仕事でお客さまに商品を提案したり、社内外の方に向けてのプレゼンテーションをする、あるいは私生活で家族や友人に「自分のやりたいことや思いを伝える」など、私たちの人生は「提案」と「伝えること」の連続です。私自身の編集者という仕事でいえば、本の企画を考えたら、それを編集部や営業部の人、経営陣に「提案」し、また著者さんにも「一緒にやりませんか?」と提案することをします。その際に、重要なのが、本書でも繰り返し述べられている、「その提案は、自分にとってだけでなく、相手にとって意味があるか、相手に意味があると感じてもらえるか」ということです。本書では、そのための技術を「意味」「型」「物語」といった具体的なノウハウに落とし込んで、わかりやすく解説しています(自分でもさっそく使っており、成果を発揮しています)。提案やプレゼンテーションが苦手に感じている方はぜひご一読ください。
POSTED BY貝瀬
相手の心を揺さぶる「提案力」の極意がわかる!
「型」でロジックの限界を突破する「伝え方」の技術を大公開!>
あなたは一生懸命、相手に伝えようとしたのに「何を言いたいのかわからない」と言われ、がっかりした経験はありませんか。
あるいは、仕事や私生活について、伝えたいこと、提案したいことがたくさんあるのに、
どうやって伝えたらいいのかわからず、モヤモヤ・イライラしていたりしませんか?
なぜ、そうなってしまうのでしょう?
理由は簡単です。
自分が考えていることを、きちんとイメージできてしなかったり、
あるいは相手がそれをどう感じるかを計算して、話を組み立てられていないからです。
とはいえ、人間、自分の考えをきちんと整理して、明確にしたり、
さらにはそれを相手の気持ちに寄り添うように伝えるのはなかなか難しいですよね。
自分では、伝わるようにがんばって、わかりやすく話しているのに、相手にまったく伝わらない……
多くの人たちが、こんな悩みを抱えて、
仕事やプライベートのさまざまな場面で苦戦しているのではないかと思います。
でも、大丈夫です。
これまで学生・主婦・ビジネスパーソンからアスリートまで、
5000人以上の提案力を劇的に変えた鵜川洋明さんが
企画プレゼン、営業、新規事業、起業、転職、就活など、
あらゆる提案に使える、相手を巻き込む伝え方の技術をお教えします。
提案を相手に響くように伝えるにあたって、
まず自分自身が発想を大胆に転換する必要があります。
・自分のやりたいことを起点に考え、話を組み立てる
・自分にとっての価値と相手のとっての価値の一致を目指す
・提案の「背景」からではなく「なぜそれが必要か」から話す
・相手にバカにされたくないという「見栄」や「恐れ」を手放す
・プレゼンのスライドはなるべくシンプルにする
これらを意識するだけで、提案を自分と相手の共通の利益として考えられるようになります。
すると、相手が自然と興味を持って、あなたの話を聞いてくれるようになります。
提案、プレゼンテーション、自己表現が苦手な皆さまの1冊です。
気になる本書の内容
本書の内容は以下のとおりです。はじめに ― 本当は“伝えたいこと”がたくさんあるのにうまく伝えられないあなたへ
プロローグ
第1章〈着想〉提案は3つの意味を重ねること
STORY01 酷評
この指とまれ!
着想の起点を変える
インサイドアウト起点とビジョン起点
インサイドアウトの手がかり
意味とは何か?
マーケティングの新4P
3つの意味が重なれば人は動く
〈世の中の変化の潮流①〉SDGs
〈世の中の変化の潮流②〉エクスポネンシャル思考
意味のイノベーションを起こせ!
第2章〈構成〉提案を「物語」にする4つの「型」
STORY02「型」を知る
提案を物語にする4つの「型」
1枚で十分に伝わる
「型」を使う3つのメリット
未来=Vision
シフト(変化)をイメージする
イメージを豊かにするオノマトペ
見えていないことを見せる
今なぜ=Why
気づきを生んだひと言
必然性を生むシリアス・ビジョン
価値=Happy
どうする=Key-idea
第3章〈表現〉提案の「解像度」が上がる物語の5要素
STORY03 父の会社へ
相手の心に響かない……
物語の5要素
臨場感でイメージの解像度が上がる
体験は臨場感の源泉
親ビジョンと子ビジョン
相手は相手の眼鏡で世界を見ている
相手の真に望むことに耳を傾ける
第4章〈解放〉「提案」を楽しむ心の状態をつくる STORY04 不安
提案が苦手だと感じる根底にはあるもの
必要な緊張といらない緊張
周りの評価なんてクソくらえ!
怖れのメカニズム
言葉で自分を解放する
視座を変えると見方が変わる
自分のビジョンがもたらしてくれるもの
STORY05 エピローグ 2年後
おわりに
著者について
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ミラクカンパニー株式会社代表取締役社長
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キャリア・ディベロップメント・アドバイザー、ワークショップデザイナー
1996~2013年まで株式会社ファンケルで店舗事業統括マネージャー、銀座ファンケルスクエア館長などを歴任。主に新規事業や新業態構築、店舗スタッフ向け人事教育プログラム構築などを行う。
2013年に独立。現在は、情報編集やマーケティング・コーチングなどを融合・再編集した独自のキャリアデザイン手法「ビジョナリーワークデザイン」を確立。個人・法人向けに個別コーチングやワークショップ型研修、事業構築コンサルティングなどを提供している。これまでに、ビジネスパーソン、学生、主婦、アスリートなど、のべ5000人以上に伝え方を指導。