海馬をイキイキさせれば、80歳になってもボケない
これまで1万人以上の脳のMRIを分析してきたDr.加藤が、「ボケない脳」を作るための実験を検証していきます。
そして今回、知の巨匠・渡部昇一氏の脳を診ながら、
いつまでも成長し続ける脳の秘密に迫ります。
アルツハイマーの症状の初期段階として、
「臭い」と「場所」が解らなくなってきたら危険です。
特にこの部分を司るのが「海馬」。
実際にアルツハイマーの方の海馬を診ると
黒色と灰色の部分が曖昧になってきます。
しかし、渡部昇一氏の海馬は、
黒色と灰色の部分がはっきりしています。
渡部氏は、年を追うごとに、
この海馬のネットワークが発達してきています。
なぜでしょうか?
それは、氏が今でも行っている習慣に秘密がありました。
氏の習慣は、果たして脳を発達させているのか。
それを検証すべく、以下の7つの実験を検証していきます。
7つのボケない実験とは......
ボケない実験1積極的に先の予定を立てる人、未来像に向かう自分がある人、未来をつくろうとする人はボケない
ボケない実験2
時間を意識して生活する人はボケない
ボケない実験3
先入観を持たず、人に接したり、新しいことに挑戦する人はボケない、いやみのない人はボケない
ボケない実験4
普段の生活と反対の立場や考え方でも行動できる人はボケない
ボケない実験5
自分のすべき価値、プライドを信じて行動する人はボケない、後輩や日本への思いやりや使命感を実現しようとしている人はボケない
ボケない実験6
運動時間、睡眠時間をきちっととる人はボケない
ボケない実験7
健康な食生活を保つ人はボケない、健康のために守って続けていることが一つ以上ある人はボケない
脳は30代から個性的になる
ヒトの脳は、実は30代で成人すると言われています。これまで、脳の細胞は年を取れば取るほど死滅すると思われてきましたが、
それは間違っています。
むしろ記憶は、30代を過ぎてから鍛えられます。
渡部昇一氏は60歳になってからラテン語の暗記を始め、記憶力を高めてきました。
その結果、専門外の漢文をひと目見ただけでも記憶してしまったり、
若い人でも覚えられないドイツ語の歌詞を暗記してしまいます。
これは、なりたい自分をイメージし、そのために記憶力を高める習慣を実践したからなのです。
Dr.加藤によれば、
これは記憶力を司る39、40番地という脳部分が発達しているからです。
つまり、記憶力を高めることは、たとえ60歳を過ぎても可能だということが証明されたのです。
このように、いつまでもボケない脳を作ることは誰にでもカンタンにできます。
7つの実験を通して、ボケない脳を作る方法が明らかにされていきます。
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著者について
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脳内科医、小児科専門医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。脳科学・MRI脳画像診断の専門家。脳番地トレーニング、助詞強調音読法の提唱者。
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14歳のときに「脳を鍛える方法」を知るために医学部への進学を決意。1991年に、現在世界700カ所以上の施設で使われる脳活動計測「fNIRS(エフニルス)」法を発見。1995年から2001年まで米ミネソタ大学放射線科でアルツハイマー病やMRI脳画像研究に従事。ADHD、コミュニケーション障害など発達障害と関係する「海馬回旋遅滞症」を発見。独自開発した加藤式脳画像診断法を用いて、発達が気になる子どもを含め小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。現在加藤プラチナクリニックのADHD専門外来では、脳の成長段階、強み弱みの脳番地を診断し、学習指導、教育相談や薬だけに頼らない治療を行う。
『頭がよくなる!はじめての寝るまえ1分おんどく』(西東社)、『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き』(ダイヤモンド社)、『子どもの脳がみるみる育つ新習慣』(KADOKAWA)、『ADHDコンプレックスのための“脳番地トレーニング"』(大和出版)、『1万人の脳画像を見てきた脳内科医が教える 発達凸凹子どもの見ている世界』(Gakken)など著書・監修書多数。
加藤プラチナクリニック https://www.nobanchi.com