「ノルマに駆けずり回る仕事」
警察小説には描かれない
おまわりさんの事情
――配属ガチャ、ハズレました
本書をきっかけに警視庁内で「犯人探し」が始まるかもしれない。私に対する非難や中傷もあるだろう。だが、誰になんといわれようと、本書にあるのはすべて私が実際に体験したことである。
――現場で汗を流す末端の警察官の、よいことも悪いことも含めたリアルな姿を描きたいと思う。
もくじ
まえがき――警察官は警察小説を読まない第1章 ようこそ警察学校へ
某月某日 オリエンテーション:入校前日の腕相撲
某月某日 幸か、不幸か…:教場と、鬼助教
某月某日 教練はつらいよ:警察学校初ビンタ
某月某日 メリメリ教場:「警察官に頭脳はいらねぇ」
某月某日 拳銃係:コツは〝ぎゅう・ドン〟
某月某日 出世頭:教場内カースト
某月某日 マンキョウ第1号:束の間、デート気分
某月某日 脱落者:次は自分の番なのか?
某月某日 夢や情熱もないままに:警察官を目指したワケ
某月某日 拳銃検定:警察官になる覚悟
某月某日 渋谷駅前交番:現場実習・日勤篇
某月某日 110番は鳴りやまない:現場実習・夜勤篇
某月某日 腰撃ち:現場以外での使用
某月某日 正直者が損をする:「ふぁい」処世術
某月某日 解放感:女子学生が披露したマル秘ネタ
某月某日 涙の卒業式:いい思い出なんてないけれど
第2章 配属ガチャ、ハズレました
某月某日 着任:「おんめぇもそう思わねえか?」
某月某日 交番勤務の1日:日勤篇と夜勤篇
某月某日 花金チャンス:評価は、職質検挙と交通取り締まり件数
某月某日 厳然たるヒエラルキー:内勤と外勤のあいだには
某月某日 パンティ泥棒、侵入:時価、おいくらですか?
某月某日 地獄の慰安旅行:旅館の宴会係が嫌う3つの職業
某月某日 バスタオル女子:駆けつけるゴンゾウ
某月某日 武者震い:機動隊への異動
某月某日 街宣車襲来:機動隊の、ある1日
某月某日 祭り、花火、初詣:雑踏警備の極意
某月某日 金欠疑惑:警察は金絡みトラブルを嫌う
某月某日 自殺:「口外しないように」
某月某日 警察官の恋愛事情:「そうだ、京都行こう」は困ります
某月某日 3・11被災地派遣:「余計なことしちゃったかな」
第3章 事件は☓☓で起きている
某月某日 社会不適合警官:久しぶりの交番勤務
某月某日 万引き処理:「被害届出さなくていいんですか?」
某月某日 職質検挙1件ゲット!:高揚感と安心感
某月某日「留置ってベロリですよ」:留置係の1日
某月某日 ハードモード:「今すぐ☓☓☓やめなさい」
某月某日 「声を聞かせて」:面会の人間ドラマ
某月某日 小さな一家:親分の流儀
某月某日 マウント合戦:留置係は知っている
某月某日 情報の宝庫:スモーカー有利な組織
某月某日 組織犯罪対策課:公用車、不正利用
某月某日 ガサ入れ:重大かつ先送りにできない事項
某月某日 刑事人生最大の事件:事件はどこで起こってる⁉
第4章 さよなら、桜田門
某月某日 内規違反:郷に入っては郷に従え
某月某日 絶対的支配者:反抗的な者は…
某月某日 烙印:「嫌なら辞めればいいんだよな」
某月某日 上司ガチャの悲劇:日記シリーズとの出合い
某月某日 退職:「今だったらまだ引き返せるぞ」
某月某日 再会:たった一人の恩師
あとがき――「パパの今の仕事って何?」
【発行】三五館シンシャ/【発売】フォレスト出版