メンタルトレーニング専門のドクターが教える
"いやな気分"をすぐに手放すコツ
日常生活を過ごしていれば、多くの"嫌な感情"がわき上がり、心は乱れていきます。
一流と呼ばれるような人でも例外ではありません。
つまり、感情が乱れることは人間として当然なので、
あまり気にしなくていいのです。
しかし、その乱れが続くことはよくありません。
心の乱れは、パフォーマンスの質を下げてしまうからです。
いい仕事ができるのも、いい人間関係を築けるのも、
集中して勉強できるのも……、
何事も自分のパフォーマンスの質にかかっています。
そこで本書では、メンタルトレーニング専門のドクター
が「嫌な気分をすぐに手放すコツ」を紹介。
有名企業やスポーツチームを中心に、
心のサポートを20年間行なってきた経験、実績から
誰もが実践できることだけを厳選した1冊です。
結局、「状況」と「環境」に
"適応できる人"は心が乱れない人。
一流ビジネスパーソンやアスリート、芸術家の共通点は、「適応力」が高いということです。
どんなときにも、どんな状況にも、どんな環境にも、
自然体で適応していく人は、
いつでもどこでも自分本来のパフォーマンスを発揮します。
自然体とは、心がとらわれたり、ゆらいでいない整った状態です。
この自然体は、誰もが自分でつくり出していけます。
パフォーマンスの質は、「何をどんな感情で行なうのか」という
心のコンデションによって決まります。
そのため、人間の脳は、心の状態を整えていく
"ライフスキル"という技を持っています。
人間はもともとこのスキルを生まれながらに持っていますが、
多くの人がうまく使うコツを知らないので、
心の乱れを整える力が弱まっているだけなのです。
本書では、ライフスキルの使い方をわかりやすく解説しながら、
「感情にふり回されないための基礎知識」
「心が乱れる時間を減らすコツ」「最良の選択をするコツ」
「心を消耗させないコツ」「嫌なことを機嫌よくやるコツ」
「ストレスのない人間関係のコツ」などを紹介しています。
著者について
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スポーツドクター。メンタルコーチ。産業医。株式会社エミネクロス代表取締役。
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1961年東京都生まれ。北海道大学医学部卒業。慶應義塾大学スポーツ医学研究センターでスポーツ医学を学ぶ。1999年、QOL向上のための活動実践の場として、株式会社エミネクロスを設立。応用スポーツ心理学をベースに、個人や組織の活動やパフォーマンスを最適・最大化する心の状態「Flow」を生み出すため、独自理論「辻メソッド」で非認知スキルのメンタルトレーニングを展開。クライアントは産業医として企業はもちろん、オリンピアンやプロアスリート、音楽家・芸術家、経営者など多数。教育界でも学校や保護者、先生方への講演やトレーニングを行なっている。また、子どものごきげんマインドを育む「ごきげん授業」を日本のトップアスリートと展開する「Dialogue Sports研究所」の代表理事を務める。著書に『スラムダンク勝利学』『ゾーンに入る技術』『禅脳思考』『自己肯定感ハラスメント』『自分を「ごきげん」にする方法』他多数。