性」
HSS型HSPの最大の敵は「退屈感」
短期的なプロジェクトに向いている
HSS気質と仕事の意義の連関
HSS型HSPのキャリア形成
創造的衝動
フローという無我の境地
HSS型HSPが発揮するリーダーシップ
職業上の満足度と職業選択をめぐって
HSS型HSPに向いている職業
手先の熟練を要する仕事
Q&A
本章のキーポイント
【時田解説】
CHAPTER4 対人関係
さまざまな愛の種類
情熱的な愛は維持することが難しい
愛着をめぐる三つの形
HSS型HSPの恋愛関係
パートナーの選び方
大胆な側面を持つHSS型HSPの対人関係
恐れの克服と脱抑制
HSS型HSPのセクシュアリティ
行為よりも内省を好む傾向
HSS型HSPの性的経験
Q&A
本章のキーポイント
【時田解説】
CHAPTER5 セルフケア
休息が欠かせないHSP
感情的な側面
最も重要な自己認識というステップ
境界線が薄いHSP
立ち止まって見方を変える
プラスの面にだけ目を向ける?
HSSのセルフケア
肉体的なケア
水分補給
運動
精神面のセルフケア
HSS型HSPがたどる精神の旅路
他者との交流の重要性
本章のキーポイント
【時田解説】
CHAPTER6 危険行動とHSS型HSP
刺激追求性がはらむ危険な側面
気分はスタントマン
HSS型HSPが抱えるリスク
ギャップを埋める
不道徳な行動に及ぶ危険性
刺激追求性とリスクの相関
Q&A
本章のキーポイント
【時田解説】
CHAPTER7 内なる創造的な力
「創造的本能」とは?
積極的分離理論とは?
ドンブロフスキが提唱する「真の精神的な健康」とは?
積極的分離理論における「分離」
刺激増幅受容性(OE=Overexcitabilities)とは?
OEには高い発達可能性がある
HSS型HSPが積極的分離理論を活かすには
三つのOE(知性、想像性、情動性)と発達能力
利他的な振る舞いの原動力
解消のダイナミズム
発達のダイナミズム
積極的分離理論のどの段階にあてはまっているのか
OEQ‐Ⅱ
Q&A
本章のキーポイント
【時田解説】
CHAPTER8 コミュニティに生きる
HSS型HSPが社会に適応するということ
「自己」を構成する三つの要素
社会的に形成される「情動」
情動とどのように付き合うべきか
HSS型HSPを解放する「アウトサイダー効果」
社会はジェンダーで人を管理する
社会統制のメカニズムとしてのジェンダー
「男性性」とは何か?
男性性の四つのタイプ
「統合的男性性」という新しいモデル
「女性性」とは何か?
HSS型HSPと「老い」
豊かに年をとるということ
コミュニティに生きる
本章のキーポイント
【時田解説】
クーパー博士による「本書のまとめ」
引用文献
監修者あとがき
購入者限定無料プレゼント
一見して内面がわかりにくいHSS型HSPとうまくつきあうコツ(音声)
本書はHSS型HSPの特性をあますところなくお伝えしたバイブルといえる内容ですが、実際にあなたの身近にいるHSS型HSPの方々とうまくつきあうための具体的なコツを、HSS型HSP専門心理カウンセラーの監訳者・時田ひさ子が詳しく解説します。
※無料プレゼントは、お客様ご自身で別途お申し込みが必要です。
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CD・DVDなどをお送りするものではございません。
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あらかじめご了承ください。
著者について
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カリフォルニア・インスティチュート・オブ・インテグラル・スタディーズ(カリフォルニア統合学研究所)統合学哲学博士で、自身もHSS型HSP(新規刺激追求型HSP)を公表している。HSP(Highly Sensitive Person =感受性が高いとても繊細な人)提唱者のアーロン博士によるドキュメンタリー映画『Sensitive: The Untold Story』(「セ ンシティブ──語られなかった物語」) にも出演し、著書に『Thrive: The Highly Sensitive Person and Career』( 未邦訳「成功を求めて──繊細な人の仕事との付き合い方」) がある。自身のウェブサイトでは、HSPの転職やキャリア上の危機についての相談や、HSSの人々のカウンセリングも受け付けている。アメリカのミズーリ州スプリングフィールドで、妻のリサ、息子のベンとともに暮らしている。
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公式ウェブサイト https://drtracycooper.org/
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HSS型HSP専門心理カウンセラー
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HSP/HSS LABO 代表
早稲田大学文学部心理学専修卒業。生きづらさ研究歴は高校時代より35年。 生きづらさを解消するヒントを得るために早稲田大学文学部心理学専修(当時) に進学。卒業時の論文テーマは、人の興味の持ち方、失い方に学習過程を掛け合わせた視点を観察し考察。
2010年、思春期の長男との関係が悪化したことから、臨床心理学を大学院で学ぶ。アドラー心理学、認知行動療法、フォーカシング、退行催眠、民間の手法まで多数の心を取り扱う方法を習得するものの、自身の生きづらさの完全解明にはつながらなかった。
2016年、ネット検索中に、自分が繊細で凹みやすいと同時に好奇心旺盛なHSS型HSPであることに気づき、生きづらさの理由がHSS型HSPの特性に由来するとわかる。心理カウンセラーとしてHSS型HSPへのカウンセリングをのべ1万5000時間実施。講座受講生とのメールのやりとりは月100 時間以上 。かくれ繊細さんオンラインコミュニティ主催。
著書に『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』(フォレスト出版)、『かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方』(あさ出版)がある。
HSP/HSS LABO https://hsphsslabo.com -
とかちむつみのクリニック院長・精神科医
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日本では数少ないHSPの臨床医。北海道大学医学部卒業。脳外科研修を経て神経内科を専攻し、日本神経学会認定医の資格を取得。北大大学院にて神経生化学の基礎研究を修了後、障害児医療分野に転向。道立札幌療育センターにて14年間小児精神科医として勤務。平成20年より道立緑ヶ丘病院精神科に勤務し、小児と成人の診療を行う。
2016年にとかちむつみのクリニックを開設。発達性トラウマ、発達障害、愛着障害などの診断治療に専念し、脳と心(魂)と体の統合的医療を目指している。
とかちむつみのクリニック http://mutsumino.info/