著者は自身が30年以上、不安に悩まされて生きてきました。ですから、カウンセラーになったいまも、同じ不安を抱えて生きている方に寄り添える存在として延べ8000人以上のカウンセリングを行っています。この本では、対人関係への不安、仕事への不安、コミュニケーションへの不安、子どもに対する不安、新しいことを始めるという不安、老いへの不安、浮気の不安など、よくある不安のさまざまなケースを、実際にカウンセリングをする形で解消法を解説していきます。また、自分1人で不安を軽くする自己カウンセリングできるワークも掲載。真面目で繊細で頑張りすぎる方への愛情に満ちた1冊です。
POSTED BY稲川
30年続いた不安を解消した著者だからこそ寄り添える
過度の心配をしすぎる母親の影響で、何をするにも不安で自信を持てなくなってしまった著者。以来30年以上も不安ともに人生を送っていた彼女が、生死をさまよう大怪我から前向きな気持ちを取り戻し、それから10年後にカウンセリングの勉強を始め、自分と同じような境遇の人に寄り添える「不安専門カウンセラー」になりました。
東海大学大学院で心理学・脳科学を研究。「ポジティブ心理学」「神経言語プログラミング(NLP)」のトレーナー資格を取得し、不安を解消するためのさまざまな実践的カウンセリングで、これまでに延べ8000人以上の悩める人たちを救ってきました。いまでは月に50人以上の予約が殺到する人気カウンセラーとして活躍しています。
不安を抱える多くの人たちは、真面目で繊細で頑張りすぎてしまうため、できない自分を責めてしまいます。そんな人たちにカウンセリングを行い、自分をねぎらい、最後には自分にOKを出せるようにするココロを軽くするための本です。
さまざまな不安に即した実践カウンセリング
この本では、実際に不安を抱える特徴的なケースを挙げ、本の中でカウンセリングを受けているかのように解説していきます。現在、多くの人が漠然とした不安を感じることが多くなっています。見えない社会の中で、変われない自分を何とか変えたいという人が、彼女のもとへやって来ます。そんな人たちが抱える不安のケースを抽出し、本という形でセルフカウンセリングしていただきくのが狙いです。
「仕事をうまくやっていけるのだろうかという不安(リストラの不安も)
「仕事でミスをしないかという不安(上司から怒られてしまう不安も)」
「人前で話す、大勢の前で話すという不安」
「いま、将来への子どもに対する不安」
「相手がどう思っているか、断ると失礼になるのでは、
人の輪に入れないのではないかと対人関係に不安」
「もしかしたら事故に遭うのではという不安(パニック症候群予備軍)」
「健康や老い(死)に対する不安」
「鍵の閉め忘れ、火のつけっぱなしなど物忘れへの不安」
「新しい環境への不安(引っ越し、転職、独立、新プロジェクトなど)」
「夫や妻、彼氏や彼女が浮気をしているのではという不安」
このようなさまざまな不安に対して、ココロを軽くしていく方法(処方箋)をお伝えしていきます。
そして、ココロが軽くなって前向きな気持ちが現れたら、4つの「自己カウンセリング実践ワーク」を行っていただきます。これらのワークは、実際にカウンセリングに訪れる方たちにも行ってもらい不安を解消したもので、いまの自分自身を変えるための実践メソッドです。
ワークを終えたあと、きっとあなたも自分にOKを出せる、本当の自分を取り戻していることと思います。
目次
はじめに 真面目で繊細で頑張りすぎるあなたへ。プロローグ 今日も不安な人たちがカウンセリングに訪れる
第1章 不安の中で30年以上悩み続けてきた私が
「不安専門カウンセラー」として仕事をする理由
中学生の思春期から現れ始めた不安な気持ち
音大受験に失敗。試験会場は地獄にしか思えなかった
死にかけた大怪我の中でかけられた、私の心を書き換えてくれた言葉
不安の中に長いこと居続けてようやく見えた光
カウンセリングの勉強をしながら自分自身がカウンセリングを受けていた
不安な人たちに寄り添える「不安専門カウンセラー」という仕事
第2章 不安の正体って何だろう?
動物には恐怖に対する防御本能が備わっている
太古より人間は不安とともに進化してきた
現代人が抱える不安の正体
日本人は不安になりやすい特有の民族だった
不安になるのは当たり前。それに気づいていることが大切
第3章 カウンセリングルームへようこそ。さまざまな不安を軽くする方法
仕事をうまくやっていけるだろうかという不安(リストラの不安も)
・ネガティブ感情をポジティブ感情に切り替える方法
仕事でミスをしないかという不安(上司から怒られてしまう不安も)
・視覚的な方法から嫌な気持ちを消す方法
人前で話す、大勢の前で話すという不安
・不安・緊張を感じたらリラックスさせる方法
いま、将来への子どもに対する不安
・子どもの特性を見極めればうまく付き合える
相手がどう思っているか、断ると失礼になるのでは、
人の輪に入れないのではないかと対人関係に不安
・人には3つの自分がある
・自分自身を認めてあげることが不安を軽くする第一歩
・対人関係で不安になったときのちょっとしたテクニック
もしかしたら事故に遭うのではという不安(パニック症候群予備軍)
・不安とリラックスは同居しない。いつでもリラックスできる「漸進的筋弛緩法」
健康や老い(死)に対する不安
・死への不安はどうしたら軽くなる?
・不安と向き合い、不安を変える
鍵の閉め忘れ、火のつけっぱなしなど物忘れへの不安
新しい環境への不安(引っ越し、転職、独立、新プロジェクトなど)
夫や妻、彼氏や彼女が浮気をしているのではという不安
第4章 自己カウンセリング実践ワーク
カウンセリングでワークをやることの大切さ
第1のワーク「自分軸を確立する棚卸しシート」
第2のワーク「今日よかったことを3つ書く」
第3のワーク「ポジションチェンジ」
第4のワーク「ディズニーストラテジー」
・3つのエネルギーが統合されると自分らしく生きられる
第5章 日頃から不安にならないための習慣
もっとも大切なのは「五感」で感じること
頭の中に色をイメージするだけで不安が消えていく
不安を解消する食事に取り入れてほしい食材
時間を忘れるくらい没頭できることをしてみる
おわりに
著者について
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株式会社ヘルシーライフサービス代表取締役。不安専門カウンセラー(臨床心理士、公認心理師、産業カウンセラー)。 福岡県生まれ。神奈川県鎌倉市在住。
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鎌倉女子大学(児童学部子ども心理学科)卒業。東海大学大学院前期博士課程(文学研究科コミュニケーション学専攻臨床心理学系)修了。同大学院にて心理学・脳科学を研究。指導教官、宮森孝史(神奈川県臨床心理士会会長<元>)のもと「脳は心を解き明かせるか」「脳から見た生涯発達と心の統合」を学ぶ。人間の幸福成功法に関する科学的学問「ポジティブ心理学」、脳と心の取扱説明書といわれる「神経言語プログラミング(NLP)」両トレーナーの資格を有す。
プライベートでは3児の母。自身も不安症だった。義母の末期がんの看病をきっかけにピアノ教師からカウンセラーへ転身。自分自身の不安症の克服経験から「心と身体」、「心理学」の専門知識を大学院等で学び、カウンセラーとして独立。大学やメンタルクリニック、企業研修などの活動を開始する。
8000回以上の個人セッション経験を通し、相談者の共通パターンを発見。ビリーフ書き換え、対話法、自分を丸ごと愛する方法等、独自メソッドで解決に導く。パニック、うつ、不安などを根本から改善して薬に頼らない生活を送れる「安心マインドプログラム」を提供。不安になる科学的根拠と仕組みに基づく実践型カウンセリングが評判になり、日本全国から相談者が殺到している。 著書に『不安な自分を救う方法』(かんき出版)がある。
趣味は水泳とピアノ、読書。