「こんなふうに記事と記事がつながっていくんだ」 「こんな小さな記事から、こんな想像ができるんだ」 「世界はこんな転換期を迎えているんだ」 と、まるで謎解きのように記事から記事へと展開していきます。 著者は証券マン時代から20年以上、この独自の読み方で 機関投資家を相手に仕事をしてきた人物。 投資家の方だけではなく、ビジネスパーソンにとっても大変役に立ち、 就活生なんかも、この読み解き方を知れば、 どこの会社でも入れるのではないかと思います。
POSTED BY稲川
「会社四季報」の達人が教える「日経新聞」のすごい読み方
「会社四季報」をすみからすみまで読みつくす著者のもう1つのすご技に、「日経新聞」の独自の読み方がある。
毎朝、紙面をすべて読みつくし、使える記事を切り抜き、重要な箇所に赤線を引いていく。
著者はこの作業を30年近く継続している。
「日経新聞」を投資やビジネス、社会人の常識として読む人は多い。
しかし、なにげなく読み過ごしてしまう記事の中には、実は情報が多く隠されている。
そして、記事1つひとつの点を線につなげていくことによって、
投資のヒントや世の中の大きな変化を示していることに気づく。
本書は、著者独自の「日経新聞」の読み方を通じて、
市場はどう変化しているのか、世界はどう動いているのか、そして日本の未来はどうなっていくのかを、記事から読み解いていく。
・世界のEV市場はどうなっていくのか?
・半導体戦争で日本の位置づけはどうなっていくのか?
・世界の情報戦の意味するところは何か?
・AIは本当に市場を制するのか?
・宇宙ビジネスはどんな段階に入っているのか?
・人口増や人口減は市場にどんなインパクトを与えるのか?
・インバウンドはコロナ以前とコロナ後ではどう変わっているのか?
・日本が目指す観光立国の本当の意味とは何か?
・異常気象は私たちの生活にどう直撃しているのか?
・Z世代の活躍から未来をどう考えるのか?
・日本のマイナス金利解除で日本はどうなっていくのか?
・少子化と移民の問題は日本の国力にどう影響するのか?
・景気循環サイクルから大きな変化は読み取れるのか?
・イスラエルのパレスチナ侵攻で反ユダヤ主義が台頭する世界とは?
・ユダヤマネーはこれから先、どこへ向かうのか?……など
「日経新聞」を読み解くだけ、以上のようなことがわかってくる。
そして、世の中の変化を即座につかむことによって、
市場の変化を予測し、10倍株(テンバガー)を見つける眼力を鍛えることもできる。
そうした眼力を鍛えていただくために、本書は記事の見出しから何が読み解けるかといった「Q&A」方式で構成している。
「日経新聞」の流れるような記事の変遷に、本紙の面白さがわかるはずだ。
ぜひ投資に、ビジネスに、就活に大いに活用していただきたい。
目次
はじめに第1章 日経新聞はこう読む——独自に生み出した読み解き術
●日経新聞はなぜ投資に必要なのかを実感した証券マン時代
●ただ目を通すだけにせず情報を正確な視点でとらえる
●日経新聞を読み込む3つの視点
●誰もが見る記事にこそテンバガー(10倍株)を見つけるヒントが隠されている
●日経新聞の紙面構成を把握する
●新聞は後ろから読んで、記事から投資のポイントを探す
第2章 世の中の大きな変化をつかむ「キーワード読み」
●日経新聞のキーワード探しから世の中の大きな変化を知ることができる
●EVは本当に脱炭素化に寄与するのか
●人口増が市場に与えるインパクト
●これからの世界の主導権を握る「半導体」の正体を読み解く
●世界の戦略から見えてくる日本が原発を選んだ理由
●コロナ後のインバウンドは日本の産業界を変えるのか
●観光立国とは何か。「大阪・関西万博」誘致の真の狙い
●日本列島が変わる!? 2033年には都市が一変する
●スパイたちの「情報戦」はまさに世界で起こっている
●異常気象が当たり前となった世界でとらえるべき視点
●人は常に新しいものに飛びつく生き物である
●「AIが市場を制する」とは違う視点が新たな市場を生み出す
●世の中のあり方を変えるものに注目し、その先の社会の姿を想像する
●キーワードから自分なりの「投資テーマ」を考える
●デフレ脳からインフレ脳へ。東証の改善要求から時代の先を読む
●日本経済が変わる。ついにマイナス金利が解除された意味
第3章 景気循環のサイクルで時代の変化を読む
●経済の歴史は繰り返し、そして成長を遂げていく
●ある企業の株価から、すでに日経平均4万円超えはセットされていた
●サイクル論から企業の未来を予測する
●サイクル論が示すデフレの終焉とデフレ企業
●コンドラチェフサイクルにピタリとはまった、ある業界の変遷
●コンドラチェフの波で宇宙開発はまさに大周期を迎えている
第4章 日経新聞から政治経済の大局を読む
●日本の国力を担う「少子化問題」と「移民政策」
●世界の富は誰が握っているのかが見えてくる驚愕的な数字
●米国は変わるのか。国をけん引していくZ世代の祈り
●イスラエル・パレスチナ衝突で米大統領が対立。反ユダヤ主義が世論を変える
●米国を支配するユダヤマネーに民主主義がぐらつき始めている
●新聞紙上から読み解くユダヤ資本の巧みな動き
●ユダヤマネーはこれから先、どこに向かうのか?
第5章 テンバガー(10倍株)を探す投資観を鍛えるために
●先行指数の先の先を想像することがテンバガーを見つける条件
●身近なもの、興味のあるものにテンバガーのヒントが隠されている
●今から注目しておくと結果的にテンバガーになっている株を探せ
●時代はすでにZ世代が握っている
●あるスーパーサイクルに想像を超える世界がやってくるかもしれない
●ヘゲモニーサイクルへの突入か!?「金」の年に日本の大転換が始まる
おわりに
著者について
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1967年生まれ。1990年筑波大学第三学群基礎工学類変換工学卒業後、野村證券入社。個人投資家向け資産コンサルティングに10年、機関投資家向け日本株セールスに12年携わる。野村證券在籍時より、『会社四季報』を1ページ目から最後のページまで読む「四季報読破」を開始。20年以上継続中で、100冊以上を読破。同時に『日経新聞』を読み込み、ポイントを話し合う「日経新聞・読み合わせ会議」を主宰。独自の読み方と記事の切り抜きを20年以上継続中。
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2013年野村證券退社。2014年四季リサーチ株式会社設立、代表取締役就任。2016年複眼経済観測所設立、2018年複眼経済塾に社名変更。2017年3月には、一般社団法人ヒューマノミクス実行委員会代表理事に就任。テレビ・ラジオなどの投資番組に出演多数。「会社四季報オンライン」でコラム「四季報読破邁進中」を連載。『インベスターZ』の作者、三田紀房氏の公式サイトでは「世界一『四季報』を愛する男」と紹介された。
著書に『会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方』(東洋経済新報社)、『「会社四季報」最強のウラ読み術』(フォレスト出版)、『10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート』(KADOKAWA)、『プロ投資家の先を読む思考法』(SBクリエイティブ)などがある。