高いパフォーマンスには強い集中状態が必要
本書に興味を持っていただき、ありがとうございます。あなたは、「もっと仕事で結果を出したい」「もっと勉強で成果を出したい」 と思っているのではないでしょうか?
著者の辻秀一先生は、メンタルトレーニングを専門とするドクターで、ビジネスマンやアスリートに最高のパフォーマンスを出すための方法を指導してきました。
そこで、気がついたのは、多くの人が自分の持っている「本当の能力」を発揮できていないということです。
そして、その理由は「集中」できていないから生じているのです。
しかし、人間は「集中」できないようにできています。
人間の脳機能が集中を邪魔する!
なぜなら、人間の脳には認知の機能があるからです。これは大昔、私たちがまだ小動物として生活していた時に、敵から身を守るために外の環境に敏感になるための能力です。そして、人間は特にこの機能が進化しすぎたため、気が散りやすく、集中状態を作れないし、持続させることができません。
つまり、人間の脳機能なので、なかなか修正することはできません。
しかし、安心してください。
「ゾーン」に入ればバカ力を発揮できる!
本書では、人間の気が散るという習性を改善し、常に集中状態を作り出すことができるようになります。集中状態を作るために必要なことは、脳の認知機能とライフスキル機能の バランスを整えるということです。
ライフスキルとは、心を「揺らがず」「とらわれず」のフロー状態に導く機能のことです。
人間は、この機能が未熟なので、認知機能が勝ち、集中できないのです。
この2つのバランスが取れた時に、「ゾーン」はやって来ます。
「ゾーン」とは、究極の集中状態になり、最高のパフォーマンスを発揮できる状況で、さらには、あなたの能力以上の力を出る状況のことです。
あなたも、仕事などで追い詰められた時に、火事場のバカ力が出たということがないでしょうか。
このようなあなたが本当は持っているのに普段は埋もれてしまっている、本来の能力をいつでも自分で普通に発揮することができるようになります。
このような究極の集中状態は、「仕事」や「勉強」「ダイエット」などあらゆる分野で起こせます。
ファイザー株式会社、船井総合研究所、株式会社ディスコ、三菱重工ラグビー部、慶応義塾大学女子ゴルフ部……など、産業医、企業研修、メンタルサポートで活躍中の著者が集中するための脳の使い方を分かりやすく説明するから実践で使える1冊です。
ぜひ、「ゾーン」を体験してみてください。
著者について
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スポーツドクター。メンタルコーチ。産業医。株式会社エミネクロス代表取締役。
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1961年東京都生まれ。北海道大学医学部卒業。慶應義塾大学スポーツ医学研究センターでスポーツ医学を学ぶ。1999年、QOL向上のための活動実践の場として、株式会社エミネクロスを設立。応用スポーツ心理学をベースに、個人や組織の活動やパフォーマンスを最適・最大化する心の状態「Flow」を生み出すため、独自理論「辻メソッド」で非認知スキルのメンタルトレーニングを展開。クライアントは産業医として企業はもちろん、オリンピアンやプロアスリート、音楽家・芸術家、経営者など多数。教育界でも学校や保護者、先生方への講演やトレーニングを行なっている。また、子どものごきげんマインドを育む「ごきげん授業」を日本のトップアスリートと展開する「Dialogue Sports研究所」の代表理事を務める。著書に『スラムダンク勝利学』『ゾーンに入る技術』『禅脳思考』『自己肯定感ハラスメント』『自分を「ごきげん」にする方法』他多数。