「(いわゆる王道の)ビジネス書をビジネスマン以外の人が読んだっていいじゃないか」。はじめて安田さんにお会いしたときのこの言葉がずっと印象に残っています。アルバイトでもパートでも主婦でも、それぞれ役割があって仕事が与えられています。皆その仕事における「存在価値(パーパス)」を持っています。それがその人の強みであり、結果を出す材料になる。人生としてのキャリアアップの手助けをしてくれます。自分はなんで今こんな仕事をしているんだろう……。この仕事で自分は役に立たないし必要じゃないんじゃないか……。こんなふうに思っているすべての人にぜひ読んでほしい1冊です。
POSTED BY美馬
どんな逆境も乗り越え、結果を出し続ける——
最強の強みは「存在価値(パーパス)」でつくりだす。
仕事において、自分の代わりはいくらでもいる。——だから自分の頑張りは報われない。
——凡人の自分は結果を出せない。
そんなふうに思いながら日々仕事をしていませんか?
それは大きな間違いです。
誰にだってその仕事における存在価値があり、
誰しもが何かしら社会の役に立っています。
自分の存在価値に気づき、磨きをかけていくことで、
それは必ず自分の強みになり、仕事の結果に繋がります。
本書で紹介する手法を実践していけば、
「明日もここで働きたい」「この仕事と深くかかわりたい」
という気持ちを持ちながら働けるようになり、
自分で自分の人生をコントロールできるようにもなります。
著者はこれまで4回大手企業の転職を経験しており、
そのたびに年収を上げ続けてきました。
あなたが今の働き方に不満を抱き、それを本当に変えたいと望むなら、
本書で解説している方法でぜひ、人生のキャリアアップを実現していきましょう。
本書の目次
はじめに第1章 自分だけの価値を見つける
◎パーパス経営の時代における働き方
◎「欲望」と「仕事」と「価値」の関係
◎自分の欲望とは一体何か?
◎自分をよく理解している人は欲望に忠実
◎欲望を実現させるならこじつけでもかまわない
◎自分が世の中に与えられる価値とは?
◎誰しも必ず社会の役に立っている
◎相関関係から自分の現在地を知る
◎パーパス発見のヒントは「ガクチカ」と「シャカチカ」
◎至福の時間も最悪な時間も等しく思い出そう
◎自己理解を深める2つのツール
第2章 目標が価値のすべてを制する
◎行動する前にまず目標設定
◎目標設定の3つのポイント
◎今の自分に足りないものを明らかにする
◎やる気の源泉を調べる
◎強みとは利き手で字を書くようにできること
◎キャリアが完成された人ほど「強み」迷子中
◎強みを活かすのが先か苦手を克服するのが先か
◎ちょっと背伸びした目標は5年後から逆算
◎難しそうに見える目標は案外大したことない
◎成長のヒントやきっかけは今の仕事の中にある
◎他人の声に耳を傾けてみる
◎定期的に目標をチューニングする
◎自分だけの行動規範をつくる
◎自分を卑下することは人生をあきらめること
第3章 目標達成のための人間関係のつくりかた
◎望む人生を送るには人間関係を蔑ろにしないこと
◎人間関係は相性の良し悪しで決まらない
◎利己的な人間同士だからこそ歩み寄る
◎「理解」と「受容」で特性を洗い出す
◎他人を理解するにはまず自分を理解すること
◎他人との比較に役立つ「特性」の考え方
◎MBTI診断で見えてくる本当の自分
◎他人と違って当たり前を「当たり前」にする
◎無意識の自分に気づく
◎自分史上最高の瞬間「ハイポイント」はあるか?
◎ハイポイントインタビューをマスターする
◎協力者をつくるための秘訣
◎どんなに嫌いでもNGな人はつくらない
◎会社に期待せず自分に期待する
◎いつもチャーミングでいる
◎わかりやすい人間になる
◎形から仲間になる
◎めんどうくさい厄介そうな人から攻略する
◎自分がその人の救世主になる
◎人間関係は俯瞰的に捉える
◎「あいつが嫌い」それはなぜか?
◎必要な対立はあえて避けない
第4章 エンゲージメント向上で「働きたい!」を呼び起こす
◎エンゲージメントの構造
◎「仕事は楽しい」は幻想ではない
◎エンゲージメントを高めるための6つのこと
◎【その1】上司をマネジメントする
◎上司を思い通りに動かすならまず従う
◎上司の心理的安全性をつくりだす
◎上司の困りごとと自分のやりたいことを紐づける
◎【その2】建設的な姿勢で物事に取り組む
◎【その3】自責し過ぎない
◎【その4】フィードバックをギフトと捉える
◎EECを意識してフィードバックを受けてみる
◎【その5】嫌なら辞める、いるなら従う
◎【その6】不安・悩みと向き合う
◎面接で失敗しないための裏技
第5章 人間としてキャリアアップするための8つのコツ
◎キャリアアップのために押さえておきたい8つのコツ
◎【コツ1】足りないパズルのピースを1つずつ埋める
◎人生のパズルのピースは敷かれたレール上にはない
◎地道な自問自答の先に一欠片は落ちている
◎【コツ2】上司の無茶振りが自分を育てると考える
◎【コツ3】「何かやりたい! でもわからない!」ならまず英語
◎【コツ4】完璧なチャンスを待たない
◎【コツ5】最終決断では家族の言うことは聞かない
◎【コツ6】転職する気がなくても応募してみる
◎【コツ7】スキル・給料よりもカルチャーフィットを重視
◎転職先のカルチャーを事前に知る方法
◎【コツ8】決まらなくても落ち込まない・めげない
第6章 新しい自分で成功をデザインする
◎転職先でうまくいくための6つの考え方
◎【考え方1】リスクのない転職はどこにもない
◎リスクの洗い出しで不安の芽を摘み取ろう
◎【考え方2】「失敗した!」は成功の第一歩
◎適度な苦労が成功へと導いてくれる
◎【考え方3】先住民を否定せずムラの言葉を覚える
◎転職者に求められているのは「変化」
◎【考え方4】澱まず焦らず90日で「クイックウィン」
◎【考え方5】転職先がカオスなら大チャンス
◎【考え方6】早めに地雷を踏みに行く
おわりに
著者について
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株式会社We Are The People代表取締役/株式会社フライヤー社外取締役/ソーシャル経済メディア「NewsPicks」プロピッカー
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1967年生まれ。1989年に南山大学を卒業後、西友にて人事採用・教育訓練を担当。子会社出向の後に同社を退職し、2001年よりグッチグループジャパン(現ケリングジャパン)にて人事企画・能力開発・事業部担当人事など人事部門全般を経験。2008年からはジョンソン・エンド・ジョンソンにてSenior HR Business Partnerを務め、組織人事や人事制度改訂・導入、Talent Managementのフレーム運用、M&Aなどをリードした。2013年にアストラゼネカへ転じた後に、2015年5月よりラッシュジャパンにてHead of People(人事統括責任者・人事部長)を務める。2021年7月末日をもって同社を退職し、以後は自ら起業した株式会社We Are The Peopleでの事業に専念。現在、約30社のHRアドバイザー(人事顧問)を務める。